小学校国語科「話すこと」の学習にタブレット端末の活用を取り入れた単元開発と授業実践を行った。児童は,グループ内で互いに話す様子をビデオ撮影し合い,その視聴を基に自分の話し方の課題に気付き,その課題を意識した発表練習を行った。そして,再度,話す様子をビデオ撮影し合い,課題が達成できているか確認した。授業実践の結果,タブレット端末のビデオ機能により,自分の課題達成に対する意識や,学習意欲が向上することが示唆された。
本実践は中学校のキャリア教育をフィールドに、中学生がグループで職場に出向き、働いている人へインタビューを行い、映像を制作するデジタル・ストーリーテリング・ワークショップによって職業理解、自己理解を高める授業実践をデザインした。またワークショップの中で、学習者自身が学習者用デジタル教科書コンテンツを制作することを通じて学ぶ、というデジタル教科書のあり方の多様性を示し、検討した。ワークショップデザイン上の工夫としてiPad というメディアの新奇性を保ちつつ内容に集中できるような設定や、教師でも一緒に活動を行う生徒でもない存在としての大学生の介入を行った。事前・事後でのキャリア意識についてのアンケート調査から、本授業実践によって職業理解、自己理解が高まったことが示された。
ICT技術の進展によって,作曲と演奏という専門性の高い技能が無ければイメージを形にする事が難しかった「音楽」を,専門知識が無い高校生でもDTMの技術を学ぶことによって,身近な表現手段にする事が可能になっている。筆者らは工業高校デザイン科において,DTMに手軽に取り組むためのデジタル教材の開発と,それを使用した実践を行った。内容は①基本実習(基本原理と操作),②課題曲実習(MIDI音源の使用),③応用発展(琉球音階を素材に),④まとめ(出力/発展)の4段階である。このデジタル教材の効果として,楽曲を自作できるため著作権の問題を気にする必要がなくなり,映像制作での使用や学校行事への応用等,発表の機会が増した。また様々な授業形態との組合せ効果についても述べる。
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