機械學會誌

周辺上で固定され、長邊方向に面内圧縮を受ける矩形薄板のバックリングに際し現れるを、長邊・短邊の2方向に分析し、長邊方向の撓みを両端固定された棒の横振動の撓みで表して近似的に解決し、實験によつて其妥當なるを確めた。

本文はアルミニウムを陽極とし蓚酸水溶液を電解液として陽極表面に生成する陽極皮膜の物理的竝に化学的性質を述べ、其各方面に於ける應用の實例及可能性を検討したものである。物理的性質中特に硬度、耐耗度、電気絶縁性、耐熱性が大であることが注目に値する点である。化学的性質としては酸、アルカリ、監類に對する防蝕度の大なることを挙げて居る。此等の性質を應用せる實例として(A)耐熱電気絶縁材料として、電熱器の熱線支持枠、誘導型電熱器の一次捲線、電気機器用捲線(B)腐蝕防止の目的に、食器、炊事用器具、各種化学工業用部分品(C)耐耗性の利用として、定規等の應用を挙げ、且之に適當なる方法で着色して各種の装飾用品に利用し得ることを述べて居る。従来此方面に於ける他の人々の行つて居る方法に比し、比較的厚い陽極皮膜を簡単に生成せしめ得ること、又高圧蒸気を以て處理することにより皮膜をして水分の滲透を防ぐ性質を附與し得るに至つたことが特長であつて、防蝕性は此後者のため特に増加したものである。電解に際し直流と同時に適量の交流を重疊することにより、電解中陽極地金の腐蝕することを防止する方法も亦著者等の創意に属し、此等の改良によつて應用可能の範囲を著しく拡大し得るものなることを述べて居る。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (1326K)

圓管の内部を2室に分ち各室に對し、管壁に夫々1箇の圓孔を穿ちたる型のピトー管1本を以つて、水流の速さ、方向及靜壓を測定する事を可能ならしめんとし、特に測定に必要なる特性曲線の係数は、管の寸法を限定する事によりてカリブレーシヨンを要せずに與へられたる事をも目標の一つとして居る。該管が製作使用共に普通のピトー管に比し極めて簡便なる事は云ふを俣たぬ。第1報に於ては、先づ本實験の最初或は中途に於て吟味の爲に行つた種々の豫備實験に就て述べ、次に此のピトー管の特性曲線を支配する要素として、管の外径D, 内径Di, 孔径d, 先端から孔の中心までの距離I等を考へ、是等が特性曲線に及ぼす影響を明にした。尚此のピトー管に補強管を附加せる際、それが特性に及ぼす影響竝に影響なきための條件とをしらべた。

抄録全体を表示

本論は艦船推進機關の如き複雑なる工事に對し、其の工事期間と進捗程度との關係を講究して両者の關聯を示す標準曲線を作り、之に依る工程管理の方法を述べたものである。

抄録全体を表示

J-STAGEへの登録はこちら（無料）