真空技術
Online ISSN : 1883-7182
ISSN-L : 1883-7182
5 巻, 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 1954 年 5 巻 4 号 p. 143
    発行日: 1954年
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
  • 小林 重雄, 大武 春吉
    1954 年 5 巻 4 号 p. 259-270
    発行日: 1954年
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    本報告は油拡散ポンプの油の逆流に関する報告である。而して, 逆流発生の源を分析して次の四つの場合とした。即ち (1) ジコツト系に存在する油膜によるもの。 (2) ポンプの上部のシリンダに凝結した冷い油の蒸発によるもの, (3) ジコツトからの蒸気流のscatteringによるもの, と最後に (4) 蒸気流の反射によるものとした。
    油の逆流量を測定するためには筆者等は金属性のプロブをポンプの上部に半径方向に配置しプロブの表面に凝結する油の量を秤量することによって逆流量を決定した。
    実験的にジェツト系の油膜による逆流が全逆流の大部分であり, 残りの冷い油の蒸発, 蒸気流のscattering及び蒸気流の反射による逆流量は一部にしか過ぎない。二三のバツフルを用いて, 冷い面の油からの蒸発量を制定することは出来るが, scatteringと反射によるものとは分離することは出来ないけれども, これら両者による逆流量は冷い面からの油の蒸発量の3倍にしかすぎない。
  • 池上 栄胤
    1954 年 5 巻 4 号 p. 271-286
    発行日: 1954年
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    The dependence of pumping speed on the nozzle was considered theoretically to obtain as completely as possible a description of the high speed oil diffusion pumps, By moans of this theory it is shown that for greated speed. There is an optimum combination for the nozzle angle and the diameter of the central tower.
  • 兼松 太
    1954 年 5 巻 4 号 p. 287-312
    発行日: 1954年
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    By adding a thermal electron emitter to the ordinary cold cathode Philips gauge, a high sensitive ionization gauge is expected which works with the linear characteristics at normal operating voltage where usual ion gauges are operated, An additive fine needle extended at the cylindrical axis of the hot-cathode philips type ion gauge to collect the ion current, enables one to extend its measurable range to the ultra-high-vacuum region, in accordance to the principle of Bayard-Alpert ionization gauge with greater ease, Under these considerations, we have prepared several gauge tubes and have measured their characteristics.
    With such Philips-Alpert type ion gauge, the experimental results were satisfactory. The sensitivity was about 5 microamperes for the pressure p=1×10-6 mmHg under the working condition of 600 volts to the anode, -200 volts to the repeller and the needle at a magnetic flux density of about 200 gauss. At this time the electron c current Ie was about 1 mA. The linearity was confirmed over the pressure range from 2×10-6 to 1×10-4mmHg, and a good stability was found.
    The simpler hot-cathode Philips type ion gauge showed also a large sensitivity, but its characteristics was meager in its linearity and stability.
  • 金子 粂太郎, 橋本 光一
    1954 年 5 巻 4 号 p. 313-348
    発行日: 1954年
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    10μHg附近より数百μHg位までの圧力範囲で, 脊圧が数千μHgに於いても働し油蒸気を用うる「ブースター」=ポンプ内の「ノツヅル」の直ぐ上流での油蒸気の温熱の度合により, その「ノツヅル」の「スロート」を通る油蒸気の噴出量がよく計算値と一致してくる模様及びそれと共に排気速度, 逆流する油蒸気の量の変化する有様を実測した。
    次にこの油蒸気の「デイフューザー」の内壁面上種々な場所に明けた排気瓦斯 (空気及び水素) の分圧の「デイフューザー」の軸に沿うての分布を種々の条件について測定し, これを解析するために、油蒸気の「ブレイク」が, その点での油蒸気の全圧 (静圧+動圧) とその場所での脊圧瓦斯の分圧とが等しくなる瞬間より生ずることの実証性より, その油蒸気の流速 (mass velority) を求め, 更にその点での油蒸気の分圧を, この「デイフューザー」面に明けた「オリフィス」形「ノツヅル」より噴出する油蒸気量より求めて, それらよりその点でのこの運動している油蒸気気流中の排気される瓦斯の拡散係数を求めた。その値は105cm2/secの量位で, 気体運動論より計算して得た10~100cm2/secの量位のものと非常に異なり, これが所謂乱流拡散の係数であるとすると「だとう」であることを結論した。この係数が此の種の「ブースターーポンプ」でどの様な役割を演ずるかについては今後逐次明らかにするつもりである。
  • 村松 宏司
    1954 年 5 巻 4 号 p. 349-368
    発行日: 1954年
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    高真空を始めとする不活性又は還元零囲気を使用して、且つ又各種の加熱法によつて, 金属及び合金を熔解する研究は今尚必要なこととして残されている。筆者は、酸素含有量の極めて少い特種金属及び合金等特電子工業特種金属材料, 耐熱性金属材料の製法の研究並びに小試作を行うことを目的として, 各種文献を参考にすることにより, 試験研究に適すると信ぜられる研究室用真空炉並びにその附属装置を設計試作した。
    この炉は実験用であるため, その構成は複雑となり、加熱法の種類としては, 部品の簡単なる取換えにより, 誘導, 抵抗, 電弧による熔解又は高温処理を可能ならしめるようにし, 雰囲気としては, 10-5mmHgの範囲迄の真空操作が出来, 水素, アルゴン等のガスは任意の圧力及び流速をもって真空槽中を流れるようにし, 熔解容量としては, 誘導加熱熔解の場合は通常ニツケルで約2Kg, 電弧熔融の場合は内径50mmの水冷銅鋳型によって行うようにしてある。第1図及び第3図は夫々この炉の誘導熔解及び電弧熔解の場合における装置の外観の写真で.第2図及び第4図は夫々これらの場合の内部の模様を概略図をもつて示したものである。
    又, この炉の附属装置の一つである金属中のガス成分分析装置は, 金属又は合金中にあってその特性を微妙に左右していると思われる酸素を主として定量し, この真空炉によって得られた金属又は合金を始め其他の場合のものも評価するために, この炉と同時に試作して来たもので, 欧米の諸処の研究室において夫々の目的のために作られてきたものに僅かの改変を加えたに過ぎないものである。これは, 真空熔融法によるガス分折装置の典型的形である。ガスを発生せしめる小真空熔融炉, ガス抽出並びに測定部, 抽出ガス分析部の三部分より成り, これらの部分は総て硬質ガラス製で, グリース, ゴム, 油は一切使用されず, ボンプ、カツトオフは総て水銀により, 炉の底部以外には擦り合せ部を全く使用しないようにして漏洩及び放出ガスを防止したもので, 試料熔融用小黒鉛坩堝は約2500℃位の温度で脱ガス出来るようにした装置である。第5図はこの装置の外観の写真で, 第6図はそれを解り易く示した図である。
    以下研究室用真空炉につき, その構成, 試験結果の概略を記述し, 金属中の酸素分析装置については極く簡単に附記するに止めようと思う。
  • 藤野 米吉, 山野 清
    1954 年 5 巻 4 号 p. 369-371
    発行日: 1954年
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    High Voltage is supplied from the H.V. leakage transformer used for the bombardment in the evaporator vacuum vessel. The precipitation is applied only for several minutes after the start of roughing pump
  • 中島 英作, 小宮 宗治
    1954 年 5 巻 4 号 p. 371-376
    発行日: 1954年
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    The speed of oil diffusion pump is 400l/s in case of evacuation of dry air (relative humidity almost 0%), but, in case of humid air (relative humidity almost 90100%) is decreased to 60l/s.
    We cannot yet explain analytically the reason why the evacuating speed is so decreased by the humidity in air.
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