こころの健康
Online ISSN : 2186-0246
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16 巻, 1 号
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  • 窪田 暁子
    2001 年 16 巻 1 号 p. 3-11
    発行日: 2001/06/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 2001 年 16 巻 1 号 p. 12-32
    発行日: 2001/06/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 2001 年 16 巻 1 号 p. 33-54
    発行日: 2001/06/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 中島 香澄, 芳川 玲子
    2001 年 16 巻 1 号 p. 60-68
    発行日: 2001/06/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    思春期・青年期に見られる精神的な問題には, 強迫的心性が背景に見え隠れしているという。そしてこの強迫的心性は, 従来の強迫性格とは異なり, 素質というより社会文化的な要因によって獲得されたものであるとの指摘がなされている。このことから昨今の強迫的心性は健常な学生にも見出しうると仮定し, 現代の学生にみられる強迫的心性について, (1) その特徴と (2) 形成要因を検討した。(1) に関しては, Leyton Obsessional Inventry (LOI) の日本語版を用い, 強迫症状, 強迫症状への抵抗意識, 妨害意識, 強迫性格の4面から検討した。そして過去の研究データとの比較を行ったところ, 強迫症状への抵抗意識のみがかなり高く変化しており, 強迫的心性は以前よりも強くなっていることがうかがわれた。また (2) に関しては, 臨床研究から指摘されている「過保護・過干渉な親子関係 (以下, 親子関係)」「自ら対処した経験の少なさ (以下, 対処経験)」「自己愛の傷つき (以下, 自己愛傾向)」「セルフ・エスティームの障害 (以下, 自尊感情)」とLOI得点との関連を検討した。その結果, 強迫症状やそれに対する意識 (抵抗・妨害) には親子関係と対処経験, 自尊感情との関連が, 強迫性格には親子関係と自己愛傾向との関連が認められた。とくに症状やそれへの意識は対処経験との関連が強く, 青年期にいたって自らの経験不足に気づくことが症状の発生に強く作用していることが推測された。また強迫性格は, 過保護・過干渉な親子関係の中で几帳面さやまじめさを求められ, その獲得とひきかえに自己愛を満たされてきた経緯がうかがわれた。したがって健常な学生にみられる強迫的心性にも, 臨床例にみる要因が関与していることが推測された。
  • 影山 隆之, 錦戸 典子, 小林 敏生, 大賀 淳子, 河島 美枝子
    2001 年 16 巻 1 号 p. 69-81
    発行日: 2001/06/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    看護職の精神的不健康についてはburn-outという観点からの研究が多いが, その職業性ストレスにどのような特徴があり, そのどのような側面が精神健康と関連しているのを, 他職種と比較した研究は少ない。この点を検討するために, 一病院で三交代制勤務に従事する看護婦を対象とする質問紙調査を行い, 178名の職業性ストレスと, GHQ-12で評価した精神的不調感について分析した。対象者の職業性ストレスには次のような特徴があった, a) 仕事の要求度が高くとりわけ職場での人間関係のストレスが多い, b) 裁量度はホワイトカラー一般と同程度, c) 同僚上司の支援はホワイトカラー一般と比べ少ない, d) 仕事の達成感は比較的高い。年齢または経験年数につれて, 仕事の質的負荷は軽くなり, 同僚上司の支援は減少していた。一方, 対象者の精神的不調感は, 仕事の量的負荷, 職場での対人関係の困難, 質的負荷, 同僚上司の支援, 達成感, 患者一看護者関係の困難, および問題に直面したときにじっとがまんするというストレス対処特性と関連していた。ただし同僚上司の支援は, 質的負荷が多い場合にのみ, 精神的不調感を軽減する効果があった。若く経験の浅い対象者で精神的不調感が強い理由は, 仕事の質的負荷によって説明された。達成感を多く感じている対象者では患者一看護者関係の困難が増えるほど精神的不調感が強くなっていたが, 達成感をあまり感じていない対象者では患者一看護者関係の困難と精神的不調感との関連がみられなかった。以上の結果と病棟看護職という職種の背景との関連について考察した。
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