奄美群島で発生した宿根アスター
うどんこ病
は,Erysiphe cichoracearum型のOidium sp.による
うどんこ病
で,発生程度は品種によって異なり,「ホワイトキャプテン」には激しく発病するが「ローズスター」での発病は極めて少なかった。発生には,苗による持ち込みがその後の発病に大きく影響し,苗持ち込みがある場合は生育初期から急速に進展した。防除薬剤としては,DBEDC乳剤500倍,イミノクタジン酢酸塩・ポリオキシン水和剤1,000倍の効果が高く,次いでヘキサコナゾール水和剤2,000倍,メパニピリム水和剤2,000倍の効果が高かった。DBEDC乳剤500倍を用いて,防除時期の検討を行ったところ,摘心してある程度葉が展開した摘心約2週間後と、電照打切り時期から発蕾し花柄の分岐が盛んとなる電照打ち切り約2週間後までの防除が重要と考えられた。
親株およびさし芽時期の防除,収穫後の株を利用する2度切り栽培については検討しておらず,今後の課題である。
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