RCH(OH)CH
20Hで表わされる種々の光学活性1,2-グリコール,(S)-1,2-プロパンジオール,(S)-1,2-ペンタンジオール,(S)-3-メチルブタンー1,2-ジナール,(S)-1,2-ヘキサンジオール,(S)4-メチルベンタンー1,2-ジオール,(2S,3S)-3-メチルペンタン-1,2-ジオ_ルおよび(2RS,3S)-3-メチルペンタン-1,2-ジオールを合成し,酸化
オスミウム
(VIII)と反応させて得られる
オスミウム
酸エステルの旋光分散(RD),円二色性(CD)ならびに可視吸収スペクトルを測定した。これらの
オスミウム
酸エステルはいずれも460mμ 付近を中心とする負のCotton効果とこれに対応した負のCD極大とを示し,その符号は前報の光学活性α-オレフィン(S系)の酸化
オスミウム
付加物のそれと一致した。開鎖系1,2-グリコールの不整i炭素C-2は
オスミウム
原子と酸素を介して結合してキレ_ト環を形成しており,460mμCotton効果に対するC-2の寄与はキレート環形成にあずかっていない不整炭素のそれとくらべていちじるしく大きく,また1,2-グリコールのアルキル基の大きさはCotton効果の振幅にほとんど影響を与えなかった。なお酸化
オスミウム
が(5)-3-メチル-1-ペンテンの二重結合に付加するとき生じる2種のジアステレオマーの生成割合についても言及した。
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