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クエリ検索: "カワラタケ"
650件中 1-20の結果を表示しています
  • 森田 慎一, 日高 富男, 谷田貝 光克
    木材保存
    1997年 23 巻 2 号 61-69
    発行日: 1997/03/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    ヤクスギ土埋木材から得た抽出成分の,オオウズラタケ及び
    カワラタケ
    に対する抗菌活性を調べ,ヘキサン可溶成分の活性が高いことがわかった。ヘキサン抽出物に含まれる成分のうち,オオウズラタケと
    カワラタケ
    とでは抗菌活性を示す成分に違いがあると考えられた。
    カワラタケ
    の生育を強く阻害するフラクションには,主成分としてクリプトメリジオール他2種の成分が含まれていることがわかった。
  • 大園 享司, 武田 博清
    森林応用研究
    2003年 12 巻 2 号 177-180
    発行日: 2003/09/29
    公開日: 2018/01/16
    ジャーナル フリー
    麦芽エキス(ME)の添加が菌類4種(シイタケ,
    カワラタケ
    ,ホウロクタケ,マスタケ)によるコナラ材中のリグニンと炭水化物の分解に及ぼす影響を純粋培養条件下で調べた。培養24週間後において,ME添加は
    カワラタケ
    を接種した材の重量減少を促進したが,シイタケ,ホウロクタケ,マスタケでは材の重量減少にあまり影響しなかった。ME添加は
    カワラタケ
    ,シイタケ,ホウロクタケのリグニン分解を促進し,さらに
    カワラタケ
    では炭水化物の分解も促進された。これら菌類にとって,材分解におけるエネルギー源,養分物質源としてMEが利用されたことが示された。ME添加はマスタケによる選択的な炭水化物の分解にはあまり影響しなかった。MEの効果は菌類の種ごとに異なると考えられた。
  • *高浪 龍平, 有坂 大樹, 尾崎 博明, 林 新太郎
    廃棄物学会研究発表会講演論文集
    2006年 17 巻 E1-8
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/10/20
    会議録・要旨集 フリー
    近年、ダイオキシンをはじめとする難分解性有機物による環境汚染が問題となっている。その中でもバイオレメディエーション技術が注目されているが、現時点では浄化技術が先行し、浄化メカニズムが不明瞭な為、大きな発展には至っていない。そこで本研究では白色腐朽菌を用い、白色腐朽菌が産生する酵素による難分解性有機物の分解を目的にアゾ染料とアントラセンの分解について実験的検討を行った。PCと
    カワラタケ
    用いた今回の実験ではPCと比べ
    カワラタケ
    が短時間で効率的にアゾ染料およびアントラセンを分解した。これはそれぞれが産生する酵素の特性によるものであり、
    カワラタケ
    が産生するMnPによって分解が迅速に行われることがわかった。MnPを多く分泌する条件であると考えられるグルコース濃度を変化させた実験ではグルコース濃度とアゾ染料の分解量とが比例関係ではなかったものの分解するための必要条件であることはわかった。
  • 富樫 巌, 谷口 大樹, 平沢 大樹
    旭川工業高等専門学校 研究報文
    2014年 51 巻 1-7
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/04/12
    研究報告書・技術報告書 フリー
    The effects of Trichoderma spp. on wood degradation with Fomitopsis palustris and Trametes versicolor were examined. Japanese white birch (Betula platyphylla var. japonica) blocks were covered with four Trichoderma spp. immobilized on charcoalparticles (pH≒8), and exposed to the two basidiomycetes at 25 oC for 12 weeks to measure block mass losses. ANCT-05013 of Trichoderma spp. gave the strongest wood degradation inhibition. The decrease in mass losses without Trichoderma spp. was 51 - 80 %, while with the strain, it was only 3 - 6%.
  • 富樫 巌, 小野寺 愛, 木下 俊祐
    旭川工業高等専門学校 研究報文
    2012年 49 巻 35-41
    発行日: 2012年
    公開日: 2018/04/12
    研究報告書・技術報告書 フリー
    "Effects of Trichoderma spp. on wood degradation with six basidiomycetes, Fomitopsis palustris, Trametes versicolor, and four wild strains, were examined. Japanese white birch blocks were covered with four Trichoderma spp. strains immobilized on wood particles heated at 240-280℃, and exposed to the basidiomycetes at 25℃ for 8-12 weeks to measure block mass losses. Each Trichoderma spp. showed a wood degradation inhibition, and ANCT-05013 gave the strongest inhibition. Mass losses without the immobilized Trichoderma spp. were 20-87 %, whereas ones with ANCT- 05013 were 16 % and 1-3 % by exposing to Trametes versicolor and the other basidiomycetes, respectively."
  • 仲亀 誠司, 甲 真理, 阪口 寿子, 中尾 さやか, 塚本 晃, 杉浦 純
    紙パ技協誌
    2005年 59 巻 2 号 222-228
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/08/25
    ジャーナル フリー
    地球温暖化防止の観点から省エネルギーの重要性が高まっているが, 王子製紙では, 「王子製紙環境憲章」を制定し, 広く地球的視点に立って, 環境と調和した企業活動を維持発展させるため活動を進めてきている。その一つとして, バイオ技術を応用したパルプ製造方法, バイオパルピングの開発に取り組んできている。バイオパルピングは, パルプ製造の前工程に, 木材チップ上に白色腐朽菌を生育させ, リグニンを部分的に分解させることにより, パルプ製造工程における省エネルギー化, 省薬品化を行う技術である。我々は, リグニン分解力が強く, 生育温度が高い, 白色腐朽菌アラゲ
    カワラタケ
    を, バイオパルピングのために用いてきている。
    今回の実験では, 紙力への好ましくない影響のあるセルロース分解活性の抑制を, 高効率の形質転換系を用いて試みた。微生物は, 複数の酵素によりセルロースを分解しているため, これらの酵素活性を同時に抑制することが好ましい。このために, アラゲ
    カワラタケ
    のセルロース分解に関与する複数の遺伝子のクローニングを行った後, これらの遺伝子をタンデムに連結したアンチセンス発現プラスミドを作製し, 形質転換を行った。この結果, 複数のセルロース分解活性を抑制した形質転換体を取得することができた。この形質転換体により, 木材チップを前処理した結果, 蒸解性は向上するが, 紙力が損なわれなかった。また, リグニン分解酵素のプロモーターを, セルロース分解酵素由来に改変することで, セルロース存在下で, リグニン分解活性の生産性が向上することが示された。
    これらのことから, 今回用いた手法が, 白色腐朽菌のリグニン分解の選択性を向上させ, バイオパルピングを行う上での有効な手法であることが示された。
  • 富樫 巌, 宮崎 貞之
    旭川工業高等専門学校 研究報文
    2011年 48 巻 44-50
    発行日: 2011/03/04
    公開日: 2018/04/12
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • ツヤウチワタケおよびアラゲカワラタケの脂質成分
    横川 洋子
    油化学
    1971年 20 巻 11 号 831-834
    発行日: 1971/11/20
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    The fatty acid composition and the proerties of the unsaponifiable matters in acetone soluble fraction of Affinis and Hirsutus were examined.
    The fatty acid compositions were determined by GLC. The unsaponifiable matters were soft solids in both cases and their yields were 33.3% to the acetone soluble fraction in Affinis, and 36.4% in Hirsutus, respectively.
    The percentage of sterol and Δ5, 7 sterol to the unsaponifiable matters were 17.4%, 14.8% in Affinis, and 9.3%, 6.1% in Hirsutus, respectively. The main sterol was ergosterol in both cases and contained 60.5% of ergosterol to the total sterol in Affinus and 65.5% in Hirsutus by GLC.
    The another constituents of the unsaponifiable matters were seemed to be long chain hydrocarbons and ketoalcohols.
  • (第1報)光照射が無処理木材試験片の質量減少率に及ぼす影響
    鈴木 利克, 工藤 寿雄, 檜垣 宮都
    木材保存
    2006年 32 巻 2 号 45-50
    発行日: 2006/03/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    JIS K 1571-2004 (木材保存剤の性能基準及び試験方法) に規定された室内試験による防腐性能試験に従って薬剤無処理の木材試験片を腐朽させて,培養時の光条件を検討した。結果を要約すると次の通りである。
    (1)オオウズラタケでは,短時間の光照射で木材試験片の質量減少率が生じなかったことから,光照射によって木材腐朽が誘導されるのではないことが分かった。また,光照射下で木材腐朽させると,60日培養では,質量減少率がほぼ最大の値を示し,そのバラツキも小さい結果が得られた。
    (2)
    カワラタケ
    では,通気栓に用いたガラス管の内径が25~40mmで良好な木材腐朽が得られた。また,90日間の培養ではスギ辺材試験片の質量減少が開始されるまでの誘導期に約半分の期間を要し,残りの期間で質量減少が生じていた。光照射は木材腐朽を多少抑制して,誘導期が長くなるため,木材試験片の質量を減少させる期間が短縮されていた。
    (3)木材防腐剤の防腐性能を評価する際は,オオウズラタケによる腐朽を光照射下で実施し,
    カワラタケ
    では遮光下で実施することが最適である。
  • *高浪 龍平, 陳 霞明, 尾崎 博明, 林 新太郎
    廃棄物学会研究発表会講演論文集
    2007年 18 巻 E2-7
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/11/23
    会議録・要旨集 フリー
    近年、ダイオキシンをはじめとする難分解性物質による環境汚染が問題となっており、染色工場等から発生する着色排水についても同様の問題が指摘されている。その中でもバイオレメディエーション技術が注目されているが、現時点では浄化技術が先行し、浄化メカニズムが不明瞭な為、大きな発展には至っていない。 そこで本研究では白色腐朽菌を用いた難分解性物質のアゾ染料の分解実験と産生される分解酵素由来ラジカルの測定を行い、その分解機構について実験的検討を行った。  実験の結果、白色腐朽菌が産生するリグニン分解酵素によってアゾ染料が分解された。また、メディエーターによって分解が促進され、酵素との相乗効果により、短時間で効率的にアゾ染料を分解した。また、ラジカルの測定により、白色腐朽菌によるアゾ染料の分解は産生される酵素の働きによってOHラジカルではない、その他のフリーラジカルによって間接的に分解されたと考えられる。
  • 富樫 巌, 打矢 いづみ
    旭川工業高等専門学校 研究報文
    2014年 51 巻 16-26
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/04/12
    研究報告書・技術報告書 フリー
    The wood degradation ability of seven kinds of edible mushroom that was cultivated artificially, was examined by measuring wood block mass losses of Japanese white birch and Todo fir at 25°C. Shiitake(Lentinula edodes ), Grifola frondosa, and Pholiota nameko cultivated only using hard-wood, showed remarkable mass losses of the white birch block in comparison with Flammulina velutipes, Hypsizigus marmoreus, Lyophyllum decastes, and Pleuriotuo eryngii cultivated using soft-wood. It was considered that the degradation ability of the former mushroom was higher than the latter. On the hand, there were few mass losses of the fir block in the all mushroom.
  • 山崎 実紅, 金野 尚武, 石栗 太, 東 徳洋, 羽生 直人
    木材保存
    2018年 44 巻 5 号 301-307
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/01
    ジャーナル フリー
    牛乳の乳清由来の水溶性タンパク質であるWPI(whey protein isolate:ホエータンパク質分離物)を環境調和的な防腐処理に適用することを試みた。スギ辺材にWPI を含浸させた後,加熱してタンパク質を変性させ,不溶化することによって調製したWPI 処理木材の耐腐朽性を評価した。褐色腐朽菌オオウズラタケ(Fomitopsis palustris )および白色腐朽菌
    カワラタケ
    (Trametes versicolor )を用いた腐朽試験の結果,WPI で処理することによって無処理材と比較して耐腐朽性が明らかに向上することが示された。また,WPI にホウ酸やシプロコナゾールなどの抗菌成分を添加することによって耐腐朽性はさらに向上し,JIS 規格で「腐朽していない」とされる基準である質量減少率3%以下を達成することができた。
  • 富樫 巌, 谷口 大樹, 平沢 大樹
    日本菌学会会報
    2012年 53 巻 2 号 論文ID: jjom.H23-10
    発行日: 2012/11/01
    公開日: 2018/01/27
    ジャーナル フリー

     木炭粉砕物に固定化したTrichoderma spp.(固定化トリコデルマ, pH≒8)が,オオウズラタケと

    カワラタケ
    の木材腐朽に及ぼす阻害性能を評価した.用いるTrichoderma spp. 菌株によって同性能に差異があること,木炭単独でもある程度の阻害性能を有することが分かった.供試した4 菌株の中で最も阻害性能に優れるANCT-05013 の固定化トリコデルマは,25℃・12 週間の暴露試験で両木材腐朽菌による木片の質量減少率を3~6%に抑えた.

  • *岩下 幸平, 松井 理生, 服部 力, 梶村 恒
    日本森林学会大会発表データベース
    2015年 126 巻 P1B030
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/07/23
    会議録・要旨集 フリー
     ブナ科樹木萎凋病 (以下、ナラ枯れ) は森林の環境を変化させ、様々な生物群に影響を与える。本研究では、枯死木の創出、腐朽菌の発生、菌食性昆虫の利用という連鎖に注目した。愛知県瀬戸市の東京大学赤津研究林で、コナラ樹幹上の多孔菌を確認・同定し、それを摂食しているミノガ科の一種 (以下、キノコヒモミノガ) の幼虫の頭数を記録した。そして、子実体の存在量と状態、ナラ枯れの被害履歴も調べ、キノコヒモミノガの発生との関係を推察した。また、キノコヒモミノガの化性や生活環、子実体の季節消長についても検討した。
     その結果、キノコヒモミノガはタコウキン科のハ
    カワラタケ
    のみを餌とし、枯死翌年に最も多かった。ハ
    カワラタケ
    は枯死してから2~3年後にも存在したが、子実体が劣化し、キノコヒモミノガの幼虫は少ない、あるいは確認されなかった。また、関東ではキノコヒモミノガの年2化が示唆されていたが、本調査地では年1化であった。さらに、卵の孵化時期は、ハ
    カワラタケ
    の子実体が成長する8月上旬~中旬であり、本種のハ
    カワラタケ
    に対する季節的な同調性を示していると考えられた。この現象は枯死2年後も見られた。
  • 山口 岳広
    北方森林研究
    2021年 69 巻 25-28
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/29
    ジャーナル フリー
  • 福田 清春, 菱山 正二郎, 原口 隆英
    木材保存
    1989年 15 巻 5 号 208-216
    発行日: 1989/09/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    全国各地より腐朽したタケ類約300個を採取し,生じている腐朽様式とその出現頻度を調べた。
    約90%の試料で,タケ細胞壁中に両端の尖った空洞が存在した。さらに,この型の腐朽試料のIRスペクトルは,共通的にアセチル基やウロン酸の優先的除去を示した。これらの結果は,軟腐朽菌Chaetomium globosumによって実験室的に腐朽させたマダケに関する結果と良く一致した。従って,タケ類は自然状態で主に軟腐朽を受けて劣化すると結論出来る。
    また,約25%の試料では,タケ類の細胞壁上に点々と円または楕円形の空洞が存在し,白腐れ菌Coriolus ver-sticolorで腐朽させた場合の結果と類似した。この観察より,タケ類は自然界において軟腐朽型に次ぐ頻度で白腐れ型の腐朽も受けることが分かった。また,同一試料及びその同一細胞壁に対して,軟腐朽と白腐れが同時的に生じている場合も観察された。
  • 酒井 温子, 池上 智重, 民谷 浩二
    木材保存
    2013年 39 巻 1 号 24-31
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/03/12
    ジャーナル フリー
    アセチル化木材 (ラジアタパイン辺材, アセチル化度19%以上) と16種の高耐朽性樹種等について, JIS K 1571: 2010「木材保存剤-性能基準及びその試験方法」5.2.1.1注入処理用に準拠して, 室内耐朽性試験を実施した。その結果, 腐朽操作前に耐候操作(流水中の浸せきと60°C乾燥の10回繰り返し) を実施しても, 今回使用したアセチル化木材は, イペ, ウリン等の一部の高耐朽性樹種と共に, オオウズラタケおよび
    カワラタケ
    による質量減少率が3%以下となり, 高い耐朽性と耐候性を有すると判断された。また, 今回使用したアセチル化木材は, 4m の板材の木口端部付近のみならず中央付近においても, 同様の高い耐朽性能を示した。一方, 一般に高耐朽性樹種と呼ばれる木材の中には, 腐朽操作前に耐候操作を実施すると, 腐朽による質量減少率が増加する樹種があった。この特徴を持つ樹種については, 雨水や直射日光に直接暴露される野外よりも, 屋内 (湿潤環境含む) で使用することが適すると考えられた。
  • 土居 修一
    木材保存
    2013年 39 巻 4 号 172-179
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/09/04
    ジャーナル フリー
  • 富樫 巌, 小野寺 愛, 木下 俊祐, 宮崎 貞之, 黒田 裕一, 東 真史, 阿部 和真
    日本菌学会会報
    2011年 52 巻 2 号 論文ID: jjom.H22-09
    発行日: 2011/11/01
    公開日: 2018/03/30
    ジャーナル フリー

     担持材料に固定化したTrichoderma spp.(固定化トリコデルマ)が,木材腐朽菌による木材分解反応に及ぼす阻害効果を評価した.用いるTrichoderma sp.菌株によって阻害効果に差異が生じること,および固定化した菌株を死滅させると同効果が大きく低下することが分かった.供試した4菌株の中で最も阻害効果の高いANCT-05013の固定化トリコデルマは,25℃・8~12週間の暴露試験でオオウズラタケと3菌株の野生の木材腐朽菌による木片の質量減少率を3%程度に抑えたが,

    カワラタケ
    に対しては16%であった.

  • 接着剤混入法による低毒性薬剤処理合板の防腐性能
    高橋 旨象, 角田 邦夫, 今村 祐嗣, 足立 昭男, 西本 孝一
    木材保存
    1985年 11 巻 2 号 84-96
    発行日: 1985/12/25
    公開日: 2009/12/08
    ジャーナル フリー
    5種の薬剤をメラミン・ユリア共縮合樹脂接着剤に混入して成板したラワン合板(厚さ4.0および5.6mm,3プラィ)の防腐性能を比較するとともに,これらの耐候操作による変化について検討した。
    オオウズラタケに対して, IF-1000(4-クロロフェニルー3'-ヨードプロパギルホルマール)は0.6kg/m3, EBIP(3-エトキシカルボニルオキシー1-プロム-1,2-ジョードプロペン)は1.0kg/m3, TWY(トリブチルスズフタレートとヨードカリの混合剤)は0.24+0.48kg/m3の添加量で高い防腐性能を示した。しかし
    カワラタケ
    に対してはいずれの薬剤ともより多い添加量が必要であり,芯板の厚い5.6mm合板では添加量(kg/m3)を等しくしても防腐性能が劣る場合が多かった。
    NCH-Al(N-ニトロソーN-シクロヘキシヒドロキシアミン-アルミニウム)処理合板のオオウズラタケに対する防腐性能が無耐候操作時に低かったのに,60℃暴露3ケ月により著しく上昇したのは,今回の接着条件(120℃,10kg/cm2,100-140秒)では薬剤の大部分が接着剤中にとどまり木部へ拡散しなかったためと考えられる。このような防腐性能の上昇は,60℃暴露3ケ月だけでなく乾湿繰返し(静水浸漬6時間~60℃18時間)操作によっても,また他の薬剤についても認められ,接着剤混入防腐合板の製造においては,薬剤の分布域を広げるための接着条件の検討が必要であることを示唆している。
    耐候操作前の防腐性能とそめ耐候操作による変化を検討した結果,接着剤混入防腐合板への適用がもっとも有望な薬剤は,有機ヨード系化合物のEBIPとIF-1000であり,ついで有機スズ化合物のTWYがあげられる。また防腐性能試験の耐候操作法としては,乾湿繰返しが効力持続性を評価する上で適していると考えられる。
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