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クエリ検索: "キャリア教育"
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  • 高大連携の視点から
    *渡邉 照美, 橋本 香織, 山本 奈美, 諸岡 浩子, 高木 弘子, 中村 喜久江
    日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
    2008年 51 巻 B3-4
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/01/14
    会議録・要旨集 フリー
    【問題と目的】
     ワーキング・プア、ニート問題に代表されるように、今日、若年層の働き方が問題になっている。大学卒業後、就職も進学もしない者は平成19年度学校基本調査によると12.4%であり、就職をしたとしても、「7・5・3現象」といわれるように、大学卒業者の3割が3年以内に離職してしまう。また企業が求める人材や採用方法も従来とは変化し続ける中で、大学における出口教育は非常に重要な課題となったのである。そしてそれと同時に、いまや全入時代は現実のものとなったため、大学進学者の中には、入学動機を明確にもたないまま、また自分の今後の生き方について全く考えたこともないままに入学した者も多いと予想される。つまり今、大学では、本来の高等教育に加えて、入口教育と出口教育を行わなければならなくなった。これが大学において
    キャリア教育
    を推進することになった経緯であろう。しかし
    キャリア教育
    は大学という教育機関でのみ行っても効果は薄いと考える。
     平成11年度に中央教育審議会が小学校段階からの
    キャリア教育
    の実施を提唱し、文部科学省は平成16年度から「新
    キャリア教育
    プラン推進事業」を、平成17年度から「
    キャリア教育
    実践プロジェクト」を開始し、
    キャリア教育
    の推進に向けての具体的取り組みが始まった。この取り組みの中心になるのは小・中・高等学校であるが、ここから一貫した
    キャリア教育
    を実施することの重要性がみてとれる。ただし、これは初等教育と中等教育における
    キャリア教育
    の継続であり、大学までの
    キャリア教育
    の継続については言及されていない。今後、初等中等教育で培われた
    キャリア教育
    が大学という高等教育段階で分断されないような
    キャリア教育
    の実施が望まれる。
     そこで本研究では、私立大学の家政・生活科学系学部における
    キャリア教育
    に焦点をあて、どのような
    キャリア教育
    が実施されているのか、また
    キャリア教育
    の高大連携はどのように行われているのか等、
    キャリア教育
    の動向を明らかにし、
    キャリア教育
    に対する高大連携の課題を検討することを目的とし、
    キャリア教育
    の先進大学への面接調査を実施した。

    【方法】
    調査対象者 家政・生活科学系学部を有している私立大学4校を対象に、
    キャリア教育
    に携わっている教員3名、事務職員4名の合計7名に1時間~2時間程度の面接調査を実施した。質問項目 
    キャリア教育
    の必要性、
    キャリア教育
    の内容、
    キャリア教育
    の高大連携等。実施時期 平成19年9月~12月。

    【結果】
    キャリア教育
    の開始時期
     1997年~2007年と10年間の幅があったが、
    キャリア教育
    に本格的に取り組むきっかけになったのは、いずれも「文部科学省の現代的教育ニーズ取組支援プログラム(以下、現代GP)に申請し採択されたから」というものであった。
    キャリア教育
    の内容
     
    キャリア教育
    に対して先進的な取り組みを行っている4つの大学に協力を得たため、カリキュラムの中に
    キャリア教育
    が体系的かつ継続的に位置づけられていた。
    キャリア教育
    の必要性
     7名中6名がその必要性を認めていた。
    キャリア教育
    が必要だと考える理由としては、「全入時代なので、学部学科を選択する際に、あまり深く考えなくても入学できるため、卒業後の進路を安易に考えている」や「大学時代は4年間しかないけれど、その後の人生のほうがはるかに長いので、自分を見つめる機会を大学時代につくる必要がある」などであった。
    キャリア教育
    に対する高大連携
     現代GPに採択されたプログラムにはすべての大学で
    キャリア教育
    の高大連携が組み込まれていた。高大連携については各大学で実施されていたが、
    キャリア教育
    に対する高大連携に関しては、調査時に実施していたのは2校だけであった。そのうちの1校は中学校や高等学校の教員を対象に
    キャリア教育
    の講演会を実施しており、直接的に生徒に関わっているわけではないため、
    キャリア教育
    に対する高大連携については今後の課題としていた。もうひとつの大学では、系列校である中学校、高等学校との
    キャリア教育
    の連携を実施していた。ただし大学との連携プログラムの中で
    キャリア教育
    を実施するのは非常に難しく、特定の教科の中で行うことが現実的であるとの意見であった。以上の結果のように、高校と大学における
    キャリア教育
    の連携については、課題が多い。まずは、家庭科という教科の中での
    キャリア教育
    の連携を今後模索したいと考える。
  • ―キャリア教育の先行研究からの検討―
    松永 繁
    敬心・研究ジャーナル
    2017年 1 巻 1 号 27-36
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/09/07
    ジャーナル フリー

    日本における

    キャリア教育
    に関して、そのための
    キャリア教育
    の展開の経緯、高等教育機関における
    キャリア教育
    、特別支援教育における
    キャリア教育
    、職業教育と
    キャリア教育
    の先行研究レビューを行い、
    キャリア教育
    研究の今後の課題を検討することを目的とした。

    結果、職業観の形成にとどまらない、

    キャリア教育
    が各分野で展開されていることが明らかとなった。

    一方で、キャリア発達の積み重ねが不十分なため、人生において困難さといった課題を抱える人々の存在も明らかになり、今後の

    キャリア教育
    研究の方向性のひとつとして、これらの人々への支援のための
    キャリア教育
    の必要性が示唆された。

  • *人見 佳代子, 赤塚 朋子
    日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
    2007年 50 巻 3
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/01/08
    会議録・要旨集 フリー
    1.目的
     今日の社会背景をふまえ、
    キャリア教育
    の導入にあたって、小学校では児童にどのような指導をすればよいのだろうか。特に、教科との関連をどのように図ればよいのだろうか。
    キャリア教育
    は児童生徒の職業生活における自立をめざしている教育であると考えるが、このことから考えると、家庭科は生活全体の自立をめざしている教育であるので教科の中でも関連が深いのではないかと思った。
    そこで、家庭科教育を
    キャリア教育
    の視点で見直し、その可能性を検討してみたいと考えた。
     研究にあたっては、まず、
    キャリア教育
    の歴史や定義、小学校での
    キャリア教育
    の意義を探り、家庭科における
    キャリア教育
    を構想することを目的とした。
    2.方法
    (1)
    キャリア教育
    にかかわる文献資料の分析
    (2)栃木県内での
    キャリア教育
    の取り組みに対する聞き取り調査
    (3)小学校家庭科の学習内容を
    キャリア教育
    の視点から構想した年間指導計画の作成
    3.結果
    (1)
    キャリア教育
    の定義
     2006年に文部科学省より「小学校・中学校・高等学校
    キャリア教育
    推進の手引き-児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てるために-」が出され、そのなかで
    キャリア教育
    の定義は「児童生徒一人一人のキャリア発達を支援し、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な意欲・態度や能力を育てる教育」とされている。そこで、
    キャリア教育
    の歴史や様々な定義をふまえて、
    キャリア教育
    に対する自分なりの考え方を示した。
    (2)栃木県での取り組み
     
    キャリア教育
    に関連した取り組みは2000年度から行なわれている。「マイチャレンジ」、「栃木県キャリア・スタート・ウィーク支援会議」、「小中ジョイントプログラム」、「
    キャリア教育
    の推進に向けて 体験的な活動の学習プログラム(事例集)」、「小学校
    キャリア教育
    担当者等研修会」、「ジュニアキャリアアドバイザー事業」等である。
    (3)小学校における
    キャリア教育
    の意義
     小学校では、様々な人との関わりや生活の場の広がりにより、児童はキャリアを積み重ねていく。その積み重ねの過程において、
    キャリア教育
    に視点をおいた支援が必要になるのではないか。児童は、学習・様々な体験・多様な人との関わりにおいて、自分を見つめ、自分という人間を理解していく。そのことにより、自分らしさをみつけ、将来において自分らしい生き方をしたいと考えるのではないか。上述の「手引き」にある【人間関係形成能力】(自他の理解能力 コミュニケーション能力)、【情報活用能力】(情報収集・探索能力 職業理解能力)、【将来設計能力】(役割把握・認識能力 計画実行能力)、【意思決定能力】(選択能力 課題解決能力)をふまえ、小学校における
    キャリア教育
    の意義についてまとめ、概念図を示した。
    (4)
    キャリア教育
    の視点を取り入れた家庭科構想
     
    キャリア教育
    の視点を取り入れた家庭科の年間指導計画を作成した。家庭科は第5・6学年での学習であるので、1~4学年については、学習内容において家庭科とのつながりが深いと思われる生活科と総合的な学習の時間についても考えた。
  • 中里 弘穂
    経済教育
    2021年 40 巻 40 号 22-23
    発行日: 2021/12/01
    公開日: 2022/06/21
    ジャーナル フリー

     本稿は3月20日に富山大学とZoomを併用し開催された,経済教育学会大会のシンポジウムにおいて大学における

    キャリア教育
    の内容と小・中・高の
    キャリア教育
    との継続性について発表したものである。フリーター,ニートの増加という若者の勤労意欲の低下を文部科学省は問題視し,大学に
    キャリア教育
    の導入を求めた。しかしながらその内容は多様化しており,小・中・高で実施されている
    キャリア教育
    との連携不足の現状もある。このような状況の下改めて大学の
    キャリア教育
    の今後について考えてみたい。

  • ─地域社会との連携に焦点を当てて─
    望月 由起
    教育學雑誌
    2019年 55 巻 47-58
    発行日: 2019/03/25
    公開日: 2021/04/09
    ジャーナル フリー
  • ‐高校生の「生き方」を支えるために‐
    川合 宏之
    人間生活文化研究
    2019年 2019 巻 29 号 93-100
    発行日: 2019/01/01
    公開日: 2020/01/24
    ジャーナル フリー

     我が国の教育は日進月歩である.情報が氾濫し,IT 化が推進され,一昔前と比較してより多様な進路が子供たちに開かれるようになった.進路と言っても進学のみならず就職も含んでおり,将来に悩む子供たちにとって大きな支えとなるであろう進路指導が望まれている.特に,独立や自立の欲求が高まり,社会と関わる機会が格段に増える高校生という時期は,成人も近づき,今後進む道について模索する者も多い.そのため,教職員に求められる役割はより重要となってきており,生徒たちの「生き方」を見据えた指導をすることが求められている.進路指導の変遷と職業指導との関連性,さらにこれからの時代求められる

    キャリア教育
    に関して述べていきたい.

  • 村上 純一
    教育学研究
    2016年 83 巻 2 号 181-193
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/06
    ジャーナル フリー

    2000年代を迎えようとする頃から、「

    キャリア教育
    」と称される取り組みが展開されている。学校教育の中で職業観・勤労観を育むことを中心に据えてきた
    キャリア教育
    は「教育」と「労働」とを円滑に繋ぐための取り組みといえるが、その内容は多様性に富む複雑なものである。本稿は20年弱に及ぶ
    キャリア教育
    の政策展開について、これに関わるアクターに注目し、イシュー・ネットワークの視座で捉えることを通じて整理するものである。

  • ―子どもの「夢や願い」と授業実践との関連―
    越智 文香, 越智 彩帆, 樫木 暢子, 苅田 知則, 加藤 公史
    Journal of Inclusive Education
    2018年 4 巻 74-86
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/03/15
    ジャーナル オープンアクセス
    肢体不自由児本人の願いを活かした
    キャリア教育
    を進めていくために、肢体不自由特別支援学校における
    キャリア教育
    に対する教員の意識と課題を明らかにし、本人の願いを組み込んだ授業づくりのあり方を検討することを目的とした。肢体不自由特別支援学校教員を対象に
    キャリア教育
    に関するアンケートを実施し、
    キャリア教育
    の考え方、担当する児童生徒について、学部間比較と教育課程間比較を行った。学部が上がるほど、「将来の生活」について考えていること、夢や願いにおいて、「将来への思い」が高まっていることが読み取れた。自立活動を主とする教育課程においては、
    キャリア教育
    の視点を活かした授業づくりに対し、様々なイメージを持っている一方で、「将来につながる授業」のイメージが、他の教育課程に比べて低いことが示された。重度重複障害の子どもたちの
    キャリア教育においても児童生徒のライフキャリアを踏まえたキャリア教育
    を検討していく必要がある。また、本人の夢や願いを表出する力を高める指導を追究し、教育活動に取り入れていく必要があると考える。
  • 中里 弘穂
    経済教育
    2011年 30 巻 178-187
    発行日: 2011/10/25
    公開日: 2017/12/28
    ジャーナル フリー
  • ―政策形成への関与を振り返って―
    寺田 盛紀
    敬心・研究ジャーナル
    2021年 5 巻 1 号 1-11
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/19
    ジャーナル フリー

    本稿は、職業教育と

    キャリア教育
    及び高等教育との関連性を、筆者のこれまでの所説や政策形成への関与の経験に基づいて、論説しようとするものである。まず第1に、固定因子としての職業教育について、アメリカ等との比較を通してその概念形成が論ぜられ、日本的内部労働市場に支えられた産業教育という広義の職業教育、専修学校を含む資格・職種志向の狭義の職業教育、そして混合形態の3つの制度形態が明らかにされる。第2に、
    キャリア教育
    との関連について、職業教育は一般的
    キャリア教育の完結段階の専門キャリア教育
    として位置づけられ、職業一般ではなく、個々の専門的・技術的職業への準備のための知識、技能、価値やアイデンティティーの形成をはかるものであることが提案されている。第3に、高等教育との関連について、職業教育のポストセカンダリー化、短期高等教育化を超えて、近年、大学化もしくはそれと同等の、もう1つの高等教育へと発展しつつあることが指摘される。総括的に、広義であれ、狭義であれ、職業教育は何がしかの職業や産業に関する職業教育であり、専門への集中した訓練であり、そのような教育の人間形成的意味を肯定することが重要であると結論づけられる。

  • 橋本 祐, 森山 智彦, 浦坂 純子
    社会政策
    2012年 3 巻 3 号 140-148
    発行日: 2012/01/20
    公開日: 2018/02/01
    ジャーナル フリー
    本稿では,独自に実施した調査票調査のデータを用いて,
    キャリア教育
    が実際にどのような高校で,どの程度実施されているのかを,
    キャリア教育
    の「需要」と「実施可能性」に着目しながら明らかにした。さらに,
    キャリア教育
    の内容を「実学」と「座学」の二つに分けて捉え,両者を複合的に実施することの有効性を検討した。その結果,
    キャリア教育
    の実施状況を規定する要因としては,進学率が低い高校ほど,切実な「需要」に応じて
    キャリア教育
    を実施しており,「実施可能性」の高い環境に恵まれている小規模校ほど,実際に
    キャリア教育
    を実施できているということが確認された。加えて,複合的
    キャリア教育
    の有効性については,「実学」であるインターンシップと「座学」である知識教育の交互作用効果が,複数の「効果」に関する項目で確認された。
    キャリア教育
    における様々な方向からのアプローチは,教育現場において積極的に取り組むに値する試みである。
  • -人生100年時代を見据えた「キャリア教育」への一考察-
    上野 惠美, 趙 彩尹
    教育経済学研究
    2022年 1 巻 1-11
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/03/03
    ジャーナル オープンアクセス
    2011年の大学設置基準の改正により、実質的に大学での
    キャリア教育
    やキャリア形成・就職支援が義務化された。人生100年時代を生きていかなければならない現代の学生にとって、
    キャリア教育
    に必要な要素とは何かを探るべく、本研究では、就職活動の成果を実就職率とし、実就職率が、他の大学と比較して相対的に高い大学では、特徴のある
    キャリア教育
    が行われているのではないかと仮定した。そこで、大学通信オンラインの2021年度学部系統別実就職率ランキング(経済系)の上位30校の中の筆者の所属する大学と同じ校種である公立大学のみを取り上げて、各大学の
    キャリア教育
    のシラバスを調査した。先行研究で何度も、「以前は就職支援として正課外で行われていたものが、
    キャリア教育
    として、正課内に組み込まれていった」という指摘があるが、公立大学においても、その傾向が強かった。しかし、実就職率が相対的に高いということは、このような
    キャリア教育
    が、ある意味、効果的であったとも言える。それでは、引き続きこのような
    キャリア教育
    を続けていくことが良いことなのか。今後は、さらに研究を深め、
    キャリア教育
    の方向性を探っていきたい。
  • 田崎 敦子, 齋藤 ひろみ, 見世 千賀子
    異文化間教育
    2011年 33 巻 1-14
    発行日: 2011/03/31
    公開日: 2020/05/19
    ジャーナル フリー

    This paper forms the introduction to the special feature articles of this issue by presenting the purpose of the theme, “career forming and intercultural education.”

    We take as the meaning of a career “a life-term development and self-realization carried out in the process of playing expected roles in life stages.” In this meaning, experiences in different cultures can influence a person’s career development, and then supports, education and research for career forming should include viewpoints of intercultural education. In order to meet this need, we set this theme to provide opportunities for readers of this journal to discuss how we can support career forming and what kinds of research are expected for it in the area of intercultural education.

    Articles on this theme discuss different topics related to career forming and intercultural experiences such as life-term career development, career forming of foreigner employees from the viewpoints of a career consultant, cultural differences in career counseling, career forming of Japanese who work in multicultural situations in Japan, and career forming of foreign professionals in Japan. These articles describe real situations of career forming that imply possible approaches of intercultural education for a person’s career forming. At the same time, the article presents us new research questions in the area of intercultural education in terms of career forming. The reports and suggestions of these articles a expected to activate discussions regarding education and research on career forming and intercultural education.

  • 教職科目における活用の可能性
    開智国際大学紀要
    2023年 22 巻 61-74
    発行日: 2023/03/15
    公開日: 2023/04/01
    ジャーナル フリー
    本稿では,教育・人材育成に関する政策動向や研究について論点整理を試み,初等・中等教育における
    キャリア教育
    を構造的に理解するための2つの枠組みを提案した。ひとつは,機能概念としての
    キャリア教育
    と,高等学校における教科としての
    キャリア教育
    に分けて整理する枠組み(二系列構造)である。もうひとつは,第一系列の
    キャリア教育
    に関連する資質・能力についての枠組み(見取り図)である。
    キャリア教育
    に関する教職科目における,これらの枠組みの活用について考察した。
  • 越智 文香, 越智 彩帆, 樫木 暢子, 苅田 知則, 加藤 哲則
    Journal of Inclusive Education
    2019年 6 巻 10-26
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/02/28
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は肢体不自由児の
    キャリア教育
    で取り上げられる指導内容について整理し、実態に応じた指導内容について検討することを目的とした。全国の肢体不自由特別支援学校25校に、
    キャリア教育
    で取り上げられる指導内容についてのアンケートを実施し、因子分析や重回帰分析を行い、学部や実態等で比較を行った。因子分析の結果、
    キャリア教育
    で取り上げられる指導内容として、「健康の維持増進と心理的充実」「学力・認識力の育成」「社会性の育成」「家庭生活力の向上」「基本的生活習慣の確立」の5つの因子が抽出された。「健康の維持増進と心理的充実」が抽出されたことより、教員がキャリア発達と心身の発達との関連を意識していることが示唆された。重回帰分析の結果、各因子について学部や実態において有意差が確認された。近年は障害が重度化・重複化・多様化しており、各教員が児童生徒個々の実態を丁寧にとらえ、個に応じた指導をしていることが示唆された。指導内容が自立活動とも関連があったことから、自立活動と
    キャリア教育
    を関連付けて指導することにより、肢体不自由児童生徒のキャリア発達を促そうとしていることが推測された。
  • *丹 采風, 志村 結美
    日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
    2014年 57 巻 3-4
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/01/10
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
     近年、情報化や国際化など子どもの育つ社会環境は大きく変化し、産業・経済の構造的変化や雇用状況の変化によって子ども自身の将来の捉え方にも影響を与えている。また、我が国の子どもたちは、他国に比べて、将来就きたい仕事や自分の将来のために学習を行う意識が低く(TIMSS調査2007・PISA調査2003、2006)、職業意識・職業観が未熟で、進路意識・目的意識が希薄なまま進学する者の増加など「社会的・職業的自立」に向けた課題が見られている 。  教育現場において、中教審答申「今後の学校における
    キャリア教育
    ・職業教育の在り方について」(2011)では、
    キャリア教育
    を「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達(社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していく過程)を促す教育」と新たに定義し、より一層の充実を求めている。各都道府県においても、インターンシップなどの体験活動の実施や地域の特色を生かしたカリキュラムや教材の開発がなされている。高等学校家庭科では、新学習指導要領(2009)において「生涯の生活設計」が「家庭基礎」「家庭総合」「生活デザイン」の全てにおいて取り扱う内容とされた 。自己の在り方生き方を、生活という視点を通して総合的に捉え、主体的に創造するのが家庭科教育である。主体的な生活を創造するためには、経済的自立とそれを支える職業生活、家庭生活、地域生活の充実は欠かすことができない。この三者のバランスを考え、社会的・職業的自立を支援する上で家庭科教育の担う役割は非常に重要なものであると言える。 以上より、本研究では各都道府県における
    キャリア教育
    に対する取り組みの調査と高校家庭科教員に対する調査を行い、それをもとに家庭科における
    キャリア教育
    の教材開発を行うことを目的とする。
    【方法】
     各都道府県における
    キャリア教育
    の取組みに関する調査を行い、各都道府県発行の
    キャリア教育
    教材の比較・分析を行った。次いで、2013年11月中旬から2014年1月上旬の期間に、秋田・山梨・愛知・広島の四県の高等学校家庭科教員93名を対象に、①各学校における
    キャリア教育
    の取組み、②家庭科における
    キャリア教育
    の取組み、③
    キャリア教育
    に関する教材の活用、④高校生の実態に関する教員の認識等、
    キャリア教育
    に関するアンケート調査を行った。以上の調査を踏まえ、高校家庭科における
    キャリア教育
    の教材に関する提案を行う。
    【結果及び考察】
     各都道府県発行の
    キャリア教育
    教材の比較・分析を行った結果、職業に関する内容だけでなく、生活や家庭、地域など、家庭科に関連の深い内容の必要性が認められた。アンケート調査では、家庭科における
    キャリア教育
    の必要性を感じている教員が多い一方、家庭科の学習内容と
    キャリア教育
    の関連性が意識化されていないことがうかがえた。また、家庭科における
    キャリア教育
    を行う上での課題について、他の項目と比較しても「時間の確保」が大幅に高い結果となり、大きな課題であることが明らかとなった。さらに、家庭科における
    キャリア教育
    に関連の深い学習内容について、中教審答申(2011)において新たに定義された「基礎的・汎用的能力」ごとに分類し、授業実践・重視度について平均値をみたところ、どちらにおいても「基礎的・汎用的能力」のうち、「自己管理・自己理解能力」「課題対応能力」が比較的低い結果となった。家庭科における
    キャリア教育
    で培われる能力や現在の高校生の課題においても、「基礎的・汎用的能力」に関わる能力等が課題になっていることが明らかとなった。以上より、①家庭科の特性を生かした
    キャリア教育
    の視点(生活・家庭・地域等)を取り入れ、従来の家庭科の指導計画に無理なく取り入れられることと、②「基礎的・汎用的能力」の視点がわかるような指導計画・教材開発の必要性について配慮することの2点を踏まえて、家庭科における
    キャリア教育
    の教材を考案した。
  • ―キャリア教育に関する全国調査の再分析から―
    山田 晋作, 荒巻 恵子, 石井 卓之
    日本教育工学会研究報告集
    2023年 2023 巻 2 号 166-173
    発行日: 2023/07/21
    公開日: 2023/07/21
    研究報告書・技術報告書 フリー

    キャリア教育
    の充実に当たっては,その本質的意義な価値や意義を理解し,計画的に実施することでその教育的効果を発揮する.また,ディジタル時代の児童生徒において,帰属意識からの自己理解,自己管理能力の育成も求められている.そこで,本研究では,国立教育政策研究所が行った
    キャリア教育
    に関する全国調査及び報告書の再分析から,
    キャリア教育
    の現状と課題を明らかにする.さらに,Hermansの「対話的自己」論から,オンライン環境上の児童生徒に内在する「自己の位置(ik-posities)」に注目し,新たな
    キャリア教育
    の取り組みについて展望する.

  • -その意味付けと進め方について-
    野村 照代, 中西 徹
    日本科学教育学会研究会研究報告
    2018年 25 巻 4 号 19-22
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本年1 月に
    キャリア教育
    の推進に向けた中央教育審議会の答申がとりまとめられた。いわば全人的
    キャリア教育
    というべきこの新しい指針に沿って、今後どのように科学の
    キャリア教育
    を進めていったらよいのか。いくつかのアンケート、セミナー、公開講座などの実施例の結果から、その意味付けと有効な進め方について、考察し提言した。
  • 変容段階を中心に
    金森 敏
    経済教育
    2020年 39 巻 39 号 93-97
    発行日: 2020/09/30
    公開日: 2021/11/12
    ジャーナル フリー

    本研究では,

    キャリア教育
    として正課外における学びのコミュニティの変容段階に焦点をあて研究を行った。具体的には,変容段階では,どのような出来事が生じるのか。また,それはなぜか。そして,どうすればコミュニティは再活性化するのかを明らかにした。その結果,実践コミュニティにおける変容段階で再活性化を目指すには,①繰り返しコミュニティの目的を伝えること,②中心メンバーを増やしつつ,プロジェクトの質と量のバランスを取ること,③コミュニティにおける象徴的存在がコミュニティに加入していない人に良い印象を与えることの重要性を示した。

  • ―「特別支援教育に関する実践研究充実事業」を事例に―
    梅田 崇広, 苅田 知則, 樫木 暢子, 加藤 哲則
    Journal of Inclusive Education
    2020年 9 巻 23-34
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/08/30
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では,文部科学省事業「特別支援教育に関する実践研究充実事業」の受託団体に対するヒアリング調査の結果を,
    キャリア教育
    の視点から検討することを目的とした。具体的には,
    キャリア教育
    の視点から5つの分析視点を設定し,成果の整理・考察を行った。
    キャリア教育
    を行う上での体制整備や教育課程への位置づけを検討する団体が多くを占めていた一方,児童生徒が自身の「成長」を実感し,振り返るためのツールとして,教育課程全体で「キャリアノート」を活用することが有効であることが示唆された。
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