回転操作における操作方向の
ステレオタイプ
を検討するため, 具体的な操作を伴う実験を23名の被験者を用いて行った. その結果, 底面操作面を除く各操作面において, 主に次の関係で強い
ステレオタイプ
が現れた. (1) 半円形指針刺激図形では, 半円下向き指針以外の回転指針と同方向操作の場合, (2) 幾何学図形の刺激では, 右方移動に対して時計方向, 左方移動に対して反時計方向操作の場合, (3) 直進指針の刺激では, 横形上向き指針右方移動に対して時計方向, 左方移動に対して反時計方向操作の場合, また, 縦形右向き指針の下方移動に対して左手操作の一部で
ステレオタイプ
が強かった. 以上の
ステレオタイプ
の強い関係では, 正の対方向操作性がみられた. 底面操作面では, 強い
ステレオタイプ
と負の対方向操作性が一例のみ現れた.
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