目的:本研究は,
スピリチュアリティ
評定尺度(SRS)を用いて,A県内の訪問看護師のもつ
スピリチュアリティ
に影響を及ぼす要因を明らかにすることである.方法:A県内の全訪問看護ステーション40か所の訪問看護師244人に対し,無記名自記式アンケート調査を実施し,183人から返信が得られ,うち回答に欠損のない173人(有効回収率70.9%)を解析対象とした.調査項目は,訪問看護師のもつ
スピリチュアリティをスピリチュアリティ
評定尺度(SRS)を用いて測定した.先行文献より抽出された
スピリチュアリティ
に影響が想定される要因11項目との関連についての分析はt検定,多変量解析は数量化I類によった.結果および考察:平均年齢は44.0歳(±7.8),訪問看護師の経験年数は7.7年(±5.6)であった.訪問看護師としての
スピリチュアリティ
の平均得点は46.8点(±8.7)で正規分布に近い分布を示した.
スピリチュアリティ
に影響を与えていると思われる11項目との関連は,多変量解析の結果,最も影響していた項目は「スピリチュアリテイに関心がある」「(スピリチュアリテイの)研修会に参加したことがある」であった.本研究において,
スピリチュアリティ
に影響していたものは,「年齢」や「経験」ではなく,訪問看護師の
スピリチュアリティ
に働きかけていくためには,それへの関心と学習の機会が重要であるといった示唆を得た.
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