詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "中村真也"
203件中 1-20の結果を表示しています
  • -沖縄, 安里地すべりを事例として-
    木村 匠, 宜保 清一, 中村 真也, 佐々木 慶三, 周 亜明
    日本地すべり学会誌
    2010年 47 巻 3 号 138-146
    発行日: 2010/05/25
    公開日: 2011/02/10
    ジャーナル フリー
    島尻層群泥岩準初生地すべりの安里地すべりを事例として, せん断強度特性を活用した安定解析により, 発生および再滑動時のすべり面の強度について検討した。
    地すべり再滑動では, すべり面の大部分に残留強度が, 一部域に完全軟化強度が関与する。地すべり発生直後 (移動時) の安定解析において, すべり面平均強度として残留強度を充てることにより地下水位の推定が可能になる。すべり発生 (初生) では, 推定地下水位を適用することにより, すべり面平均強度 (c′, φ′) を算出できた。c′=26.8kN/m2, φ′=22.9°と残留係数R=0.49は, すべり面域にピーク強度 (破砕泥岩) と残留強度 (構造的弱面) の関与を示す。地すべりの発生・再滑動に対して得られたc′-tanφ′図は, 防止対策を講じる上で有益である。これらの成果は準初生地すべりの合理的な危険度評価に繋がるものである。
  • 宜保 清一, 中村 真也, 佐々木 慶三
    日本地すべり学会誌
    2003年 40 巻 4 号 259-265
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    本研究では, 物理的・鉱物学的性質を異にする地すべり土についてリングせん断試験を行い, せん断挙動に及ぼす鉱物組成の影響を分析し, 応力~変位曲線の類別化を試みた。シルト・砂分が多く, 粘土含有量が20%より少ない試料でもピークから残留への明瞭な強度逓減が認められた。強度逓減量は, 配向性鉱物総量との関係において凸型変化を示した。地すべり土の応力~変位曲線は, 含有される鉱物総量に基づいて4タイプに類別できた。
  • -地すべりの危険度評価に関連して-
    宜保 清一, 中村 真也, 木村 匠, 陳 伝勝
    日本地すべり学会誌
    2009年 46 巻 3 号 154-161
    発行日: 2009/09/25
    公開日: 2010/06/30
    ジャーナル フリー
    島尻層群泥岩分布地域の地すべりについて, 縦断面形状およびc′-tanφ′図の特徴を明らかにすると共に, 初生型地すべりの発生場の特徴について検討し, 詳細類別を試みた。得られた結果は以下の通りである。
    1.島尻層群泥岩地すべりはすべり面平均勾配が小さいほど地すべり斜長と移動量が大きくなる。c′-tanφ′図のtanφ′軸切片は, すべり面平均勾配に依存し, すべり面平均勾配が大きくなれば大きくなり, 逆にすべり面平均勾配が小さくなれば小さくなる傾向を示した。
    2.初生型地すべりは, 斜面下方における既往地すべりの存在および切土が発生要因になっていること, すなわち横圧減少 (応力解放) に因る地質弱面等の緩みや進行性破壊の拡大が斜面の不安定化を助長させていること, そして既往すべりのすべり面が地すべり本体のすべり面の一部に転化する場合に移動量が大きくなることが推察された。
    3.初生型地すべりの発生場を地形・地質条件等を基に「下方部に既往地すべりを擁する斜面」, 「中腹部に既往地すべりを擁する斜面」および「切土されている斜面」の3つに類別した。
  • -降雨の斜面地盤内浸透過程の解明に関連して-
    伊藤 拓馬, 木村 匠, 中村 真也
    日本地すべり学会誌
    2024年 61 巻 6 号 220-224
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/12/12
    ジャーナル 認証あり

     島尻層群の地すべりにおける降雨の斜面地盤内浸透過程の解明の一助とするため, 島尻層群豊見城層を対象として粒度組成が透水性に与える影響を検討した。露頭から採取した供試体の透水係数は, 中央粒径値と累乗近似の関係を示した。一方, 同程度の中央粒径の供試体に対して透水係数が増加するものもあった。X線CT撮影による供試体の内部構造観察では, 透水係数が中央粒径に依存した供試体内部には顕著なクラックはなく, 同程度の中央粒径に対して透水係数が増加した供試体にはクラックがみられた。試料を練り返し圧密した再構成試料のクラックなし供試体の透水係数は, 累乗近似線の近傍にプロットされた。これらより, クラックが透水係数を増加させることが分かった。このことは, 島尻層群では, 降雨を誘因とする地すべり発生における地下水供給メカニズムとして, クラックの有無が水みちを支配している可能性を示している。

  • 佐々木 慶三, 宜保 清一, 中村 真也, 周 亜明
    日本地すべり学会誌
    2005年 42 巻 1 号 26-33
    発行日: 2005/05/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    地すべりが単独の移動体からなるか, 二つ以上の移動体の集合からなるかは, 地すべりの発生機構と深くかかわる。地すべり形態を規制する要因の一つにボトルネック構造があるが, 公表事例が少なく, その役割は不明であった。ボトルネックは, 地すべり移動体の分化と移動方向を規制する効果がある。また, 複数のボトルネックの相互関連によって, 単一の移動体からなる長大地すべりを形成することがある。
  • 宜保 清一, 中村 真也, 佐々木 慶三, 趙 廷寧
    日本地すべり学会誌
    2007年 44 巻 3 号 156-161
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/02/29
    ジャーナル フリー
    せん断試験により得られた強度定数を活用して, 黄土高原二道岔地すべりの不安定化のメカニズムについて議論した。移動層は馬蘭黄土からなり, 馬蘭黄土と頁岩基盤の境界付近がすべり面となっている。まず, すべり面採取土についてリングせん断試験を行って完全軟化強度および残留強度特性を明らかにし, 地すべりを再滑動させる地下水位を安定解析により算定した。次に, 地すべりの初生には, 平均すべり面強度を低下させる低い残留強度の関わりが不可欠であることを明らかにした。
  • 中村 真也, 佐々木 慶三, 木村 匠, 宜保 清一
    日本地すべり学会誌
    2012年 49 巻 5 号 237-250
    発行日: 2012/09/25
    公開日: 2013/10/31
    ジャーナル フリー
    亜熱帯湿潤気候下の沖縄島中南部地域において, 地形特性, 地形変遷および地すべりについて調査を行い, 本地域での地すべり抽出手法を確立することを目的として, 地すべりの発生機構について論じた。亜熱帯湿潤気候下の島尻層群分布域では, 地すべり地形と類似する非地すべり地形が混在し, 写真や地形図による判読では地すべりを誤読することがある。誤読を避けるためには, 地すべり地形および半円状谷頭地形の形成機構の理解と基盤岩についての現地調査が重要となる。段丘由来の階段状地形では, 急斜面部で崩壊性地すべり, 緩斜面部で崩積土地すべりが発生するが, これらの規模は相対的に小さい。渓流の侵食等によって, 段丘地形が失われて形成される長大斜面では, 規模の大きな初生型泥岩地すべりが発生する。中南部東域の南地区のメサ状斜面では, 新里層下部層が侵食や地すべりの抵抗体となり, 中腹付近に急崖が形成される。急崖が崩壊等で失われ, 上部斜面に新規の侵食が及んでいる箇所において, 初生型泥岩地すべり発生の危険度が高くなる。
  • 中村 真也
    日本地すべり学会誌
    2017年 54 巻 2 号 37-45
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/01
    ジャーナル フリー

     地すべりの理解や地すべり災害の軽減・防止に繋げるため, 様々なすべり面研究がなされてきた。すべり面研究においては, すべり面土のせん断強度特性に関して特に多くの実績がある。近年においても, せん断強度測定装置の精度向上や改良, 新装置で得られた結果の活用により, 様々な新知見が得られている。また, 観測やサンプリングの技術向上, 各種観測・測定機器の低価格化等に伴い, すべり面土の成因, すべり面の構造的特徴や特定手法等に関し, 興味深い研究がなされている。本論では, これらの近年の研究成果をまとめていくつかの課題を示し, 「残留強度」の定義について再確認した。また, 今後進展が期待される研究テーマを示した。

  • -沖縄, 島尻層群泥岩地すべりを事例として-
    中村 真也, 宜保 清一, 木村 匠, ブッディ シワンタ ヴィタナ
    日本地すべり学会誌
    2011年 48 巻 5 号 251-262
    発行日: 2011/09/25
    公開日: 2012/04/10
    ジャーナル フリー
     すべり面平均強度定数の合理的決定について検討するため, すべり形態, すべり面状況を勘案し, 三軸圧縮 (CU) 試験やリングせん断試験で得られたせん断強度の適切な適用による安定解析を行った。
     島尻層群泥岩分布地域の地すべりは移動形態が様々であり, すべり面の状態も異なった。地すべり移動量, すべり面状況等のすべり形態に応じて測定せん断強度を適用し, 土質力学的根拠を有する合理的なすべり面平均強度定数を決定した。地すべり再活動時におけるすべり面平均強度のとり得る範囲について, すべり移動量, すべり面状況を基に整理した。測定せん断強度の安定解析への適用に当たっては, すべり面状況を的確に把握すること, すべり面の土や岩のせん断強度を適切かつ精度良く評価 (測定) することが重要である。
  • ― 沖縄,島尻層群泥岩地すべりを事例として ―
    木村 匠, 宜保 清一, 中村 真也
    農業農村工学会論文集
    2010年 78 巻 6 号 445-453
    発行日: 2010/12/25
    公開日: 2011/12/25
    ジャーナル フリー
    沖縄,島尻層群泥岩地すべりのすべり形態の異なる4事例について,地すべり土の強度図を活用してすべり面平均強度定数(c´,φ´)を求め,測定せん断強度適用のc´,φ´と比較検討した.両者のc´,φ´は,すべり面に破砕ピーク強度が関与する地すべりでも差は小さく,残留強度および完全軟化強度が関与する地すべりでは一致した.適切なc´,φ´の決定のためには,すべり面土のせん断強度測定が原則であるが,何らかの制約によってそれが困難な場合には,地すべり土の強度図を活用してc´,φ´を推算することができると考える.
  • 中村 真也, 宜保 清一, 江頭 和彦, 吉永 安俊
    地すべり
    2000年 37 巻 3 号 10-17_1
    発行日: 2000/12/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    地すべり土の回復強度の発現とその支配要因について検討し, 次の結果を得た。石英と長石が卓越する試料では強度の回復が顕著である。石英, 長石に加え, かなりの量の雲母と緑泥石を有する場合, 高い垂直応力レベルに対して強度の回復はわずかである。スメクタイト等の配向性鉱物が卓越する試料では, 鏡肌を呈する程の残留せん断面の発達により, 強度の回復はほとんど認められない。
  • ―地すべりの危険度評価に関連して―
    陳 伝勝, 宜保 清一, 佐々木 慶三, 中村 真也
    日本地すべり学会誌
    2007年 43 巻 6 号 339-350
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/08/03
    ジャーナル フリー
    沖縄, 島尻層群泥岩分布地域で発生する地すべりの類型区分と相互関係を明らかにした。地すべりは初生泥岩地すべり, 準初生泥岩地すべり, 再活動型崩積土地すべりに大別され, それらの間には一連の系統が認められた。準初生泥岩地すべりは, 発生斜面の下方部に既往の地すべり地形があり, 移動に伴う応力解放を受けて泥岩部の進行性破壊が促進され, 不安定化した可能性がある。一方, そのような地形を有さない地すべりは人為的な地形改変に伴う応力解放により発生したと考えられた。
  • ― 沖縄,安里地すべりの事例調査 ―
    木村 匠, 中村 真也
    農業農村工学会論文集
    2014年 82 巻 2 号 73-80
    発行日: 2014/04/25
    公開日: 2015/04/25
    ジャーナル フリー
    沖縄,島尻層群泥岩分布地域で発生した安里地すべりの再発防止工事について,二酸化炭素排出量原単位を活用して二酸化炭素排出量を算出し,地すべり再発防止工事における排出量の状況を明らかにした.建設機械運転,建設機械製造および資材製造過程におけるそれぞれの二酸化炭素排出量は,資材製造が全排出量の約65%と最も高く,その中ではポルトランドセメントおよび高炉製熱間圧延鋼が90%以上を占めた.機械運転による排出量の中では,バックホウ,ダンプトラックおよび空気圧縮機の合計が約65%であった.工法別の排出量では,法面工が50%以上を占め,杭工,土工が続いた.本研究で資材製造に関する二酸化炭素排出量が多いという結果が得られたことから,地すべり再発防止工事における二酸化炭素排出量削減を考える場合,まずは資材量減に活路を見出せる可能性がある.
  • -2017年九州北部豪雨の地すべり発生と移動の検討-
    木村 匠, 伊藤 拓馬, 中村 真也
    日本地すべり学会誌
    2024年 61 巻 6 号 209-219
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/12/12
    ジャーナル 認証あり

     本研究では, 花崗岩の強風化土のせん断による透水性変化を実験的に捉え, 地すべり発生と移動現象に関する検討を行った。2017年7月の九州北部豪雨災害地から採取した花崗岩の強風化土の粒度組成は, 砂礫分が約90%で, 細粒分 (<0.075mm) はわずかだった。リングせん断試験により得られた完全軟化強度および残留強度は六甲花崗岩の強風化土の値よりも高かった。せん断による透水性と間隙率の変化には有効垂直応力依存性が見られた。透水係数の変化は, 有効垂直応力200kN/m2の下で約1,000mmせん断後には2桁の低下, 約6,000mmせん断後には3桁の低下に至った。一方, 有効垂直応力50kN/m2の下でせん断した場合は透水係数の著しい低下が見られなかった。せん断後のリングせん断供試体の粒度分析結果により, せん断によって粒子は砂礫サイズから細砂~シルトまで破砕されたことが明らかになった。せん断による透水性と間隙率の低下の主要因は粒子破砕によるものと考えられる。得られた結果から, 地すべりの発生を左右する最小の強度は風化によって応力履歴を失った状態の強度である完全軟化強度が想定され, 地すべり移動による比較的少ない変位によって形成されたすべり面の強度は高い残留強度の状態に至ることが想定される。地すべり発生後に1m程度せん断を受けたすべり面で透水性低下に起因して過剰間隙水圧が消散できなくなった場合, せん断抵抗力が発揮できず地すべり移動がより進んだことが推察される。また, その傾向はすべり面深度が大きいほど顕著になる。

  • 沖縄, 島尻層群泥岩斜面の安定問題
    宜保 清一, 中村 真也, 比嘉 優, 吉沢 光三
    農業土木学会論文集
    2003年 2003 巻 227 号 673-678
    発行日: 2003/10/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    泥岩斜面の様々な状態と崩壊を想定し, 強風化, 破砕, 崩積 (正規圧密), 弱面の泥岩試料について強度測定試験を行った.各弱化泥岩の強度は, 試験結果と著者らの既往のデータから得られた強度定数のcとφの間の関係によってその特徴が明確にされた. c-φ関係図において, c=375kN/m2, φ=350°付近から正規圧密強度付近にまで及ぶ領域が強風化・破砕泥岩の強度ゾーンとして設定された.正規圧密強度はφ軸上のφ=23~30°の範囲にあり, 残留強度はφ=9°~17°の範囲で与えられた.φ≦10°のような低い値は残留せん断面が鏡肌を呈するほどに発達した試料で得られた.
  • 宮原 庸介, 川辺 晃一
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2016年 58 巻 1 号 38-39
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/01/20
    ジャーナル フリー
  • 中村 真也, 宜保 清一
    地すべり
    2000年 37 巻 3 号 18-24_1
    発行日: 2000/12/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    滑動・停止を繰り返す移動量の大きい地すべりでは, すべり面強度は残留強度にまで低下するが, 静止時に土かぶり圧による再圧密により強度を回復し, すべり抵抗を微増させることが考えられる。本研究では, 物理的性質の異なる地すべり土を用いて, 地すべりの滑動・停止・再発を想定してリングせん断試験を行い, 再圧密による強度回復について検討した。その結果, 大変位せん断後の再圧密による強度の回復は, 砂分を多く含有する試料で150kPa以下の低い有効垂直応力に対して顕著であったが, 粘土分を多く含有する試料では無視できる程度であった。
  • 宜保 清一, 佐々木 慶三, 中村 真也, 儀間 朝範
    日本地すべり学会誌
    2008年 45 巻 1 号 27-34
    発行日: 2008/05/25
    公開日: 2009/01/30
    ジャーナル フリー
    島尻層群泥岩分布地域における地すべりの危険度評価手法の課題とその解決法について検討した。現行の「基礎調査マニュアル (案) 」による地すべり危険度区分では, 初生泥岩地すべりが抽出されない可能性がある。誘因および人為的地形改変の地すべり発生に与える影響は地すべりタイプ毎に異なっているため, 危険度評価プロセス図を作成した。地域の地すべり特性が十分反映された危険度評価手法の確立の重要性を指摘した。
  • ファルマシア
    2016年 52 巻 1 号 7_3
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/08/26
    ジャーナル フリー
  • ファルマシア
    2016年 52 巻 1 号 7_2
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/08/26
    ジャーナル フリー
feedback
Top