詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する:
全文: "中間広筋"
605件中 1-20の結果を表示しています
  • 石﨑 仁弥, 西島 涼, 橘 竜太郎, 須﨑 裕一, 松岡 健
    理学療法学Supplement
    2013年 2012 巻 A-P-07
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】大腿四頭筋は身体運動能力評価の指標として重要であるとされ,その報告は多岐に渡る.黄川らはスポーツ活動時の体重支持における大腿四頭筋の重要性から,体重当たりの膝関節伸展筋力を体重支持指数(weight bearing index:以下WBI)としてあらわすことを提唱し以後,WBIは下肢障害予防やトレーニング処方をするための客観的な筋力評価法として応用されている.評価方法として立ち上がりを用いた理由としては,日常生活を送るうえで多くの動作能力が障害される.それらの動作の中で椅子からの立ち上がり動作は日常頻繁に繰り返される動作であり,座位から立位への姿勢転換に伴う下肢と体幹の広い関節運動と,下肢関節への荷重を要求する動的要素の強い動作だからである.我々は,第47 回日本理学療法学術大会において,膝伸展筋力と超音波診断装置を用いた大腿直筋,外側広筋,中間広筋の筋厚,および外側広筋,中間広筋羽状角の比較において,中間広筋の貢献度が高いことを報告した.また,表面筋電図を用いた各筋積分値の比較においても,同様に中間広筋の貢献度が高い事を報告した.しかしながら,これらは健常人による検証であり,疾患群における検証が課題として残った.そこで今回,膝伸展筋力と外側広筋・中間広筋羽状角との関係について超音波診断装置による外側広筋,中間広筋羽状角の測定を健常群,変形性膝関節症群で行い両群間の比較検討を行ったので以下に報告する.【方法】対象は健常群10名(平均年齢は21.6±0.7歳,平均体重は66.6±11.1kg,平均身長は168.0±11.1cm)と変形性膝関節症群(以下:OA群) 16 名(平均年齢は77.2 ± 7.6 歳,平均体重は52.6 ± 2.8kg,平均身長は151.4 ± 3.4cm)とした.羽状角測定には超音波診断装置(SONIMAGE513,コニカミノルタエムジー株式会社製)を用い測定した.プローブにはリニア式電子式プローブ(12.0MHz)を使用し,Bモードにて撮影を行った.測定肢位は背臥位とし,各被験者に対して,超音波診断装置のモニターをフィードバックしながら行い超音波画像を記録した.測定部位としては,大腿四頭筋全体の断面積が最も大きい場所としてよく用いられている,右大腿中央外側部にて収縮時の外側広筋,中間広筋羽状角の位置とした.プローブを皮膚面に対して垂直に保持し,筋肉を圧迫しないように皮膚に軽く触れるようにして接触させて測定を行なった.測定は同一検者にて1 回測定した値を用いた.WBI測定として立ち上がりテストを用い,0cm,10cm,20cm,30cm,40cmの台からの立ち上がり能力限界値を用いた.上肢の代償を考慮し両上肢は胸の前で腕組みをし,挙上側踵を床へ付けないよう指導した.また立ち上がりは片脚での立ち上がりが困難な場合,両脚での立ち上がりとした.結果は平均±標準偏差で表記した.【倫理的配慮、説明と同意】全ての被験者には動作を口頭および文章にて研究趣旨を十分に説明し,同意を得たのちに検証を行った.【結果】OA群WBI(平均0.38 ± 0.1)と健常群WBI(平均1.07 ± 0.1)に有意差を認めた(p<0.01).健常群羽状角(外側広筋平均24.1 ± 2.1 度,中間広筋平均24.53 ± 3.1 度)と,OA群羽状角(外側広筋平均18.47 ± 2.4 度,中間広筋平均18.72 ± 3.1 度)で中間広筋,外側広筋ともに有意差が認められた(p<0.01).WBIとの関係ではOA群WBIと中間広筋羽状角r=0.751,外側広筋羽状角r=0.518,健常群WBIと中間広筋羽状角r=0.802,外側広筋羽状角r=0.612 であった。健常人中間広筋羽状角に強度の相関(r=0.802,p<0.01)を認めた.OA群中間広筋羽状角にて強度の相関(r=0.751,p<0.01)が認められた.健常人外側広筋羽状角にて中等度の相関(r=0.612,p<0.05)を認めた.OA群外側広筋羽状角において相関関係(r=0.518,p>0.05)は認められなかった.【考察】健常群,OA群間での羽状角に有意差が認められたことより,筋萎縮等の形態的変化を捉えるうえで羽状角測定が有用であることが示された.また両群間においてWBIと中間広筋羽状角との関係に相関が認められ,OA群外側広筋羽状角で相関が認められなかった事より,中間広筋羽状角度が筋力を把握する上で、より有効あることが示唆された.【理学療法学研究としての意義】健常人,膝関節疾患患者に関わらず外側広筋,中間広筋羽状角と膝伸展筋力の関係において,中間広筋羽状角はより強い関係があることが示唆された.また今回評価項目としてOA患者のみで行ったがOA患者の中でも基礎データから細分化し,より明確に検証していくことで選択的な中間広筋トレーニング方法の確立,検証を行っていきたい.
  • 松岡 健, 岩本 博行, 江口 淳子, 藤原 賢吾, 橘 竜太郎, 中山 彰一
    理学療法学Supplement
    2013年 2012 巻 A-P-08
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】大腿四頭筋に関してはこれまでに多くの報告があり,さらに近年は超音波診断装置の進歩により深層に位置する中間広筋機能に関する報告も散見する.我々は,超音波診断装置を用いて膝伸展筋力と大腿四頭筋各筋厚の関係について,膝屈曲70 度位における中間広筋厚と 膝伸展筋力との間に有意な正の相関があること,また第47 回日本理学療法学術大会において,表面筋電図による大腿四頭筋各筋の面積積分値,および膝伸展筋力と各筋積分値比との関係を検証し,いずれも膝伸展筋力には中間広筋の貢献度が高い事を報告した.そこで今回は,膝屈曲運動時における膝関節制動作用としての大腿四頭筋各筋の貢献度について検証したので報告する.【方法】対象は下肢・体幹に整形外科的疾患の既往のない健常人男性32 名(平均年齢は24.4 ± 4.1 歳,平均体重64.8 ± 9,1kg,平均身長169.33 ± 8.2cm)とした.表面筋電図の測定筋は右側の大腿直筋,内側広筋, 外側広筋,中間広筋の4 筋とした.導出部位として大腿直筋は下前腸骨棘と膝蓋骨上縁を結ぶ線の中央部位,内側広筋は膝蓋骨上縁より筋腹に沿って4 横指部位,外側広筋は膝蓋骨上縁より筋腹に沿って5 横指部位,中間広筋は外側広筋腹停止部位から膝蓋骨上縁までの間隙とした.なお中間広筋導出に際しては超音波診断装置(SONIMAGE513,コニカミノルタエムジー株式会社製)を用いて,中間広筋腹が表層近くで膨隆する部位を確認したうえ行った.電極は皮膚の電気抵抗を考慮し十分な処理を行い,電極中心距離は10mm,各筋線維走行に並行に貼付した.まず座位にて膝屈曲5 度における膝伸展最大随意等尺性収縮(以下,MVC: maximum voluntary contraction)時の大腿四頭筋活動量を計測した.筋活動量は付属のプログラムによって計算された面積積分値により評価した.次に右膝関節屈曲30 度,45 度,70 度位からの屈曲運動時,および屈曲30 度からの伸展運動時の大腿四頭筋各筋MVCより面積積分値を計算し,膝関節屈曲5 度でのMVCに対する割合(以下,%MVC)を計算して各筋間で比較検討した.測定は1 回で5 秒間のMVCを実施し,あいだ3 秒間の面積積分値を用いた.測定肢位はBIODEX 上端座位とし,角度調整もBIODEXにて行った.比較項目は各筋の角度別筋積分値の変化とした.統計処理にはSPSSによる一元配置分散分析法,および多重比較(Bonferroni 法)を用い,有意水準は 5% 未満とした. 結果は平均±標準偏差で表記した.【倫理的配慮、説明と同意】全ての被験者には動作を口頭および文章にて研究趣旨を十分に説明し,同意を得たのちに検証を行った.【結果】膝関節屈曲30 度からの伸展運動において,内側広筋(172%± 138),外側広筋(159 ± 117%),中間広筋(136 ± 81%),大腿直筋(132 ± 104%)の順で内側広筋となった.屈曲運動における角度別の各筋積分値は,30 度,45 度,70 度とも中間広筋が高値を示した.同一筋内の角度別比較では,4 筋とも屈曲運動30 度,45 度,70 度での筋積分値に有意差は認められなかった.また大腿直筋,内側広筋,外側広筋では,30 度からの伸展運動と,屈曲運動3 肢位積分値間で有意差が認めたれた(p<0.01).中間広筋においては,膝30 度屈曲位からの伸展運動と他3 肢位各間で有意差は認められなかった.【考察】膝関節伸展運動における大腿四頭筋各筋活動は,角度変化に伴い変化することはよく知られている.そのため臨床で大腿四頭筋各筋への個別アプローチは容易ではない.今回の検証により,屈曲運動時では大腿四頭筋各筋とも角度変化による特性が見られず,また中間広筋積分値が他3 筋より高い割合で筋力を発揮できていることから,屈曲運動による中間広筋個別アプローチの可能性が示唆された.伸展運動との比較においても大腿直筋,内側広筋,外側広筋では屈曲運動に比較し伸展運動が有意に高値を示す一方で,中間広筋では屈曲30 度からの伸展運動,30 度・45 度・70 度からの屈曲運動積分値に有意差がなかった事から,伸展運動のみならず,屈曲運動でも中間広筋を目的とした運動療法効果が期待出来ることが示唆された.【理学療法学研究としての意義】膝伸展筋力における中間広筋の貢献度が高いとの前回報告の立場から,膝関節屈曲運動での大腿四頭筋各筋活動について検証した.結果,屈曲運動では4 筋とも角度変化による影響を受けないこと,また中間広筋活動が他3 筋に比較し,高い傾向を示したことより,中間広筋個別アプローチ方法の可能性が示唆された.今後は,伸展運動・屈曲運動それぞれでの中間広筋トレーニングの至適角度,負荷量について検証する必要がある.
  • 渡邊 航平, 秋間 広
    日本体育学会大会予稿集
    2008年 59 巻 04-11-153-2
    発行日: 2008/09/09
    公開日: 2017/04/06
    会議録・要旨集 フリー
  • 奥本 正
    日本体育学会大会予稿集
    2008年 59 巻 04-11-153-1
    発行日: 2008/09/09
    公開日: 2017/04/06
    会議録・要旨集 フリー
  • ―健常群と若年腰痛者の比較による検証―
    松岡 健, 岩本 博行, 江口 淳子, 須﨑 裕一, 長和 伸治, 中山 彰一
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 0760
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】大腿四頭筋に関してはこれまでに機能解剖学的報告,また腰痛・腰部疾患との関係を示すものなど多くの報告がある。さらに近年は超音波診断装置の進歩により深層に位置する中間広筋機能に関する報告も散見する。我々は,超音波診断装置および表面筋電図を用いて膝伸展筋力と大腿四頭筋各筋厚・面積積分値・各筋積分値比について検証し,いずれも膝伸展筋力,特に屈曲位70度から45度間における中間広筋の貢献度が高い事を報告した。そこで今回は,健常人および慢性腰痛者を対象とし,膝伸展運動時における大腿四頭筋各筋活動量の両群間での比較,また角度変化での活動量の推移について,表面筋電図を用い検証したので報告する。【方法】対象は下肢・体幹に整形外科的疾患の既往のない健常人男性17名(平均年齢24.4±3.64歳,平均体重64.2±10.1kg,平均身長169.13±7.9cm),2ヵ月以上の持続した腰痛を有する慢性腰痛者男性16名(平均年齢24.1±4.57歳,体重63.7±9.1kg,平均身長168.53±8.5cm)とした。表面筋電図の測定筋は右側の大腿直筋,内側広筋,外側広筋,中間広筋の4筋とした。導出部位として大腿直筋は下前腸骨棘と膝蓋骨上縁を結ぶ線の中央部位,内側広筋は膝蓋骨上縁より筋腹に沿って4横指部位,外側広筋は膝蓋骨上縁より筋腹に沿って5横指部位,中間広筋は外側広筋腹停止部位から膝蓋骨上縁までの間隙とした。なお中間広筋導出に際しては超音波診断装置(SONIMAGE513,コニカミノルタエムジー株式会社製)を用いて,中間広筋腹が表層近くで膨隆する部位を確認したうえ行った。電極は皮膚の電気抵抗を考慮し十分な処理を行い,電極中心距離は10mm,各筋線維走行に並行に貼付した。まず座位にて膝屈曲5度における膝伸展最大随意等尺性収縮(以下,MVC:maximum voluntary contraction)時の大腿四頭筋活動量を計測した。筋活動量は付属のプログラムによって計算された面積積分値により評価した。次に右膝関節屈曲30度,45度,70度位からの伸展運動時の大腿四頭筋各筋MVCより面積積分値を計算し,膝関節屈曲5度でのMVCに対する割合(以下,%MVC)を計算して各筋間で比較検討した。測定は1回で5秒間のMVCを実施し,あいだ3秒間の面積積分値を用いた。測定肢位はBIODEX上端座位とし,角度調整もBIODEXにて行った。比較項目は各筋の角度別筋積分値の変化とした。比較項目は,健常群,慢性腰痛群それぞれに各肢位での大腿四頭筋各筋%MVCの変化,および両群間の各肢位のおける各筋%MVCを比較検討した。統計処理にはSPSSを用い,各肢位での大腿四頭筋各筋%MVCの比較には,一元配置分散分析法,および多重比較(Bonferroni法)を用い,両群間の比較には対応のないt検定を用いた。有意水準は5%未満とした。結果は平均±標準偏差で表記した。【倫理的配慮,説明と同意】全ての被験者には動作を口頭および文章にて研究趣旨を十分に説明し,同意を得たのちに検証を行った。【結果】膝関節各肢位における大腿四頭筋各筋の変化は,健常群・慢性腰痛群とも70度で%MVCは最大値を示し,45度,30度と減少する結果であった。中でも中間広筋は,健常群・慢性腰痛群ともに70度(健常群平均434.9±131.0,腰痛群338.6±108.9),45度(健常群平均235.9±81.2,腰痛群178.0±60.5),30度(健常群平均178.5±82.4,腰痛群120.1±66.4)と角度変化に伴い有意に変化した(p<0.01)。他3筋は70度と30度間で有意差を認めたが,70度と45度間,45度と30度間で有意差は認められなかった。群間比較では,腰痛群の中間広筋%MVCが,健常群の中間広筋%MVCに比較し有意に減少していた(p<0.01)。他3筋に有意差は認めなかった。【考察】両群間での比較で,大腿直筋・内側広筋・外側広筋に有意差は認められず,腰痛群中間広筋のみが有意に低い値を示したことから,腰痛群での膝伸展筋力低下・筋出力低下に中間広筋の関与が示唆された。また,両群の角度変化による各筋%MVC推移は,同様の変化を示し,腰痛群の特異性は認めなかった。【理学療法学研究としての意義】膝伸展筋力における中間広筋の貢献度を示す健常人による前回まで報告から,慢性腰痛者による検証を加えた。結果,慢性腰痛者で中間広筋に有意な低下を認め,健常人同様,膝伸展筋力への中間広筋貢献度の大きさを示すものであった。今後は,対象疾患を増やしていき,これまでの結果と比較し検証したい。また膝関節は荷重関節であり,末梢からの感覚入力系との関係について明らかにする必要があると考え今後の課題とする。
  • 金指 美帆, 坂本 裕規, 藤野 英己
    ヘルスプロモーション理学療法研究
    2014年 3 巻 4 号 173-176
    発行日: 2014/01/01
    公開日: 2014/03/28
    ジャーナル フリー
    [目的]本研究の目的は,若年女性の膝伸展筋力と中間広筋厚との関連,及び握力と膝伸展筋力との関連を検討することである。[対象]健常若年女性15名とした。[方法]超音波断層測定法で大腿直筋及び中間広筋,内側広筋の筋厚を計測した。また,等尺性筋力測定機器で膝伸展筋力,握力計で握力を測定した。膝伸展筋力と握力,及び各筋組織厚との間のピアソンの相関係数を求めた。[結果]膝伸展筋力と中間広筋厚との間に有意な相関を認めたが,大腿直筋厚との間に有意な相関を認めなかった。握力と膝伸展筋力との間に有意な相関を認め,握力と各筋組織厚においても有意な相関を認めた。[結語]若年女性における膝伸展筋力の評価として,中間広筋厚が最も反映されていることが推察された。さらに膝伸展筋力と有意な相関がある握力を測ることで,簡便かつ有効に全身的な筋力を予測できる可能性が推察された。
  • 大腿周径・羽状角・膝伸展筋力の関係
    松岡 健, 西島 涼, 城戸 香織, 長和 伸治, 西田 裕紀
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 O-0508
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】膝関節疾患は運動器疾患の中でも腰部(主に腰痛),肩痛(周囲炎,腱板等)に次ぐ多さで,日々の診療でも遭遇することが多い疾患である。またその障害像は多岐にわたり検査・測定方法も様々である。現在では超音波画像診断の進歩により侵襲も少なくリアルタイムで障害把握が可能なこともあり臨床場面でも多用され,報告も多くされている。我々も超音波診断装置を用い大腿四頭筋の周径・筋厚および羽状角とWBI(体重支持指数:weight bearing index)との関係,筋電図による大腿四頭筋各筋の角度特性について,膝伸展等運動性時の大腿四頭筋/ハムストリングス比について検証してきた。結果,表層筋(大腿直筋,外側広筋,内側広筋)と深層筋(中間広筋)で膝伸展運動における貢献角度に相違があること,特に中間広筋の重要性を示唆する結果がでている。しかしながらこれまでの検証は,中間広筋がより表層へ位置する大腿遠位部,また大腿長(大転子~大腿骨外側顆)50%位と限られた範囲のものであり,臨床で直面する動作遂行困難や,疼痛出現の要因解明には拮抗筋・周囲筋との関係性を理解することなど,大腿部形態特性も含めた解明が必要である。そこで今回は,安静時および等尺性収縮時の大腿部高位別大腿周径および羽状角の変化,と膝伸展筋力の関係について検証した。【方法】対象は下肢・体幹に整形外科的疾患の既往のない健常人男性14名(平均年齢は24.4±2.7歳,平均体重は69.7±10.9kg,平均身長は171.5±6.4cm)とした。膝伸展筋力測定にはハンドヘルドダイナモメーター(アニマ社製,等尺筋力測定装置μ-tasF-1)を用い,最大等尺性収縮筋力を測定した。測定肢位は端座位とし膝関節90度屈曲位,収縮時間は5秒間,測定は2回行い最大値を採用した。なお最大値を体重で補正した値を代表値として用いた。大腿周径は,膝関節裂隙を0%,大転子下端を100%とし,膝裂隙より20%位から80%いまでの間で10%間隔の計7ポイントにて測定した。測定は膝関節屈曲5度位とし安静時および50%MVC収縮時の2回行った。測定は1mm単位とした。羽状角測定には,超音波診断装置を使用し,Bモードにてプローブは10MHz,肢位は背臥位とし大腿周径測定と同一部位の大腿外側面上で行った。対象とした筋は外側広筋,中間広筋の2筋とした。なお測定に際しては,プローブを皮膚面に垂直に保持し,筋組織を圧迫しないよう皮膚に軽く接触させ記録した。統計処理はSPSSを用い,安静時および等尺性収縮時の大腿周径,羽状角比較には対応のあるt検定を,10%ごとの大腿周径,羽状角の関係については一元配置分散分析および多重比較,膝伸展筋力と各測定値との関係にはpearsonの相関係数を用いて検証した。有意水準は5%未満とした。【結果】安静時および等尺性収縮時の比較において,各部位で大腿周径に有意差は認めなかった。羽状角の安静時および等尺性収縮時おける比較では,外側広筋で80%位,中間広筋で60%,70%,80%位で有意差を認めた。安静時,等尺性収縮時それぞれでの測定各部位間における比較では,外側広筋羽状角は,安静時・等尺性収縮時ともに40%位のピークまで有意な増加を示し,大腿近位に向かい低値となる結果であった。中間広筋羽状角では,膝関節裂隙から20%位から40%位にかけて有意な減少を示し,それ以降,大腿近位に向かい有意な減少は認めなかった。膝伸展筋力との関係において,大腿周径・安静時外側広筋羽状角で相関を認めなかった。収縮時外側広筋30%,40%,50%と,安静時・収縮時中間広筋の30%以降の高位で中等度の相関を認めた。【考察】大腿周径において安静時,等尺性収縮時で変化はなく,各高位と膝伸展筋力との関係を認めなかったことより,大腿近位・遠位に関わらず筋力評価としての大腿周径測定意義を否定するものとなった。大腿周径は大腿近位に向かい徐々に増加すること,また外側広筋羽状角は40%位まで有意な増加を示し,中間広筋羽状角は40%位まで有意な減少を示すことより,この2筋間においては大腿遠位部における大腿周径値に外側広筋の貢献度が高いことを示唆する結果であった。ただしMRIによる大腿四頭筋各筋断面積の報告と,今回の羽状角ピーク値の結果では相違があり,羽状角と筋断面積との関係には今後の検討が必要である,膝伸展筋力と羽状角の関係においては,中間広筋機能評価の重要性を示すものであった。【理学療法学研究としての意義】羽状角と膝伸展筋力の関係において,大腿部の測定部位に関わらず有意な関係を示したことは,中間広筋の機能評価の重要性を示すものであった。今後は,筋断面積と羽状角との関係について検証を深めたい
  • 井上 博文, 神代 敏之, 乗松 崇裕, 北野 克顕
    整形外科と災害外科
    2000年 49 巻 3 号 741-743
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    Contusion is common in contact sports but it is a rare cause of anterior compartment syndrome of the thigh. A 17-year-old man was kneeled in the thigh during a basketball game and suffered anterior compartment syndrome.
    He lost his gait ability immediately after injury, but normal pulsation of his popliteal artery and no neurological deficit were seen. Intracompartmental pressure increased over 100mmHg 24 hours after injury. At fasciotomy, considerable hematoma was observed in the ruptured vastus intermedius. Eight weeks after fasciotomy he was able to return to his sports activity completely.
    Contusion may cause muscle rupture, resulting in anterior compartment syndrome of the thigh more frequently than previously reported.
  • 河合 誠, 谷口 圭吾, 齋藤 輝, 秋間 広, 片寄 正樹
    日本基礎理学療法学雑誌
    2015年 18 巻 2 号 61-69
    発行日: 2015/08/24
    公開日: 2018/09/28
    ジャーナル オープンアクセス

    The purpose of this study was to determine the neuromuscular activation patterns of the quadriceps femoris (QF) synergists including the vastus intermedius (VI) during squat movement. For 15 healthy men, surface electromyography (EMG) was recorded at VI, vastus lateralis (VL), vastus medialis (VM) and rectus femoris (RF) during the repetitive squat movements. The squat movement started upright posture. This movement consisted of eccentric (ECC) phase, isometric (ISO) phase at the bottom, and concentric (CON) phase with knee joint angle between 0° to 90°. The root mean square (RMS) of the EMG signals during three phases was calculated for knee joint angles ranging from 15° to 90°. Each ECC and CON phase was further divided into three subcategories. The RMS during squat was normalized by that of 15° to 40° during the ECC phase for all muscles. During the squat movement, a significant muscle-by-angle interaction in normalized RMS was found (P < 0.05). The normalized RMS of VI was signifi cantly higher than that of the VL and VM at all subcategories during ECC phase and ISO phase (P < 0.05). These results suggest that the VI plays an important role in the fl exed knee position during squat movement. This uncovered finding may help establishment of future effective therapeutic programs for dysfunction of QF related knee joint disorders.

  • 津覇 健太郎, 立津 統, 田本 秀禎, 山内 裕樹, 金城 康治
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 P3-C-0888
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】近年,超音波画像診断装置を用いて軟部組織の形態評価や定量的に筋厚測定する方法として広く用いられている。CT(Com-puted Tomograephy)やMRI(Magnetic Resonance Imaging)と比べ安価であり,測定の妥当性も確認されており,安全で非侵襲的かつ再現性も高いとされている。しかしその反面,検査を行うにあたり,場所の問題や検査速度に限界があり多人数の評価に適していないなどの問題点もある。一方,握力は全身的な身体機能を反映し,下肢筋力との相関も深いとされ,安全かつ簡便に行える評価法として広く用いられている。また,握力と膝伸展筋力の相関を示した報告は多いが,握力と大腿四頭筋厚の相関を示した報告は少ない。そこで,本研究は成人男性を対象に握力と各組織筋厚及び膝伸展筋力との関連について検討したのでここに報告する。【方法】対象は健常成人男性20名(年齢:24.8±3.9歳)とし,筋組織厚の計測には超音波測定装置(ALOKA Prosound α6)を用い,計測箇所は膝蓋骨上縁より10cm上方とし,大腿直筋・内側広筋・中間広筋・外側広筋の安静時及びセッティング時の各筋厚計測を行った。測定肢位は膝関節を完全伸展位させた背臥位とし測定側は右下肢で統一した。膝伸展筋力の測定はハンドヘルドダイナモメーター(以下HDD)を用い,測定肢位は端坐位,股関節・膝関節を90°屈曲位とし,筋厚測定を行った同下肢を2回計測し測定値の高い方を代表値とした。握力の測定は右手で2回計測し測定値の高い方を代表値とした。統計処理は握力と各筋組織厚値及び膝伸展筋力の各測定値についてSpearmanの相関係数を求め,有意水準は5%未満とした。【結果】膝伸展筋力と握力の計測値はそれぞれ,膝伸展筋力で53.4kg±12.4kg,握力で51.4kg±7.34kgであった。各筋厚測定値は安静時の大腿直筋で1.22cm±0.29cm,内側広筋2.47cm±0.43cm,中間広筋1.35cm±0.32cm,外側広筋1.34cm±0.54cm,セッティング時の大腿直筋で1.71cm±0.38cm,内側広筋3.67cm±0.53cm,中間広筋1.72cm±0.32cm,外側広筋1.65cm±0.64cmであった。相関分析の結果,握力と有意な相関が認められた項目は,膝伸展筋力(r=0.594,p<0.007),安静時内側広筋(r=0.449,p<0.044),安静時中間広筋(r=0.463,p<0.038)セッティング内側広筋(r=0.583,p<0.009)セッティング中間広筋(r=0.480,p<0.031)であった。一方大腿直筋及び外側広筋との間には有意な差は認めなかった。【考察】本研究は成人男性を対象に,身体機能と関連が深いとされる握力に注目し,更に超音波画像診断装置による大腿四頭筋厚の測定及び膝伸展筋力の測定を行い,各計測値と握力の関連を検討した。その結果,握力と内側広筋厚及び中間広筋厚,膝伸展筋力の間に有意な相関が認められた。金指らは若年女性,池田らは高齢女性を対象とし,それぞれ握力と膝伸展筋力に有意な相関がある事を報告している。成人男性を対象とした本研究においても同様の結果が出ており,男女問わず幅広い年齢において握力が膝伸展筋力と有意な相関ある事が示唆された。また,握力と内側広筋厚・中間広筋厚の有意相関が存在した点について,一般に健常膝関節において伸展位で170°~175°の生理的外反があるとされ,中間・内側に位置する広筋は膝伸展に対し最も張力を得やすかった事と,また,紡錘筋である大腿直筋と比較し,内側広筋・中間広筋が横断面積当たりの筋出力が高いとされる羽状筋であった事などが推察される。大腿直筋と外側広筋に有意差が認められなかった理由として,大腿直筋は四頭筋の中で唯一腸骨に起始を持つ長筋であり,本研究での測定箇所(膝蓋骨上縁10cm)では妥当ではなかった事が考えられ,外側広筋に関しても内側広筋と逆の理由で,測定肢位が筋力を発揮しにくい肢位であった為に相関が無かったものと思われ,今後検討を要した。以上より,成人男性において握力測定は膝伸展筋力及び,内側広筋厚・中間広筋厚と相関があり,簡便に膝関節伸展機能を推察できる一評価法である事が示唆された。【理学療法学研究としての意義】本研究は,身体機能で重要とされる大腿四頭筋の評価を握力との相関で示しており,より短時間で多人数に同時に行える評価法として臨床で使用できるものと考えられる。
  • 村上 智恵
    日本体育学会大会予稿集
    2008年 59 巻
    発行日: 2008/09/09
    公開日: 2017/04/06
    会議録・要旨集 フリー
  • 渡邊 航平
    日本体育学会大会予稿集
    2008年 59 巻
    発行日: 2008/09/09
    公開日: 2017/04/06
    会議録・要旨集 フリー
  • 和所 泰史
    日本体育学会大会予稿集
    2008年 59 巻
    発行日: 2008/09/09
    公開日: 2017/04/06
    会議録・要旨集 フリー
  • 吉田 真由美, 高橋 仁
    日本アスレティックトレーニング学会誌
    2021年 6 巻 Supplement 号 S40
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/08
    ジャーナル フリー
  • 力丸 俊一, 松尾 隆, 呉 哲也, 元 豊彦, 多田 俊作
    整形外科と災害外科
    1986年 35 巻 2 号 521-524
    発行日: 1986年
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    Genu recurvatum due to posterior release of the hamstrings will often disturb the ambulation in children with cerebral palsy.
    We consider that the main factor of genu recurvatum is caused by the spasticity of the rectus femoris muscle.
    From 1984 to 1985, distal release operations of the rectus femoris were performed on eleven cases of spastic paralysis and three cases of athetosis. Ten of the fourteen patients showed improvement in gait or sitting or both post-operatively. The spasticity of the rectus femoris was effectively released by our operation and the insufficiency of the quadriceps femoris has not been observed in all operated cases.
  • 岡 恭正, 辻 貴之, 和智 道生, 野口 真一, 治郎丸 卓三, 金沢 伸彦
    理学療法学Supplement
    2013年 2012 巻 A-O-04
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】膝関節の安定化,姿勢保持には大腿四頭筋の役割が重要であるとされており,理学療法を施行するにあたり治療の鍵となる箇所である.近年では,高齢者においてこの筋群の筋力が将来の重度機能障害の発症率と密接に関係するとも報告されている(Manini,2007).なかでもその深層に位置する中間広筋の貢献度は大腿四頭筋全体の約50%にも達すると報告されている(Zhang,2003).しかしその中間広筋に関しては表面筋電図での測定が不可能とされてきたため,起始・停止の観点から機能を推測していることが多く,その機能は不明瞭である.そのなかで筋内筋電図を用いた研究によると,歩行時の股関節屈曲運動及び膝関節屈曲運動に中間広筋が筋活動を示したと報告されており,膝関節伸展運動以外の作用を有する可能性が示唆されている.そこで今回Watanabeらの報告で示された表面筋電図による中間広筋放電の導出方法に基づき,膝関節屈曲動作における大腿四頭筋(中間広筋,内側広筋,外側広筋,大腿直筋)の筋活動を記録し,中間広筋の新たな活動特性について検証した.【方法】対象は下肢・体幹に整形外科的疾患の既往のない健常成人20 名とした.測定筋は右側の大腿直筋(以下RF),内側広筋(以下VM),外側広筋(以下VL),中間広筋(以下VI)の4 筋とした.導出部位としてRFは上前腸骨棘と膝蓋骨上縁を結ぶ線の中央部位,VMは膝蓋骨上縁より筋腹に沿って4 横指部位,VLは膝蓋骨上縁より筋腹に沿って5 横指部位,VIは外側上顆より腸脛靭帯に沿って1 横指部位とした.なおVI導出に際しては超音波診断装置を用いてVI筋腹が表層に位置する部位を確認したうえ行った.表面電極は皮膚処理を十分に行い,電極中心距離は10mm,各筋線維方向に並行に貼付した.測定にはキッセイコムテック社製MQ16 を用いた.まず座位にて右膝関節屈曲60 度位における右大腿四頭筋の膝伸展最大随意等尺性収縮(以下,MVC:maximum voluntary contraction)時の筋活動量を計測した.筋活動量は付属のプログラムによって計算されたにより評価した.次に右膝関節屈曲0 度,60 度,120 度位における大腿四頭筋各筋の膝屈曲MVCより二乗平均平方工根(以下:RMS)を計算し,屈曲60°位での伸展MVCに対する割合(以下,%MVC)を計算して各筋間で比較検討を行った.測定は各3 回の平均値で5 秒間のMVCを実施し,間3 秒間のRMSを用いた.測定肢位はベッド上腹臥位とし,角度調整にはゴニオメーターを用い,徒手抵抗にて測定を行った.統計学的分析はSPSS12.0J を用いて角度変化を従属変数とし,大腿四頭筋各筋を独立変数とした反復測定における一元配置分散分析と事後検定(Tukey HSD法)を実施した.有意水準は5%とした.【倫理的配慮、説明と同意】研究に先立ち,個人情報保護法に基づき,対象に測定の趣旨および内容を十分に説明し,同意を得た上で測定を行った.【結果】膝関節屈曲0 度,60 度,120 度すべての角度において,VIがRF,VLに対して有意に高い筋活動を示した(p<0.05).また膝関節屈曲0 度,60 度,120 度すべての角度において,VIはVMに対して有意差を認めなかった.また,膝関節屈曲0 度,60 度,120 度すべての角度において,VMはRF,VLに対して有意差を認めなかった.【考察】膝関節屈曲動作において大腿四頭筋各筋に筋活動が認められたが,その中でもVIが優位に高い値を示したことについて,VIが膝関節屈曲運動に対して逆方向の関節トルクを発揮し,膝関節の運動を制御していると考える.VIは他の3 筋と比べ深層に位置するため骨との付着部も大きく,このような筋活動は深層筋が有するひとつの特徴的な機能ではないかと考える.またVIは大腿二頭筋短頭との筋連結も報告されており,その各筋の関係は筋膜を介して羽状筋のような形状を有している.このことから大腿二頭筋短頭と共同して膝関節屈曲運動に関与したと考える.日常生活の中で歩行・走行・立ち上がりなど膝関節運動を含む動作は頻繁に行われているが,RF及びハムストリングスなどの二関節筋が活動する中で,大腿二頭筋短頭及びVIが膝関節のstabilizerとして機能している可能性が示唆された.【理学療法学研究としての意義】表面筋電図を用いた結果からVIがRF,VLに対して優位に膝関節屈曲動作で活動することが明らかになり,VIが膝関節のあらゆる角度で屈曲作用を有する事が明らかになった.今後VIの選択的トレーニングの確立,動作におけるVI筋活動の検討,対象群との比較を行っていくことで,従来のリハビリテーションに対して新たな解釈を加えることとなり,有用な膝関節安定化エクササイズを提供することができると考える.
  • —Shear Wave Elastographyを用いて—
    山内 智之, 来間 弘展, 雨宮 耕平
    理学療法科学
    2018年 33 巻 3 号 535-539
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/07/06
    ジャーナル フリー
    〔目的〕超音波Shear Wave Elastography(SWE)を用い大腿四頭筋のセッティング運動における大腿四頭筋の筋硬度を測定し,大腿四頭筋各筋の筋活動の違いを明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は健常男性14名の右下肢とし,測定肢位は股関節55°屈曲位の長座位姿勢とした.運動課題は膝関節0°伸展位で膝窩を支点とした膝関節伸展運動を実施し,筋硬度測定は,大腿四頭筋各筋に対して超音波診断装置のSWEモードを用い無作為にて測定した.筋弛緩と収縮時での筋硬度の変化率を検討した.〔結果〕中間広筋は他の3筋に対して有意に筋硬度が高値であり,その他の筋間には有意差を認めなかった.〔結語〕膝関節伸展位では大腿四頭筋のうち中間広筋の活動が重要であることが示唆された.
  • ─表面筋電図による中間広筋導出からの再考─
    松岡 健, 岩本 博行, 藤原 賢吾, 古田 幸一, 江口 淳子, 田代 成美, 江島 智子, 清水 紀恵, 中山 彰一
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】 大腿四頭筋に関してはこれまでに多くの報告があるが,深層に位置する中間広筋機能に関する報告はほとんどない.我々は第46回日本理学療法学術大会において,超音波診断装置を用いて体重支持指数(以下WBI:weight bearing index)と大腿四頭筋各筋厚の関係について検証し,膝70度屈曲位における中間広筋厚とWBIとの間に有意な正の相関があったことを報告した.しかしながら,筋厚と筋力,および筋量(断面積)の関係を示す報告は殆どなくエビデンスを得ていない.そこで今回,Watanabeらの報告で示された表面筋電図による中間広筋放電の導出方法に基づき,角度変化と大腿四頭筋各筋の面積積分値,およびWBIと各筋面積積分値比との関係を検証した.【方法】 対象は下肢・体幹に整形外科的疾患の既往のない健常人男性32名(平均年齢は24.4±4.1歳,平均体重は64.8±9,1kg,平均身長は169.33±8.2cm)とした.表面筋電図の測定筋は右側の大腿直筋(以下RF),内側広筋(以下VM), 外側広筋(以下VL),中間広筋(以下VI)の4筋とした.導出部位としてRFは下前腸骨棘と膝蓋骨上縁を結ぶ線の中央部位,VMは膝蓋骨上縁より筋腹に沿って4横指部位,VLは膝蓋骨上縁より筋腹に沿って5横指部位,VIはVL筋腹停止部位から膝蓋骨上縁までの間隙とした.なおVI導出に際しては超音波診断装置を用いてVI筋腹が表層近くで膨隆する部位を確認したうえ行った.電極は皮膚の電気抵抗を考慮し十分な処理を行い,電極中心距離は20mm,各筋線維走行に並行に貼付した.測定にはキッセイコムテック社製BIMUTASIIを用いた. まず座位にて膝伸展0度(徒手筋力検査法に基づく段階5の肢位)における右大腿四頭筋の最大随意等尺性収縮(以下,MVC: maximum voluntary contraction)時の筋活動量を計測した.筋活動量は付属のプログラムによって計算された面積積分値により評価した.次に右膝関節屈曲30度,45度,70度位における大腿四頭筋各筋のMVCより面積積分値を計算し,0度でのMVCに対する割合(以下,%MVC)を計算して各筋間で比較検討した.測定は1回で5秒間のMVCを実施し,間3秒間の面積積分値を用いた.測定肢位はBIODEX上端座位とし,角度調整もBIODEXにて行った. WBIは座位にて膝関節70度屈曲位, MVCを測定し,体重比にて算出した.比較項目は1)WBIと各角度におけるVI/RF比, VI/VM比, VI/VL比,2)各筋の角度別筋積分値の変化とした.統計処理には角度別の面積筋積分値の比較にはSPSSによる一 元配置分散分析法,および多重比較(Bonferroni法)用い,WBIとVI/RF比, VI/VM比, VI/VL比の関係にはPearsonの相関係数を用いた.有意水準は5%未満とした.【倫理的配慮、説明と同意】 全ての被験者には動作を口頭および文章にて研究趣旨を十分に説明し,同意を得たのちに検証を行った.【結果】 膝伸展トルクは膝70度で最高値を示し角度減少に伴い低値を示した.面積積分値の比較では,RFにおいて70度(平均240.4±173.8%)と30度(平均136.5±115.4%)に有意差を認めた(p<0.05).同様にVLにおいても70度(平均307.7±236.8%)と30度(平均190.1±167.9 %)に有意差を認めた(p<0.05).VIにおいては70度(平均397.2±369.3 %)と45度(平均213.7±198.2 %),70度と30度(平均55.4±44.2%),45度と30度間で有意差を認めた(p<0.05).VMは角度変化での面積積分値に有意差は認めなかった.WBIと各筋比の関係においては,70度のWBI(平均114.13±13.57)とVI/RF比(平均2.0±1.9)(r=0.6,p<0.01), VI/VL比(平均3.9±3.7)(r=0.41,p<0.01)に中等度の正の相関を認め,VI/VM比(平均2.2±2.3)(r=0.37,p<0.01)との間に弱い正の相関を認めた.【考察】 面積積分値の結果よりRF,VLは屈曲70度,45度間では同程度認められ,屈曲45度から30度間で活動に変化が起こることが示唆された.VMは他3筋の活動が屈曲30度で低下する中で,角度に影響なく同程度の活動を示し,特に膝屈曲30度からの膝伸展運動への大きな関与が示された.VIにおいては屈曲70度,45度,30度と角度減少に従い有意に低値を示したこと,またWBIとVI/RFの関係より,屈曲70度でのVI機能は身体移動能力・体力指数であるWBIに大きく関与していることを示した.また膝傷害予防の観点からも更なる検証が必要と考える.【理学療法学研究としての意義】 VMの結果より膝伸展最終域における重要性を確認した.身体移動能力指数・体力指数であるWBIとVI機能の関係を示した.今後は選択的なVIトレーニング方法の確立へ向けて負荷量・肢位についての検証が必要である.また今回は健常人のみの検証であり,対象群との比較,CKC下での変化について検討したい.
  • 辻󠄀井 洋一郎, 小林 紘二, 河上 敬介
    理学療法学Supplement
    1993年 1993.20.1 巻
    発行日: 1993/04/01
    公開日: 2017/07/24
    会議録・要旨集 フリー
  • 小林 公一
    昭和医学会雑誌
    1991年 51 巻 2 号 186-196
    発行日: 1991/04/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    大腿四頭筋各筋 (大腿直筋, 外側広筋, 内側広筋, 中間広筋) の筋線維構成を, 相互に, また, 他の骨格筋と比較, 検討し, 各筋の機能的特徴を明らかにした.研究対象は10%ホルマリン水注入固定の解剖実習屍10体 (男性5, 女性5) から得られた大腿四頭筋である.筋重量を測定後, 各筋の最大幅部の筋横断片を採取し, 常法に従ってセロイジン包埋, 20μm薄切, HE染色を施した.これらの組織標本について, 筋腹横断面積, 1mm2中の筋線維数, 筋線維総数, 筋線維の太さ, および密度を計測, 算出した.結果は次のごとくである.1) 筋の重量と筋腹横断面積は外側広筋が最大で, 以下, 内側広筋, 中間広筋, 大腿直筋の順であった.各筋とも男性が女性よりも優る傾向がみられた.2) 1mm2中の筋線維数は, 大腿直筋が758で最も多く, 外側広筋がこれに次ぎ, 内側広筋 (474) と中間広筋 (461) の間には差が認められなかった.性差は認められなかった.3) 断面の筋線維総数は, 外側広筋, 内側広筋, 大腿直筋, 中間広筋の順に多く, 各筋とも, 男性が女性より優る傾向がみられた.4) 筋線維の太さは, 中間広筋が1325μm2で, 内側広筋と外側広筋がこれに近く, 大腿直筋 (1018μm2) は他よりも小であった.各筋とも男性の方が女性よりも優っていた.ヒトの他筋に比べて比較的大きな筋群に属することになり, 下肢筋の特徴と考えられた.5) 筋線維の密度は大腿直筋が71%で最も高く, 外側広筋65%がこれに次ぎ, 以下内側広筋59%, 中間広筋56%の順であり, 各筋とも男性が女性よりも優っていた.以上のことから, 大腿四頭筋の膝関節伸展作用では広筋群の働きが大であり, 特に外側広筋の関与が最も著しいと考えられた.
feedback
Top