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クエリ検索: "半膜様筋"
1,108件中 1-20の結果を表示しています
  • 佐藤 貴徳, 工藤 慎太郎
    理学療法学Supplement
    2016年 2015 巻 P-KS-27-3
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/28
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】膝屈曲拘縮に対するアプローチを臨床上経験する機会は多い。特に変形性膝関節症では,屈曲拘縮が早期から出現するとされており,膝伸展筋力の強化とともに,屈曲拘縮に対する膝関節後面の筋の伸張性改善も重要となってくる。吉村ら(1977)は,伸張すべき重要な筋の一例として,ハムストリングスと下腿三頭筋を挙げている。特に内反モーメントにさらされる
    半膜様筋
    や腓腹筋内側頭は短縮位となり,屈曲拘縮の原因になりやすいと考えられる。
    半膜様筋
    の停止腱は,脛骨内側顆,斜膝窩靭帯をはじめ膝窩部に大きく広がりをもって付着しており(William, et al., 2004),その深層には,腓腹筋内側頭の起始部が存在している。そのため,同部位における
    半膜様筋
    と腓腹筋内側頭との滑走性は重要になると推察される。しかし,筋間の滑走性について生体で評価する方法はなく,評価が困難である。近年,理学療法分野においても,超音波画像診断装置(US)を用いた報告は多く,USにより筋間の滑走性が観察可能である。一方,USを用いた
    半膜様筋
    と腓腹筋内側頭の滑走性の評価方法を確立するためには,健常人における滑走性が明らかにされる必要がある。そこで本研究の目的は,USを用いて底屈運動時における腓腹筋内側頭の動態と
    半膜様筋
    との関係について定量化することとした。【方法】下肢に整形外科疾患のない健常成人18名32肢を対象とした(男性13名,女性5名,平均年齢21.7±3.7歳)。USにはMy Lab.25(esaote社製)を用いた。測定モードはBモードとし,12MHzのリニアプローブを使用した。
    半膜様筋
    の深層に腓腹筋内側頭が存在し,内側顆が映る高さを短軸で撮像し,安静時と底屈運動時の動態の変化を追った。動態変化は,腓腹筋内側頭内側端の移動方向・移動量と筋厚を,My Lab.25の計測処理機能を用いて計測した。筋厚については運動前後で比較し,変化量を算出した。統計学的手法として,Wilcoxon順位和検定を用いて有意水準5%未満で検討した。【結果】腓腹筋内側頭は内側深層方向に5.3±1.1mmの変化を示した。その際の筋厚は安静時16.7(15.3-18.1)mm,底屈運動時18.9(18.1-21.3)mmであり,有意差を認めた(p<0.001)。筋厚変化量は2.6±0.9mmであった。【結論】腓腹筋内側頭は,底屈運動時に起始部に引き付けられるように
    半膜様筋
    の深層を滑走しながら内側深層へ移動し,筋厚の増大に伴って
    半膜様筋
    は内側表層へ押し上げられるように移動する動態を示した。屈曲拘縮の評価指標は圧痛の有無や治療前後の変化が主体となるが,客観性に乏しいという限界がある。しかしながら,蒲田(2001)は,互いに隣接または交叉する組織間滑走性の重要性について述べており,本研究のようにUSを用いて動態の評価を行うことで,客観的な評価指標をもって理学療法を展開していくことが可能になると考えられる。今後は,屈曲拘縮膝における筋間の滑走性を検討したい。
  • 山野 裕, 松岡 昭善, 古川 徳, 高橋 強, 山中 良忠
    日本養豚学会誌
    1996年 33 巻 2 号 30-40
    発行日: 1996/06/20
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    豚肉脂質の脂肪酸組成を明らかにするために, 大ヨークシャー種, バークシャー種およびデュロック種の胸最長筋, 大腿二頭筋および
    半膜様筋
    から抽出した全脂質 (TL) を中性脂質 (NL), リン脂質 (PL), フォスファチジルエタノールアミン (PE) およびフォスファチジルコリン (PC) に分画し, 各画分の脂肪酸組成をキャピラリーカラムガスクロマトグラフィーで分析した。その結果は, 以下のとおりである。
    TLの主要な脂肪酸は, C16:0 (22.1~26.7%), C16:1 (2.6~4.1%), C18:0 (9.5~14.5%), cis C18:1 (38.8~45.0%), C18:2 (7.3~11.5%) であった。
    NL画分の主要な脂肪酸は, C16:0 (23.2~27.8%), C16:1 (3.1~4.9%), C18:0(9.3~14.9%), cis C18:1 (46.6~50.8%), C18:2 (3.1~6.7%) であった。
    PL画分では, 全不飽和脂肪酸が約75%前後を示し, モノ不飽和酸のC18:1が7.0~7.7%, 多価不飽和脂肪酸のC18:2が18.2~21.9%, C20:4が12.6~16.5%, C20:5が2.2~3.2%, C22:5が3.3~4.2%, C22:6が2.9~4.5%を占め, 飽和脂肪酸のC18:0が21.1~23.5%であった。またn-3系列の脂肪酸が約8.9~12.2%, n-6系列の脂肪酸が34.7~38.7%を占めた。
    PE画分の脂肪酸組成は, PLと類似した組成を示し, 全不飽和脂肪酸が約74~82%を占め, 不飽和脂肪酸含量が高かった。また, n-3系列の脂肪酸が11.1~15.8%, n-6系列が34.0~37.0%を占めた。
    PC画分では, 全不飽和脂肪酸が65%前後を占め, 多価不飽和脂肪酸は, C18:2が20.8~28.4%, C20:4が10.7~16.6%, C20:5, C22:4, C22:5およびC22:6がいずれも1%以上含まれていた。またモノ不飽和脂肪酸のC16:1が4.1~8.1%, C18:1がcisおよび trans 型を合わせて10.3~12.5%含まれていた。n-3系列の脂肪酸含量は, 4.3~5.5%, n-6系列の脂肪酸は, 39.1~45.0%であった。
    各品種および各部位における脂肪酸組成は, 類似したパターンを示したが, 量的には, 各脂質画分において, 品種間で有意差の認められた脂肪酸が多かった。
  • 奥脇 透, 中嶋 耕平, 半谷 美夏, 福田 直子
    日本整形外科スポーツ医学会雑誌
    2020年 40 巻 1 号 61-67
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/08/21
    ジャーナル 認証あり

    肉ばなれのMRI分類を

    半膜様筋
    にて検討した.急性期の
    半膜様筋
    肉ばなれ113例で,まず3つの損傷型,Ⅰ型(筋線維部),Ⅱ型(腱膜部),Ⅲ型(起始部)に分けた.次に最大損傷部の横断像から,わずかな損傷を1度,部分断裂を2度,完全断裂を3度とし,105例でスポーツ復帰時期との関係を調べた.結果は,Ⅰ型7例(1度3例,2度4例),Ⅱ型67例(1度24例,2度24例,3度19例),Ⅲ型39例(1度10例,2度15例,3度14例)であった.復帰時期はⅠ型2.0週,Ⅱ型5.2週(1度2.2週,2度5.7週,3度8.7週),Ⅲ型15.0週(1度3.6週,2度16.6週,3度22.3週)で,それぞれに有意な差を認めた.肉ばなれのMRI分類は,
    半膜様筋
    において重症度の評価に有用である.

  • 大原 鐘敏
    昭和医学会雑誌
    1991年 51 巻 2 号 151-158
    発行日: 1991/04/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    ヒトの大腿屈筋群 (大腿二頭筋長頭・短頭, 半腱様筋,
    半膜様筋
    ) の機能的特徴を明らかにするためにこれらの筋の筋線維構成を検索し, ヒトの他筋と比較, 検討した.材料は本学解剖実習に用いた10%ホルマリン水注入屍17体 (男性11体, 女性6体, 平均年齢64.1歳) から得られた大腿屈筋群である.各筋の最大幅部の筋横片を採取, セロイジン包埋, H・E染色標本を作製し, 筋線維構成を検索した.結果はつぎのごとくである.筋重量は大腿二頭筋が最大で, 屈筋群中約40%を占め, 以下,
    半膜様筋
    (約35%) , 半腱様筋 (約20%) の順であった.筋腹横断面積は大腿二頭筋長頭と
    半膜様筋
    が他二筋の倍以上を占めていた.筋線維総数は大腿二頭筋長頭が最多であったが, 各筋とも20万前後で筋間の差は小であった.筋線維の太さは
    半膜様筋
    が最大で, 大腿二頭筋長頭がこれに次ぎ, この二筋はヒトの他筋と比較しても大きな筋群に属していた.これに対し, 半腱様筋と大腿二頭筋短頭は他二筋よりはるかに小さく, 比較的小さい筋群に属していた.以上のことから大腿屈筋群では大腿二頭筋長頭と
    半膜様筋
    が他二筋より著明に発達し, 膝関節屈曲の主作働筋であると考えられた.
  • 唄 大輔, 岡田 洋平, 福本 貴彦
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 0441
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】膝前十字靭帯(以下ACL)損傷予防において,ジャンプ着地動作時に脛骨前方移動を制御するための前活動という機能が着目されており,着地前からの筋活動を誘導することが損傷予防に有効であると多く報告されている。前活動に関して,垂直ジャンプ着地やドロップジャンプ着地時の報告は多くあり,着地時に大腿四頭筋に対してハムストリングスの前活動が早いことが報告されており,着地前に適切なタイミングでハムストリングスの前活動を高めることが,ACL損傷予防に有効な戦略の一つとして考えられる。ACL損傷予防プログラムには様々なジャンプ動作が用いられており,その中には回転ジャンプ着地動作も含まれている。しかし,回転ジャンプ着地時における前活動のタイミングについて明らかにされておらず,損傷予防のための前活動を促す練習としての有用性は明らかでない。そこで本研究の目的は,180°,360°回転ジャンプ着地動作両条件における着地時の筋の前活動開始時間の相違を検証することとした。【方法】対象は下肢に運動器疾患のない健常女性10名(平均年齢23.5±2.5歳,平均身長158.5±4.8 cm,平均体重50.3±3.8 kg)とした。課題は直立位から右側へ180°および360°回転ジャンプを行わせ,着地後に着地姿勢を2秒間保持することとし,両条件において3試行ずつ実施した。着地動作における左膝関節周囲筋の筋活動の評価は表面筋電図測定装置を用い,筋活動開始が床反力計により評価した着地時点より何秒前に認められたかを算出した。被検筋は,内側広筋,大腿直筋,外側広筋,大腿二頭筋,
    半膜様筋
    の5筋とした。各条件において,各筋の活動開始時間の3試行の平均値を算出した。統計解析は,課題間における各筋の活動開始時間の差の検討には対応のあるt検定を用いた。また,各課題において筋間の活動開始時間の差を検討する際には,一元配置分散分析を用い多重比較にはTukey-Kramer検定を用いた。危険率は5%未満を有意とした。【倫理的配慮,説明と同意】本研究は所属機関の研究倫理委員会の承認(H23-25)を得て行った。被験者には本研究の趣旨について口頭および文書にて十分な説明を行い,書面にて同意を得た。【結果】180°回転ジャンプの筋活動開始時間は,内側広筋が0.03±0.01ms,大腿直筋が0.03±0.01ms,外側広筋が0.04±0.01ms,大腿二頭筋が0.11±0.03ms,
    半膜様筋
    が0.13±0.04msであった。また,360°回転ジャンプにおいて,内側広筋が0.04±0.01ms,大腿直筋が0.04±0.01ms,外側広筋が0.04±0.01ms,大腿二頭筋が0.13±0.04ms,
    半膜様筋
    が0.14±0.04msであった。全ての筋の活動開始時間は課題間で有意差が認められなかった。また,180°,360°回転ジャンプいずれにおいても,大腿二頭筋と
    半膜様筋
    の活動開始時間は内側広筋・大腿直筋・外側広筋に対して有意に早かった(p<0.01)。しかし,どちらの課題も大腿二頭筋と
    半膜様筋
    間の活動開始時間,また内側広筋・大腿直筋・外側広筋間の活動開始時間において有意差が認められなかった。【考察】本研究では,180°,360°回転ジャンプ着地動作における膝関節周囲筋の筋活動開始時間の差を検討した結果,各筋において前活動を認めたが,活動開始時間は課題間で有意な差を認めなかった。また,いずれの課題においても大腿二頭筋と
    半膜様筋
    が内側広筋・大腿直筋・外側広筋に対して有意に早かった。本研究において検討した膝関節周囲の5筋すべてにおいて着地前の前活動が認められたことから,回転ジャンプ着地動作はACL損傷予防のための前活動を促す動作課題として利用可能であると考えられる。また,回転ジャンプ着地動作における大腿二頭筋と
    半膜様筋
    の筋活動開始時間は,先行研究におけるドロップジャンプ着地動作の結果より早い傾向が見られ,回転ジャンプ着地動作はドロップジャンプ着地動作よりも着地前のより早いタイミングでの前活動を促す課題として有用である可能性がある。また,大腿二頭筋と
    半膜様筋
    間の活動開始時間に差がなく,内側広筋・大腿直筋・外側広筋間にも差を認めなかった。着地前に外側の大腿二頭筋と外側広筋の活動が高まることで着地時に膝関節が外反方向へ誘導されることや,膝関節内側の筋群の活動が着地時の外反制動に関連することなどの報告がある。本研究における両回転ジャンプ着地動作においては大腿二頭筋と
    半膜様筋
    間の前活動が同様のタイミングで起こり,また内側広筋・大腿直筋・外側広筋間でも活動が同様のタイミングで起こったことにより,内外反方向への回旋ストレスを軽減している可能性がある。【理学療法学研究としての意義】回転ジャンプ着地動作は着地前の前活動を要する課題であり,ACL損傷予防プログラムの一つとして有用であることが示された。
  • 朝賀 一美, 矢野 幸男, 宮口 信子, 中出 浩二, 和田 佳子
    日本畜産学会報
    1996年 67 巻 11 号 1003-1009
    発行日: 1996/11/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    牛肉の硬さを生肉の状態で測定する回転式センサーの開発を行った,本センサーは刃型プランジャーを装着した回転部と,針状の固定用プランジャーを装着した固定部からなり,結合組織の切断に伴って刃型プランジャーが受ける破断応力に基づく測定により,生肉の硬さを評価した,測定条件は回転角度180°,回転速度0.80秒/°とし,2cmタイプ刃型プランジャーを2本装着したものを,肉線維にほぼ平行に回転させたときに得られる最高トルク値をその肉の硬さとした.本センサーで測定した筋肉は国産ホルスタイン種去勢牛(8頭)から採取した腸腰筋,胸最長筋,
    半膜様筋
    ,半腱様筋,腓腹筋および上腕筋で,各筋肉の硬さはそれぞれ13.42,14.90,21.90,19.70,29.70および33.50kgwと筋肉間で差異が認められた.また,本センサーをオーストラリア産アンガス種去勢牛(33頭)から採取した胸最長筋と
    半膜様筋
    に適用したところ,
    半膜様筋
    では,本センサーによる測定値と加熱後の官能検査値およびテンシプレッサーによる測定値との相関係数はそれぞれ0.64(P<0.01)および0.68(P<0,01)であった.また,胸最長筋も
    半膜様筋
    と同様の傾向を示した.以上のことから,本センサーを用いた結合組織の切断による測定は,生肉の硬さの測定に有用であることが明らかとなった.
  • 標準徒手医学会誌
    2024年 11 巻 16-19
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/04/12
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
  • 岩下 篤司, 市橋 則明, 池添 冬芽, 大畑 光司
    理学療法学
    2004年 31 巻 2 号 135-142
    発行日: 2004/04/20
    公開日: 2018/09/25
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,ペダリング動作においてトークリップの有無および回転数と負荷量の変化により,下肢筋の筋活動がどのように変化するかを明らかにすることである。対象は健常成人10名であった。測定筋は右下肢の大腿直筋,内側広筋,外側広筋,
    半膜様筋
    ,大腿二頭筋,腓腹筋内側頭,前脛骨筋とし,トークリップの有無,回転数40,60rpm,負荷量0.5,1.0,2.0kpの組み合わせ12設定で,自転車エルゴメーターを用いてペダリングを行ったときの筋電図を分析した。トークリップ装着により大腿直筋の筋活動量は増加し,
    半膜様筋
    と大腿二頭筋の膝屈曲相における筋活動量は減少した。回転数を増加させると大腿直筋および
    半膜様筋
    と大腿二頭筋の屈曲相を除き筋活動量は増加した。負荷量を増加させることにより,
    半膜様筋
    と大腿二頭筋を除く全ての筋において筋活動量は増加したが,0.5kpから1.0kpへ変化させても筋活動量は大きく増加しなかった。本研究の結果,ペダリング動作におけるトークリップの有無,回転数,負荷量の設定条件により,下肢筋の筋活動に及ぼす影響は各筋ごとに異なることが示唆された。
  • 岡田 祐季, 村元 隆行
    日本畜産学会報
    2013年 84 巻 2 号 169-174
    発行日: 2013/05/25
    公開日: 2013/11/25
    ジャーナル フリー
    エゾシカ3筋肉のステーキおよび挽肉の肉質を検討するため,メスの野生エゾシカ4頭の背最長筋,大腿二頭筋,および
    半膜様筋
    を用い,ステーキの保水性および硬さ,および挽肉の保水性およびテクスチャーの分析を行った.その結果,野生エゾシカ肉の粗脂肪含量は背最長筋が有意に高く,
    半膜様筋
    が有意に低かった.ステーキのドリップロス,クッキングロス,および剪断力価に筋肉間での有意差は認められなかった.挽肉のテクスチャーにはすべての項目において筋肉間での有意差は認められなかった.挽肉のクッキングロスは背最長筋が大腿二頭筋に比較して有意に低かったが,
    半膜様筋
    との間に有意差はみられなかった.したがって,挽肉で評価した場合,背最長筋と
    半膜様筋
    の保水性は同等であることが示された.
  • 村元 隆行, 福田 智歩, 金谷 圭太, 横田 朋佳
    日本畜産学会報
    2020年 91 巻 3 号 241-245
    発行日: 2020/08/25
    公開日: 2020/10/03
    ジャーナル フリー

    日本短角種の去勢牛(14頭)と経産牛(10頭)との間における塩漬された

    半膜様筋
    および腓腹筋の理化学特性およびテクスチャー特性の比較を行った.塩漬は100gの筋肉サンプルに6gのNaClを添加して3日間行った.テクスチャーの測定は筋肉サンプルの表面から5mmで行った.a*値の測定は表面,表面から5mm(浅部),および表面から16.7mm(深部)で行った.また,粗脂肪含量,水分含量,およびドリップロスの測定を行った.塩漬前,塩漬後の浅部,および塩漬後の深部のa*値は,両筋肉において去勢牛に比較して経産牛が有意に低かった.
    半膜様筋
    の塩漬前の凝集性は,去勢牛が経産牛に比較して有意に高く,
    半膜様筋
    の塩漬後の付着性は,経産牛が去勢牛に比較して有意に高かった.腓腹筋のドリップロスは,経産牛が去勢牛に比較して有意に低かった.

  • 奥脇 透, 中嶋 耕平, 半谷 美夏, 福田 直子
    日本整形外科スポーツ医学会雑誌
    2020年 40 巻 2 号 195-200
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/08/21
    ジャーナル 認証あり

    トップレベルアスリートのヒラメ筋肉ばなれ122例の特徴について検討した.またその急性期87例を,3つの損傷型(Ⅰ型:筋線維部,Ⅱ型:腱膜部,Ⅲ型:付着部)と3つの損傷度(1度:わずかな損傷,2度:部分断裂,3度:完全断裂)に分類し,73例で競技復帰時期との関係を調べた.平均年齢は27.4歳で,男性が83%であった.陸上競技での受傷が40%を占め,その半数が長距離走選手であった.MRI分類では,Ⅰ型2例,Ⅱ型81例,Ⅲ型4例と,ほとんどがⅡ型であった.Ⅱ型の1度(48例)と2度(31例)で競技復帰時期をみると,それぞれ1.6週と7.1週で,両群間に有意な差を認めた.肉ばなれのMRI分類は,ヒラメ筋についても有用である.

  • 滿尾 彦九郎
    中央獸醫學雑誌
    1934年 47 巻 5 号 351-356_2
    発行日: 1934/05/20
    公開日: 2008/10/24
    ジャーナル フリー
  • 嘉陽 宗朋
    理学療法学Supplement
    2009年 2008 巻 P2-413
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/25
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】 今回、交通外傷にて約7週間膝屈曲可動域制限のある症例に理学所見をもとに
    半膜様筋
    と膝窩筋を中心にアプローチを行い良好な結果が得られたので、考察を加えここに報告する.以上、症例者に説明と同意を得た.
    【症例紹介】 71歳、男性.6月5日バイク運転中、乗用車と接触し受傷.MRI所見にて外側半月板損傷、脛骨外顆面の軟骨損傷、内側側副靭帯損傷疑いがある.歩行にて膝痛増悪があり、階段昇降も2足1段でしか行えないため休職中.
    【初期評価】 7月23日.膝関節可動域:伸展0°屈曲100°.受傷後、可動域制限が残ったまま生活していたことで膝周囲の筋伸張性は低下.膝屈曲時に膝前面伸張痛と膝窩外側にインピンジメント様の疼痛あり.大腿四頭筋の伸張性低下と外側半月板の後方移動が制限されていると考えられる.また約7週間の膝屈曲可動域制限にて内側半月板の後方移動も制限されていると考えられる.
    【方法】 膝窩筋の収縮にて外側半月板の後方移動を誘導するために、背臥位にて軽度の下腿内旋と膝屈曲を行ってもらい、述者は下腿近位を持ち膝の前方引き出しと伸展の徒手抵抗を加え膝窩筋の筋収縮を促通し、屈曲運動を誘導した.また、内側半月板の後方移動を誘導するために
    半膜様筋
    に対しても同様の手技を行った.自主トレとして下肢ストレッチと膝周囲筋力強化を指導した.
    【結果】 理学療法前、屈曲100°だった膝関節可動域が屈曲140°へ改善し、インピンジメント様の疼痛は消失した.また週に1回の外来通院を行い、1週間後には膝関節屈曲150°、3週間後には155°となり可動域制限を認めなくなった.さらに9週間後には歩行時の膝痛も軽減し階段昇降が1足1段で可能となり職場復帰され、14週間後には5分以上の正座が可能になった.
    【考察】 初期評価にて膝の屈曲制限は、内・外側半月板の後方移動が阻害されていることが原因と考え、それに対してアプローチを行った.文献では
    半膜様筋
    腱膜での張力伝達が内側半月板後節~後角を後方へ誘導し、膝窩筋支帯での張力伝達が外側半月板後節~後角を後方へ誘導すると述べられている.また、可動域改善には、後方移動を誘発する要因が筋である以上、他動運動は出来る限り選択させるべきではないと述べられている.以上のことから、本症例でも筋収縮を伴いながら膝屈曲運動を誘導することで、内・外側半月板の後方移動が誘発され屈曲制限が改善されたと考えられる.また文献では関節軟骨の栄養には膝関節屈伸運動によるパンピング作用が貢献していると述べられている.膝関節可動域が改善したことや、自主トレーニングでストレッチと筋力強化を行ったことで、パンピング作用が効果的に働き、関節内の修復が進んだことで、階段昇降や正座が可能になったと考えられる.
    【まとめ】 半月板の滑走障害による膝関節屈曲可動域制限には
    半膜様筋
    ・膝窩筋の収縮を伴った膝屈曲運動が有効であることが示唆された.
  • (表在/深部筋の反応の違いを比較)
    *真栄田 健人, *川津 学, *田中 和哉
    九州理学療法士学術大会誌
    2019年 2019 巻
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/12/11
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】

    筋膜治療により疼痛の改善、動作能力向上といった反応が認められる事は事実である。筋膜リリース(Myofascial Release:以下 MFR)もその一つだが、臨床上、触診による筋の緩み、動作スピード、協調性、関節可動性等の確認となり客観性に欠ける。且つ、同じ筋治療としてストレッチもあるが、明確な使い分けは臨床家も示せていない。今回は超音波診断装置を利用し、MFRとストレッチの治療効果について検証したので報告する。

    【方法】

    対象は運動器疾患のない男性11名(年齢26.0±4.9歳、身長171.9±4.1cm、体重72.6±16.9kg)の右大腿11肢。各手技前後の超音波診断装置(TOSHIBA社製Xario100)による筋厚(Aモード法)を同部位で計測し、SLRは関節可動域テストを実施した。計測対象筋は半腱様筋・

    半膜様筋
    。肢位は安静腹臥位にて股関節・膝関節伸展0°、前足部をベッドから下垂。MFR施行後、3日以上間隔を空け、ストレッチを実施。MFRの施行技術は、竹井らの先行研究を基に皮膚のたるみがなくなる程度の圧力(5~20g)を加えて伸張する手技を採用し、時間は180秒。ストレッチ方法は内側ハムストリングスの筋腱移行部にダイレクトストレッチを加え、連続30秒ストレッチした後に、30秒の休憩をはさむ。(×3セット180秒実施)。統計学的検討には,検者内信頼性は級内相関係数(以下ICC),対応のあるt 検定を用い,有意水準は危険率5% 未満とした。

    【結果】

    ICC は,双方の筋厚全ての条件で 0.974以上と高値を示した。超音波評価MFR半腱様筋(P<0.01)、

    半膜様筋
    (P<0.05)、ストレッチ半腱様筋(P<0.01)、
    半膜様筋
    (P<0.05)と双方で有意差を示した。MFR実施前後の筋厚変化(平均:半腱様筋+1.81mm、
    半膜様筋
    -1.76mm)。ストレッチ前後の筋厚変化(平均:半腱様筋+0.72mm、
    半膜様筋
    -1.22mm)。SLRにおいてはMFRとストレッチともに(P<0.001)で有意差を認めた。

    【考察】

    MFR とストレッチ共に施行前後での有意差を示す値が認められた。また、表在の半腱様筋においてはMFRの方が施行後の厚みが増す傾向であった。中村らは筋束長はストレッチで変化せず、筋膜結合組織の滑走により筋腱移動距離が長くなると示しており、MFRが効果的にコラーゲン線維の滑走につながったと解釈する。コラーゲン線維が滑走により細胞外基質間に水分が入り込むことも報告があり、今回の結果と一致する。また、深層の

    半膜様筋
    の結果から、MFRでは深部まで滑走が行えていない可能性がある。

    【まとめ】

    治療の違いで、内部の筋の影響が変化する。筋厚・SLRの結果から局所の線維滑走が少ないストレッチに対して、MFRは線維滑走を促し、組織代謝・循環改善が部分的に行えることが示唆される。よって、筋のリラクゼーションと部分的な疼痛治療といった使い分けが出来るのではないかと考える。ただし、深層の筋はMFRで効果を出していくには熟練された技術が必要かと感じる。

    【倫理的配慮,説明と同意】

    本研究はヘルシンキ宣言に沿って実施し、丁寧に説明を行い被験者への同意を得ている。個人情報・データに関しては十分に配慮して管理している。

  • 松田 智, 向山 啓二郎
    肩関節
    2005年 29 巻 3 号 573-577
    発行日: 2005/08/10
    公開日: 2012/11/20
    ジャーナル フリー
    It is very hard to reconstruct the shoulder function of global rotator cuff tear without long head of biceps tendon. The purpose of this study was to clarify indication and postoperative results of these patients. From 1995 to 2004,241 cases of rotator cuff tear were operated on this hospital. Fourteen cases of global rotator cuff tear were studied with the shoulder score of the Japanese Orthopaedic Association. The scores of pain, function, active day living, range of motion, XP and instability were improved postoperatively. Total points of JOA score was 60.7 points, preoperatively. It became to 83.7 points postoperatively. It had a significant improvement (t-test p<0.05). Totally, results were acceptable, but there were some small recovery cases. We should evaluate the function of the rotator cuff preoperatively and make clear indications. It was useful to graft semitendinous tendon and semimembranous tendon for a global tear of the rotator cuff without a biceps long head tendon.
  • 福田 智歩, 谷本 智里, 野呂 聡美, 村元 隆行
    日本畜産学会報
    2018年 89 巻 3 号 339-344
    発行日: 2018/08/25
    公開日: 2018/09/22
    ジャーナル フリー

    塩漬された日本短角種去勢牛(8頭)の6筋肉間において理化学特性およびテクスチャー特性の比較を行った.塩漬は100gの筋肉サンプルに6gのNaClを添加して3日間行った.テクスチャーの測定は表面から5mmで行った.メトミオグロビン割合およびa*値の測定は表面,表面から5mm(浅部),および表面から25mm(深部)で行った.また,粗脂肪含量とドリップロスの測定を行った.

    半膜様筋
    のガム性荷重は塩漬後が有意に高かった.塩漬後の表面のa*値は外側広筋が棘下筋に比較して有意に低かった.塩漬後の浅部のa*値は腓腹筋が上腕三頭筋,棘下筋,
    半膜様筋
    ,半腱様筋,および半腱様筋に比較して有意に低かった.塩漬後の深部のa*値は腓腹筋が他の筋肉に比較して有意に低く,また上腕三頭筋,外側広筋,
    半膜様筋
    ,および半腱様筋が棘下筋に比較して有意に低かった.ドリップロスは棘下筋および腓腹筋が外側広筋,
    半膜様筋
    ,および半腱様筋に比較して有意に低かった.

  • 茶谷 恒太, 中嶋 俊太朗, 有川 功
    運動器理学療法学
    2022年 2 巻 Supplement 号 O-50
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/31
    ジャーナル フリー
  • 石田 健太, 福山 陽子
    運動器理学療法学
    2022年 2 巻 Supplement 号 O-49
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/31
    ジャーナル フリー
  • 村元 隆行, 舘山 保奈美, 金子 真志保
    日本畜産学会報
    2014年 85 巻 4 号 525-530
    発行日: 2014/11/25
    公開日: 2014/12/25
    ジャーナル フリー
    日本短角種経産牛の放牧後の肥育期間と筋肉の理化学特性との関係について検討を行った.放牧後の肥育期間が異なる日本短角種経産牛の
    半膜様筋
    のL値,a値,b値,ドリップロス,クッキングロス,剪断力価,粗脂肪含量,α-トコフェロール含量,β-カロテン含量,カルニチン含量,および脂肪酸組成を測定した.放牧後の肥育期間と筋肉のa値,ドリップロス,クッキングロス,剪断力価,粗脂肪含量,カルニチン含量,および脂肪酸組成との間に有意な相関は認められなかった.ところが,筋肉のL値,b値,α-トコフェロール含量,およびβ-カロテン含量は放牧後の肥育期間に伴って有意に減少した.日本短角種経産牛の筋肉の抗酸化能を保持させるためには,放牧後の肥育期間は少なくとも165日未満にする必要のあることが示された.
  • ストレッチと独自の伸張法(筋腱移行部伸張法)の比較
    藤野 文崇, 原田 浩介, 小槇 公大, 小枩 武陛, 藤平 保茂, 岸本 眞, 酒井 桂太
    理学療法学Supplement
    2011年 2010 巻 PI2-235
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/05/26
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    理学療法領域において,関節可動域(以下ROM)改善を目的とした筋に対するアプローチとしてストレッチは良く知られている.中でもスタティック・ストレッチはIb抑制を利用した方法で柔軟性の改善には安全かつ効果的な方法として知られている.しかし,井上らは,ストレッチは力をどのように加えていくかが重要となると述べており,筋に対する伸張の程度や方向の考慮などセラピスの経験や技術に影響されると考えられる.そして,腰痛部疾患患者においてハムストリングスの短縮を呈する症例においてストレッチを実施する際に疼痛が原因となり十分なストレッチを実施する事が困難な場合を経験することがある.この場合に内側ハムストリングスと外側ハムストリングスを把持し坐骨結節方向に伸張を加えつつ内・外側に伸張ストレスを加えることにより股関節屈曲(Strait leg raising:以下SLR)角度の改善を経験することがある.特に
    半膜様筋
    は脛骨に付着し鵞足を形成するだけでなく,膝関節の後内側の支持機構(
    半膜様筋
    角)として重要であり,付着部が多岐にわたることは一般的に知られている.そこで今回,ハムストリングスのストレッチとしてSLRによる他動的伸張と背臥位で膝関節軽度屈曲位とし半腱・
    半膜様筋の付着部付近を把持し坐骨結節方向に伸張を加えながら半膜様筋
    の付着部の多様性を考慮しつつ内・外側に伸張ストレスを加える独自の伸張方法(以下:筋腱移行部伸張法)を健常者に対し実施し改善効果を比較検討したので報告する.
    【方法】
    本学在籍中の学生22名(男性11名,女性11名,年齢21.8±0.3歳)を対象とした.なお,研究を実施するにあたり,中枢神経疾患,整形外科疾患を有するものや,身体に疼痛などの自覚症状を有するものは除外した.
    検者となる本学在籍中の臨床実習を終了した4年生2名に対し,ハムストリングスに対するストレッチと筋腱移行部伸張法を十分に練習させた.なお,この際に2種類の方法において期待される効果に関しては学生に伝えずに実施した.
    被験者の開始姿勢は治療台上の背臥位とした.次にゴニオメーターを用いSLRの角度を計測した(以下:施行前).その後,右側の下肢にハムストリングスのストッレチを1分間実施し,左側の下肢に独自の伸張法を1分間実施した.なお,この2種類の伸張はランダムに実施した.伸張法の終了後,再度ゴニオメーターを用いてSLRの角度を計測した.さらに,施行前を基に伸張後の値を正規化し改善率を比較した.
    分析は,施行前の左右の比較,ストレッチと筋腱移行部伸張法の改善率の検討は独立2群におけるT検定を実施し,各群の施行前と施行後の改善効果の検討は対応のあるT検定を実施した.
    【説明と同意】研究に関しての趣旨および危険性について口頭で十分な説明を行い同意の得たものを対象とした.
    【結果】
    施行前におけるSLRはストレッチを実施する側は73.0±16.3°であり,筋腱移行部伸張法を実施する側は70.0±16.8°であり有意差を認めなかった.ストレッチ後のSLRは77.5±15.2°であり,筋腱移行部伸張法後は79.8±17.6°であり両群において施行前に比べ有意な改善を認めた(P<0.01).さらに,施行前を基に改善率を比較した結果,ストレッチ後の改善効率は7.1±7.6%であり,筋腱移行部伸張法後の改善率は14.6±6.0%であり筋腱移行部伸張法がストレッチに比べ有意な向上を認めた(P<0.01).
    【考察】
    ストレッチ後および筋腱移行部伸張法後において施行前に比べ有意な改善を認めた.さらに,改善率の比較において筋腱移行部伸張法がストレッチに比べ有意な向上を認めた.
    ストレッチはIb抑制を利用した方法で筋の伸張性改善に有効である事は一般的に知られており本研究においても有意な改善が得られた.筋腱移行部伸張法においも施行前と比較し有意な改善を認めたことから伸張性の改善に効果的である事が示唆された.さらに,筋腱移行部伸張法がストレッチに比べ有効であったのは,ストレッチは関節運動を通して筋繊維を伸張しゴルジ腱器官を刺激しIb抑制による生理学的背景を利用した伸張法であるのに対し,筋腱移行部伸張法では
    半膜様筋
    の多方向の停止部に対し効率的に刺激を加えられた可能性があり,筋の伸張によるストレッチの効果だけでなく
    半膜様筋の停止腱を介して膝窩筋の筋膜や半膜様筋
    が停止する靭帯付近の筋膜に対し影響を及ぼした可能性が考えられる.
    【理学療法学研究としての意義】
    理学療法領域において柔軟性の改善に関してストレッチは一般化されている.しかし,ストレッチの方法や効果は確立されておらず治療効果を向上させる為に更なる検討が必要であると考えられる.
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