アカガシ幼苗の路地生産における適正な植栽密度を把握するため, 1m
2当たり36, 64,121本の2年生苗を等間隔で植え付けた。その結果, 成長が終了した12月の時点において, 36本区では, 供試植物の樹高, 樹冠幅, 地際直径の平均値が121本区よりも大きくなる傾向が認められた。しかし, 平均樹高は121本区の50cmに対し36本区の59cm, 地際直径は6.0旧旧に対し7.4mm, 樹冠幅は20cmに対し24cmであり, いずれの測定値も標準偏差の大半が重なり合った。さらに, 64,121本区では45%を上回る個体が樹高50~60cm以上の階級に含まれ, その個体数は121本区で最大となった。この結果, 圃場生産効率を考慮すると、樹高50cm程度の幼苗の路地生産には, 1m
2当たり121本程度の密植が適していると考えられた。
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