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クエリ検索: "廃止代替バス"
66件中 1-20の結果を表示しています
  • 進藤 魁仁, 柳沢 吉保, 加藤 博和, 高山 純一, 増尾 昭彦, 坂爪 武
    土木学会論文集F5(土木技術者実践)
    2014年 70 巻 2 号 11-25
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル フリー
     利用者の減少が続いた長野電鉄屋代線は2012年3月に廃止され,代替バスが翌年4月1日から運行された.本研究は,代替バスの利用状況を調査分析し,導入時の検討課題の整理と利用促進を図るための運行改善策を検討することを目的としている.具体的な調査は,(1)3回の乗降調査,(2)代替バス利用者アンケート調査,(3)代替バス非利用者アンケート調査,(4)代替バス走行実態調査を集計分析し,代替バスからの乗客逸走の原因および運行サービスの改善案を検討した.その結果,非利用者の多くは自転車を利用していた.
  • 若菜 千穂, 広田 純一
    農村計画学会誌
    2002年 21 巻 21-suppl 号 187-192
    発行日: 2002/11/30
    公開日: 2011/04/13
    ジャーナル フリー
    The area where a local government will play main roles about maintenance of a bus with progress of decrease in population from the 1970's is seen. The unprofitable route of a rural region has so far been supported with regulation and the subsidy of the government. A future bus by which a local government operates an understanding of not only an operation form but residents how, and serves as a subject important also about how residents are concerned.
  • 埼玉県を事例に
    *小室 哲雄
    日本地理学会発表要旨集
    2012年 2012s 巻 720
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/03/08
    会議録・要旨集 フリー
    Ⅰ はじめに<BR> モータリゼーションの進展により,乗合バス事業をめぐる環境が厳しさを増している.乗合バスの利用者数は1960年代をピークに減少を続けており,乗合バス事業者が経営を維持するために赤字路線から撤退し,路線廃止に至るケースも出てきている.<BR> このような状況の中で,自治体が公共交通に取り組む例が存在する.
    廃止代替バス
    やコミュニティバスと呼ばれるものである.
    廃止代替バス
    やコミュニティバスは,自治体が主体となって公共交通の運行に関わるため,運行方式,路線の設定等,それぞれの地域の実情や公共交通に対する問題に応じた運行形態が取られていると考えられる.<BR> そこで本研究では,自治体が供給する公共交通を運行形態について類型化し,地域の状況とどのような関係がみられるのか都道府県レベルで検討し,それぞれの類型における特徴や課題を明らかにすることを目的とする.そのことで,自治体が公共交通を運行するにあたって,同様の地域条件を持つ自治体の事例についてその特徴や注意点を参考とすることができるようになることから,意義があると思われる.<BR>Ⅱ 研究対象と研究方法<BR> 研究対象は埼玉県内の47事例とした.埼玉県は,東京都区部に隣接するベッドタウンとしての市街地から農村地域,山間部までの多様な地理的条件を持っている.また,小鹿野町やときがわ町等では1970年代から自治体による
    廃止代替バス
    が運行されるなど公共交通対策において先進的な事例もみられるほか,さいたま市や秩父市等2000年代に入ってから運行を開始した事例もあり,運行開始時期についても約40年の幅がある.<BR> 自治体が供給する公共交通について,運行形態によってどのような特徴で分けられるのか探るために,主成分分析とクラスター分析による類型化を行った.主成分分析に用いたデータは,埼玉県「市町村バス運行状況調査集計」および各市町村ホームページ上に公開されている情報,各市町村担当課へのアンケート調査により入手した情報を使用した.<BR> その後,各類型に該当する市町村ごとの,都市,人口,交通面の属性データの平均値と照合し,各類型についての考察を行った.<BR>Ⅲ 研究結果<BR> クラスター分析の結果,埼玉県内の自治体が供給する公共交通の事例は①施設アクセス向上,②既存事業者による運行,③大規模な運行,④既存事業者に依らない運行,⑤福祉バス,⑥
    廃止代替バス
    の6類型に分けることができた.<BR> また,類型ごとの自治体の特徴は,類型1は,東京都に隣接する自治体が多く,人口密度,DID面積比率は各類型中最も高い.需要の絶対量が多い地域のため運行目的を達成していなくても一定の実績を挙げてしまう可能性があると考えられる.<BR> 類型2は,類型1に次いで人口が集住しているが,急速に高齢化が進行している.通勤通学需要を取り込むことで,利用者の増加につなげられると考えられる.<BR> 類型3は,人口,DID面積が大きく,東京都心から30km圏外に分布することから,地方中心都市といえる.面積が広い自治体が多く,全域をカバーしようとすると冗長な運行形態となってしまう可能性がある.<BR> 類型4と類型5は,ともに人口密度,DID面積比率が低かった.そのため,多くの集落をカバーしようとすると,複雑なルート設定になりやすいと考えられる.<BR> 類型6は,山間部に位置し,人口密度は低く高齢化率は高い.
    廃止代替バス
    であっても,従前の運行形態を維持するだけでなく,利用者にとってわかりやすい運行形態を目指して修正を行っていくことが,利用促進につながると考えられる.
  • 岸 邦宏
    交通学研究
    2021年 64 巻 155-162
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/04/08
    ジャーナル フリー
    JR北海道が公表した「単独では維持することが困難な線区」の一つである、JR札沼線北海道医療大学~新十津川間は、 2020年5月に廃止、代替交通手段としてバスを運行することとなった。運行するバスのサービスレベルの検討が重要となるが、鉄道の方が優位な要因もあることから、いかにカバーするかが住民の合意形成で求められる。本研究は、プロスペクト理論を用いて、鉄道
    廃止代替バス
    のサービスレベルを評価することを目的とする。プロスペクト理論の価値関数を構築し、廃止前と比較してバス転換に伴う住民の不満の要因に対して、満足度が向上する要因をどの程度にすべきかを明らかにする。
  • 鉄軌道線廃止に対応した公共交通計画への示唆
    竹下 博之, 加藤 博和, 林 良嗣
    都市計画論文集
    2009年 44.3 巻 463-468
    発行日: 2009/10/25
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は、鉄軌道線廃止後の代替交通網整備の検討方法について示唆を得ることを目的としている。2006年10月に廃止となった桃花台新交通桃花台線(愛知県小牧市)を対象として、その廃線前後の沿線における交通利便性変化を、土地利用を考慮した評価が可能なポテンシャル型アクセシビリティ指標を用いて評価した。その結果、代替公共交通網により名古屋市方面への交通利便性は維持されているものの、小牧市内へのそれは大きく低下していることが明らかとなった。この結果と、独自に実施した廃止に伴う住民の交通行動変化に関するアンケート調査結果とを比較したところ、おおむね合致していることがわかった。このことから、鉄軌道廃止後の公共交通網検討のための評価指標として、アクセシビリティ指標を用いることが可能であると考えられる。
  • ─ 三重県名張市周辺と長野県栄村周辺の事例 ─
    田中 健作, 井上 学
    季刊地理学
    2017年 69 巻 2 号 91-103
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/08/12
    ジャーナル フリー

    本稿では,バス路線運営における自治体間関係の特質を見出すために,中心集落規模の異なる中部地方の名張市周辺ならびに栄村周辺の2地域を事例に,山村の県際バス路線の運営枠組みを検討した。両地域ともに,周辺山村側の自治体や集落では,経済的機能や地形条件といった地理的な制約の下で受益を最大化させるために,生活圏や行政域に対応した領域横断的な交通サービスの設定を目指した。その際には県際バス路線に対する広域的な視点よりも,地域の中心周辺関係と行政域によって形成された利害関係が影響しているため,周辺性が高く財政力の弱い自治体ほど財政負担を増大させていた。自治体間のバス路線の運営枠組みは,地理的条件に基づく利害関係の差異によって,周辺性の高い山村側の負担や制約が大きくなる構造にあるといえる。

  • 山本 卓登
    運輸政策研究
    2023年 25 巻 18-28
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/05/11
    [早期公開] 公開日: 2022/12/16
    ジャーナル 認証あり

    2002年の乗合バスにおける需給調整規制の廃止に伴う補助金制度の見直しにより,不採算バスに対する公的資金の投入は,幹線路線に対しては国が,その他の路線に対しては自治体が分担した上で,自治体負担について特別交付税による財源措置を行うこととなった.不採算バスに関する特別交付税措置は1969年頃に始まり措置の充実化が進められた.しかし,この措置は定率の特定補助金的性質を持ち,ナショナルミニマムの観点からの財源措置としては不適切である.定額の特定補助金的性質を持つ財源措置に変更する必要がある.また,算定基準の改定時期や項目別算定結果の非開示により,自治体が本措置を踏まえた予算を組むことが難しくなっている.

  • 田中 健作
    季刊地理学
    2014年 66 巻 1 号 17-29
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/08/01
    ジャーナル フリー
    2004年の市町村合併によって発足した三次市は中山間地域の一つであり,バス交通の不採算地域となっている。三次市では,広域的なバス交通サービス供給圏を維持するために,複数の交通サービスが組み合わせられている。広域化した市域のバス交通サービス圏を維持するために,バス交通サービスが階層的に区分されて輸送を補い合っており,コミュニティバスやデマンド型交通が旧町村内や民間路線バス空白地域を埋めている。各交通機関に対する運営主体の配置は,PPP(Public-Private-Partnership)の拡大を伴いつつ進められた。市当局は,ローカルルールを踏襲しつつ民間事業者に対して財政負担を行い,地元団体に対しては運営協力を要請したり自治会活動の一部として位置づけたりした。これらより三次市では,行政,低コスト操業の可能な民間事業者,より低コスト操業が可能な地域団体といった多様な主体が携わる,公共交通運営のための連合体が形成されていると考えられる。
  • 槙 拓男
    経済地理学年報
    1999年 45 巻 4 号 384-385
    発行日: 1999/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 若菜 千穂, 広田 純一
    農村計画学会誌
    2007年 26 巻 Special_Issue 号 209-214
    発行日: 2007/12/30
    公開日: 2008/12/30
    ジャーナル フリー
    The objective of this paper is to discuss regional transportation service reconstruction and methodologies for that as a solution for the issue of expanding areas without public transportation services in rural areas. This study surveyed two of Demand Responsive Transport Systems in rural area. It is important that the service level and coverage of DRT is decided according to the characteristic in the region, and cooperation with another existing bus.
  • ─第二の廃線の危機─ 住民不在の地域公共交通政策
    風呂本 武典
    交通権
    2019年 2019 巻 35 号 13-20
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/04/11
    ジャーナル フリー
  • 松崎 朱芳, 米崎 克彦
    交通学研究
    2019年 62 巻 117-124
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/04/27
    ジャーナル フリー
    本稿では鉄道廃線後の地域への影響について地理的な利便性の評価を行った。具体的には、JR北海道の旧江差線沿線3町を分析対象地域にArcGIS上で到達圏分析(ネットワークバッファ)を行い、施設からの到達圏を定量的に明らかにした。鉄道廃線前後の交通ネットワークの状況を整備し、到達圏分析を行った結果、分析対象施設の一部に到達圏の変化が生じていたものの、鉄道廃線前後と比べて大きな変化が生じていないことが明らかになった。
  • 石関 正典
    新地理
    2007年 55 巻 2 号 12-27
    発行日: 2007/09/25
    公開日: 2010/05/27
    ジャーナル フリー
  • ―高知県仁淀川町域の事例―
    *田中 健作
    人文地理学会大会 研究発表要旨
    2019年 2019 巻 S123
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/06/13
    会議録・要旨集 オープンアクセス
  • 浅野 敏久
    経済地理学年報
    1999年 45 巻 4 号 384-
    発行日: 1999/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 出口 近士, 吉武 哲信, 上村 孝喜, 飯干 淳志
    土木計画学研究・論文集
    2007年 24 巻 895-906
    発行日: 2007/09/30
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    高千穂町は
    廃止代替バス
    事業を見直すために、職員研修の形式でバス利用調査、路線の経営収支分析、バス事業化を検討した。そして、平成16年9月30日から町が自治会と協働して運行する “ふれあいバス” を開始し、利用実績も堅調に推移している。
    本研究は事業化までの計画プロセスの特徴を計画論の視点から整理するとともに、コミュニティバス運行の成立要件を実証的に分析したものである。その結果、高千穂町の計画は、1) 常套的な交通計画プロセスを踏襲している、2) 損益分析が詳細である、3) 既往研究が指摘するバス事業の成立要件を満足していることなどを明らかにしている。
  • 豆本 一茂
    経済地理学年報
    1999年 45 巻 4 号 385-386
    発行日: 1999/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • -のと鉄道能登線廃止におけるケーススタディ-
    宮崎 耕輔, 高山 純一
    農村計画学会誌
    2012年 31 巻 Special_Issue 号 387-392
    発行日: 2012/11/20
    公開日: 2013/11/20
    ジャーナル フリー
    This study focuses on a consciousness of an inhabitant after an abandoning local railway. In an inconvenience area of a public transport, many peoples have own car. And they do not use a public transport. Then, a public transport in this area is abandoned. Inhabitants of this area are disappointed for an area. As a result of this study, it was found that a consciousness of an inhabitant was different from a frequency to use of a public transport instead of an abandoned railway. And a person with a little use of a transport had negative consciousness.
  • -あやべ市民バスを事例として-
    *井上 学
    日本地理学会発表要旨集
    2009年 2009s 巻 802
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/06/22
    会議録・要旨集 フリー
     地方自治体がバスを運行する際に、大きく2つに分けられる。ひとつは、自治体が車両や運転手を確保して直接運行する方式で、もうひとつは、既存の事業者に委託料を支払い、バスの運行を委託する方式である。現在、新規に運行される自治体によるバスは、「
    廃止代替バス
    」、「コミュニティバス」に関わらず後者の方式が多く採用されている。これは、実態が初めて路線バスを運行する際に、路線バスの運行ノウハウを持たないことや、既存の事業者の人員や車両を活用できるためである。それゆえに、受託事業者の多くは、当該自治体内に事業所や営業所を持つ民間事業者や貸切バス事業者、タクシー事業者が受託することが多い。本研究は、民間バス事業者の路線廃止に伴う、いわゆる「
    廃止代替バス
    」運行に関わるバス交通サービスの変容を、京都府綾部市で運行される「あやべ市民バス(あやバス)」を対象として明らかにする。その際、受託する事業者の特性と、運営コスト、供給されるサービス(運行本数や、新規路線の開設など)に注目して考察する。  綾部市内では、民間バス事業者(京都交通)によるバスが運行されていた。しかし、2004年の同会社の会社更生法の手続きに伴い、市内の路線は新京都交通(現・京都交通)に譲渡された。譲渡の際、新会社は不採算を理由に、綾部市内のほとんどの路線に対して運行に関わる補助金の支出か路線の廃止を申し出た。綾部市は、従来補助金を支出してきたにもかかわらず、旧事業者が経営破綻したことや、補助金の支出額が従来よりも高くなったことなどを理由に民間事業者に対する補助金の支出ではなく、
    廃止代替バス
    の運行を決定した。  すでに、綾部市では旧京都交通の
    廃止代替バス
    が1路線、市による直接運行で運営されていた。この時点では、市による直接運行と民間事業者に委託する運行と選択肢があった。綾部市は「市内バス路線対策検討委員会」や市民アンケートの結果をふまえて、市内全域に綾部市によるバスの運行を決定したが、市の直接運行には以下のようないくつかの問題があった。(1)これまで運行してきた市による
    廃止代替バス
    よりも運営規模が大きくなること、(2)それに伴う車庫の確保やバス車両の整備員の維持確保、(3)利用者数の少ない区間は電話予約(デマンド)による乗合タクシー方式を実施するが予約対応に関わるノウハウや人員の確保である。そこで、運行時刻案や運行方法(一般定時路線・予約乗合タクシー)を提示したうえで運行事業者の公募を行った。その結果、京丹タクシーが応募し、2005年より受託することとなった。  その結果、以下のような効果が認められた。(1)既存路線の運行本数の確保や増便、(2)新規路線の開設や延長、(3)利用者の閑散な区間では電話予約型乗合タクシーによる運行本数の維持、(4)従来の対キロ制運賃から対区間制運賃の変更に伴う運賃の低廉化、(5)利用者の増加と市による負担額の抑制である。いっぽう、原油価格の高騰に伴う燃料費の高騰や、当初予定以上の人件費の増加により、2007年に受託事業者は委託料の増額を申し出た。しかし、了承されなかったため京丹タクシーは運行契約の解除に至り、綾部市は新たな事業者を公募せざるを得なくなった。  新規の公募により、関西丸和ロジスティクスが受託事業者となった。新たな委託先の確保によって、デマンド路線部は定時バス路線に変更されるなどのサービスの向上が見られたが、いっぽうで、委託料は京丹タクシーの当初委託分と増額要望分をあわせた額よりも多く、利用状況をふまえた結果、多くのバス路線で減便が実施された。  本研究の結果をふまえると以下の点が指摘できる。(1)中長期の契約では、運行費用の価格変動に対して対応しにくい、(2)当該地域内や近隣自治体に受託先が少数の場合、競争が起こりにくく結果として支出の抑制に繋がりにくい、(3)今回新たな受託先となった事業者は関連会社が他地域でもバス運行の受託事業を行っており、条件が合えば遠隔地からの新規参入も容易である。  これまでの研究ではバス路線の運行を民間事業者に委託することで費用の抑制が可能であるといわれてきた。今回の研究から、バス事業はサンク・コストが低いため、事業からの撤退が容易であり、必ずしも受託事業者は低廉な費用で受託運行できるとは限らず、委託運行方式にも一定の限界がある点を指摘できよう。
  • 井上 学
    経済地理学年報
    2005年 51 巻 3 号 261-274
    発行日: 2005/09/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
    近年,公共交通サービス,とりわけバス交通に関して,地方自治体が供給する路線が増加している.本稿では関西2府4県を対象として,その供給に関する地域的な差異と要因を検討した.(1)1995年以前または2000年以降にバス運行を開始した自治体は,大都市圏内の周辺地域や大都市圏外でそれに隣接する外縁地域,ならびに大都市圏から最も離れた縁辺地域に多く,
    廃止代替バス
    が卓越する.(2)1995年以降に運行を開始した自治体は大都市圏内に多く,コミュニティバスが卓越する.2つの違いは,補助金制度や路線バスの規制緩和などによってもたらされている.バスの運行方法や運賃制度は近隣自治体の先行事例が影響を与えており,自治体が供給するバス交通サービスの近隣効果が確認された.バス運行に関する各種の要因分析を通じて,上記(1)のタイプの自治体は従来のバス路線の維持を目標としており,アクセシビリティの「維持」に努めているといえる.また,(2)のタイプの自治体は交通空白地域の解消に積極的であり,アクセシビリティの「向上」に努めている.
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