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クエリ検索: "日本晴"
4,064件中 1-20の結果を表示しています
  • 野田 聡, 藤田 耕朗
    関東東山病害虫研究会年報
    1991年 1991 巻 38 号 27-28
    発行日: 1991/11/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    早植栽培の「初星」「コシヒカリ」「キヌヒカリ」「
    日本晴
    」におけるイネ縞葉枯病の被害度を調べたところ, 後期発病株の発病穂率の高い「初星」と「
    日本晴
    」は健全株と比較して減収率が高かった。5月16日から6月16日までの間10日ごとに「キヌヒカリ」と「
    日本晴
    」を移植し後期発病株率を比較したところ, 6月中下旬移植では両品種に差はないが, 5月中下旬移植では「キヌヒカリ」は「
    日本晴
    」に比べ高かった。
  • 吸水率と産地および品種の関係
    熊谷 知栄子, 萩原 康成, 福光 松太郎, 秋山 裕一
    日本釀造協會雜誌
    1980年 75 巻 1 号 55-60
    発行日: 1980/01/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    昭和50年産米のうち, 水稲うるちの作付面積第1位である
    日本晴
    16点と酒造用玄米 (好適米) 第1位である五百万石8点を分析し, 吸水率を中心に産地および品種との関係を検討した。
    広域で栽培されている
    日本晴
    は全体的に, 玄米水分のバラツキが大きく, 好適米である五百万石はバラツキが小さかった。
    テストミルによる精米直後の75%精米歩合の白米の吸水率は
    日本晴
    23.0~29.6%, 五百万石23.7~27.0%と大きな差異が認められた。しかし白米水分を13.5%に調整して測定した結果, 産地間はもちろん2品種間にも殆んど差異は認められなかった。水分と吸水率の関係では.回帰係数が
    日本晴
    で-3.17, 五百万石で-2.76を示す直線関係が成立した。
    消化性については,
    日本晴
    は全ての試料について白米水分が多く, 蒸米吸水率が低くなると, 消化性が悪くなる性質を示したのに対し, 五百万石は蒸米吸水率が低くても
    日本晴
    程消化性は低下せず, 山田錦と
    日本晴
    の中間的な性質を示した。
  • 安東 竜一, 影嶋 富美, 高田 正保, 中村 保典, 藤田 直子
    応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌
    2015年 5 巻 3 号 168-174
    発行日: 2015/08/20
    公開日: 2019/03/18
    ジャーナル フリー
    米澱粉における変異遺伝子と澱粉の利用特性との相関を解明することを目的として,既報のモチ性変異体米系統に続き,澱粉生合成関連アイソザイム(スターチシンターゼIIIa(SSIIIa),SSIVb,枝作り酵素IIb(BEIIb))が欠損したウルチ性変異体米系統(ss3a, be2b, ss3a/ss4b, ss3a/be2b)から得た澱粉の食品への利用特性について分析し,ウルチ性の野生型である
    日本晴
    と比較した。
    日本晴
    be2b<ss3ass3a/ss4bss3a/be2bの順で糊化・膨潤し難い物性を示し,特に二重変異による糊化・膨潤の抑制が顕著であった。be2bの消化率は,未糊化状態では48.4%と難消化性を示したが,糊化状態では
    日本晴
    と同等であった。鶏唐揚げ衣への利用適性評価では,
    日本晴
    と比較して,変異体米澱粉の食感は調理直後では好ましかったものの,保存後では劣る傾向にあった。しかしながら,澱粉にまで精製せずに,米粉として用いることで,二重変異体米において保存後の食感が改善された。
  • 今木 正, 中野 淳一, 山田 一郎, 安達 一明
    作物学研究集録
    1980年 22 巻 3-4
    発行日: 1980/08/07
    公開日: 2018/01/30
    ジャーナル フリー
    日本晴
    に遺伝的変異の出現し易い(易かった)ことは認めてよかろう。この原因としては, (a)原々種の固定が十分でなかった, (b)fatuoid(突然変異誘発)遺伝子の存在, (c)他品種と交雑し易い(自家授精の遅滞性)などが考えられる。
  • 尾崎 耕二, 三浦 清之, 笹原 英樹, 重宗 明子, 後藤 明俊, 長岡 一朗, 藤田 守彦, 今井 久遠, 河瀬 弘一
    作物研究
    2013年 58 巻 25-31
    発行日: 2013年
    公開日: 2017/03/01
    ジャーナル オープンアクセス
    多収,大粒で酒造適性に優れる酒造掛米用水稲品種「京の輝き」を,「収6602」を種子親,「山形90号」を花粉親とする交配組み合せから,京都府と(独)農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センターとの共同研究により育成した.稈長は「
    日本晴
    」よりやや短く,出穂期と成熟期は「
    日本晴
    」より3日程度早い.収量は「
    日本晴
    」より1割程度多収で,耐倒伏性は"強",穂発芽性は"やや易"である.葉いもち圃場抵抗性は「
    日本晴
    」並の"中",穂いもち圃場抵抗性は"やや弱"である.玄米千粒重は「
    日本晴
    」より1g程度重い.酒造評価,きき酒評価とも「祭り晴」に優り良好である.2011年に実施した京都府内における現地適応性試験の結果,「京の輝き」の多収性を発揮するには,「
    日本晴
    」より穂数を多く確保する必要があり,「京の輝き」に適した生育指標の必要性が示唆された.
  • *長野 隆男
    一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
    2011年 63 巻 2C-2
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/09/03
    会議録・要旨集 フリー
    〔目的〕高アミロース米には,見かけのアミロース含量は約30%と同様であるが,アミロペクチンの超長鎖含量,RVAのピーク粘度,セットバックが異なる性質を示す澱粉をもつ品種が知られている。本研究では,アミロペクチンの超長鎖含量が異なる品種米から澱粉を調製し,アミロペクチンの超長鎖が米澱粉の糊化・老化特性に与える影響ついて力学物性測定と構造観察により検討した。
    〔方法〕
    日本晴
    ,ホシユタカ,夢十色の3品種から,アルカリ抽出法により澱粉試料を調製した。澱粉の糊化は,試験管に入れた澱粉試料(澱粉濃度5%)をオイルバス中で,一定温度で30分間加熱しておこなった。力学物性測定は,動的粘弾性測定法により経時変化を20℃で測定した。澱粉粒の構造観察は,ローダミンBで蛍光染色して共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)でおこなった。
    〔結果〕
    日本晴
    ,ホシユタカ,夢十色の澱粉は,見かけのアミロース含量が19.6%,28.1%,29.4%,アミロペクチンの超長鎖含量が0.0%,6.9%,13.6%と報告されている。澱粉糊の力学物性を測定した結果,
    日本晴
    は90℃,ホシユタカは95℃,夢十色は98℃の加熱で,最も高いG’値を示した。澱粉糊のG’値は,
    日本晴
    ,ホシユタカ,夢十色の順で高い値となり,アミロペクチンの超長鎖含量に対応した。CLSMによる観察の結果,
    日本晴
    は90℃以上,ホシユタカは95℃以上の加熱で澱粉粒の崩壊が観察されるようになったが,夢十色は98℃の加熱でもほとんど澱粉粒の崩壊は観察されなかった。以上の結果から,アミロペクチンの超長鎖の存在により澱粉糊のG’値は高くなること,澱粉粒は加熱により崩壊しにくくなることが示唆された。
  • 青木 秀之, 山元 剛, 宮尾 安藝雄, 廣近 洋彦, 矢頭 治
    北陸作物学会報
    2006年 41 巻 24-28
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    本研究では「
    日本晴
    」が持つ白葉枯病に対する圃場抵抗性遺伝子の解明を目的として,イネのレトロトランスポゾンTos17による「
    日本晴
    」由来の遺伝子破壊系統(ミュータントパネル)に白葉枯病菌を接種し,白葉枯病罹病性の突然変異を探索した.この結果,白葉枯病が原品種「
    日本晴
    」より著しく進展する突然変異体を20系統選抜した.ゲノミックサザン法によるTos17シグナルの解析と後代の白葉枯病罹病性の分布から,このうちの2系統(XC10,XC20)がでTos17の挿入による白葉枯病罹病性突然変異系統であることが明らかになった.
  • 小倉 久和, 中村 公, 益谷 佳子, 経塚 淳子, 林 泰行, 島本 功
    北陸作物学会報
    1989年 24 巻 39-41
    発行日: 1989/02/28
    公開日: 2016/10/05
    ジャーナル フリー
    プロトプラストに由来する
    日本晴
    の再分化植物(Pt1植物)を種子由来の対照植物とともに水田栽培した.また次年度, Pt1植物の自殖後代第1代(Pt2植物)とその対照を実用規模で栽培した.1986, 1987両年度の生育, 収量調査の結果の比較から, プロトプラストに由来する
    日本晴
    は, 稈長, 穂長は対照よりもわずかに短く, 穂数はやや多く, 1穂籾数はやや少なく, 収量は同程度であることが分かった.この結果から, プロトプラスト由来の
    日本晴
    はやや穂数が多い点以外は, 対照とかなりよく似たイネであると推察されされた.
  • 石塚 皓造, 松本 宏, 今長谷 共利
    雑草研究
    1984年 29 巻 4 号 289-294
    発行日: 1985/01/28
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    シメトリンに対するイネの抵抗性について品種間差が認められつつあることに着目し, イネ品種間におけるシメトリン選択作用機構を検討した。
    日本型品種の「
    日本晴
    」, インド型品種の「IR-8」, インド型品種と日本型品種の交雑品種である「維新」, それぞれを水耕法で3.2~3.5葉期まで育てた後に, 根部からシメトリンを吸収させ生育に及ぼす影響を調べた。用いたシメトリン処理濃度範囲において,「
    日本晴
    」と他の2品種との間にシメトリンの選択作用が認められた (第1図)。
    この選択作用がシメトリン吸収量の差に由来するのか, 作用部位である茎葉部への移行率の差によるものかを検討した。3品種の根部から14C-シメトリンを吸収させ, 根部浸漬時間と14C-シメトリン吸収量の関係を品種間で比較したところ,「
    日本晴
    」のシメトリン吸収能が最も高かった (第2図)。根部から吸収された14C-シメトリン由来の14Cの茎葉部への移行率を比較しても, 3品種間で大きな差はなかった (第3図)。感受性品種においてシメトリンの根による吸収量や根から茎葉部への移行率が特に高いという結果は得られなかった。
    14C-シメトリンを根部に経時的に吸収させ, イネの茎葉部と根部それぞれにおける14C放射能量を測定し, 更に植物体より抽出した水溶性画分, ジクロルメタン可溶性画分およびメタノール不溶の抽出残渣画分における14C分布割合を3品種間で比較することによりシメトリンの代謝を調べた。その結果, 植物体内14C濃度は「
    日本晴
    」において高く (第4, 5図)「
    日本晴
    」の比較的高いシメトリン吸収能が裏づけられた。植物体残渣画分および水溶性画分への14C分布割合は他の2品種よりも「
    日本晴
    」の場合は著しく高く (第6図), 14C-シメトリンをより速く代謝していることが推定された。14C-シメトリンを24時間吸収させた植物体の茎葉部中と根部中の未変化シメトリン濃度を, ジクロルメタン可溶性画分14CのTLC分析によって調べたところ, 感受性2品種よりも「
    日本晴
    」ははるかに低い濃度を示した (第1表)。
    以上のことから, 用いた3品種間に見られたシメトリン選択作用は, シメトリン吸収能や茎葉部移行率の品種間差に起因するものではなく, 植物体内におけるシメトリン解毒代謝能の差に起因するであろうと結論づけた。
  • *上田 忠正, 矢野 昌裕
    日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
    2006年 2006 巻
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    会議録・要旨集 フリー
    イネは品種により紫外線に対する抵抗性が異なる。日本型品種品種
    日本晴
    はインド型品種Kasalathに比べて強い紫外線抵抗性を示す。
    日本晴
    とKasalathの戻し交雑後代系統群を用いた量的形質遺伝子座(QTL)解析により、少なくとも3つの紫外線抵抗性に関するQTLを検出した。それらのうち最も作用の大きい第10染色体の QTL(qUVR-10)については
    日本晴
    ホモ型の植物がKasalathホモ型よりも強い紫外線抵抗性を示す。1850個体の分離集団を用いて連鎖解析を行ったところ、qUVR-10領域は27-kbのゲノム領域に絞り込まれ、その領域内にCPD光回復酵素遺伝子が見出された。準同質遺伝子系統(
    日本晴
    の遺伝背景をもちqUVR-10領域がKasalathホモ型の遺 伝子型を示す植物;紫外線感受性)に
    日本晴
    由来のCPD光回復酵素遺伝子を含むゲノム断片を導入したところ、形質転換植物は
    日本晴
    と同程度の紫外線抵抗性を示した。このことからqUVR-10はCPD光回復酵素をコードすることが分かった。
    日本晴
    とKasalathのqUVR-10の塩基配列の比較により、アミノ酸置換を引き起こす1塩基多型が見いだされ、それが原因でKasalathのCPD光回復能力が低下していること推定された。さらに CPD光回復酵素の転写レベルを増加することにより、紫外線抵抗性が非常に強いイネを作出することができた。
  • 松本 宏, チナウォン ソンバット, 石塚 皓造
    雑草研究
    1987年 32 巻 2 号 123-128
    発行日: 1987/08/31
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    シメトリンとジメタメトリンは構造的に類似した化合物でありながら, 植物に対する生育阻害活性が異なる可能性を指摘してきた。そこで本報では, これら2薬剤の異なる活性の発現メカニズムを明らかにする一環として, まずイネ2品種 (
    日本晴
    , 早生統一) およびタイヌビエの生育および光合成に対する影響を比較・検討した。各植物は春日井液を用いた水耕法により3葉期まで生育させ供試した。薬剤の処理は所定濃度の水溶液 (10-6~10-4M, 5濃度区) に, 24時間根部を浸漬することにより行った。生育に及ぼす影響の評価は観察と, 処理7日後までの新鮮重の増加の無処理区に対する比を求めることにより行った。光合成に対する影響は, それぞれの植物体の茎葉部から葉緑体を単離し, 作用点である光化学系IIにおける電子伝達の阻害を酸素電極法により測定した。
    シメトリンに対しては
    日本晴
    が強い抵抗性を示し, タイヌビエは感受性, 早生統一はそれらの中間的な傾向を示し, これまでと一致した結果が得られた (第1表, 第2表)。ジメタメトリンに対しても抵抗性の程度には同様の傾向がみられたが, 供試植物間での差はシメトリンほど明瞭ではなかった (第1表, 第2表)。また2薬剤の処理を比較すると, いずれの植物に対してもジメタメトリンがより低濃度で害徴を発現させ, より生育阻害活性が高いことが明らかとなった。しかし, 2薬剤間における生育阻害は,
    日本晴
    においてその差がより顕著であり, 他の植物ではより小さかった。10-5M処理では
    日本晴
    のみがシメトリンのみに対して薬害を示さず抵抗性を有していたが, その
    日本晴
    もジメタメトリンでは薬害を生じた (第1表, 第2表)。この
    日本晴
    における生育への影響の差は,
    日本晴
    が両薬剤に対して他の供試植物より高い抵抗性を有しながら, それがシメトリンに対して特異的に強いことに起因するものと考えられた。
    光化学系IIにおける電子伝達反応は, 低濃度のシメトリンおよびジメタメトリンによって阻害されたが, 何れの植物由来の単離葉緑体においてもジメタメトリンの阻害が強かった (第1図)。この反応の50%阻害濃度は, シメトリンでは4~5×10-8M, ジメタメトリンでは約2×10-8Mであったが, 供試植物間の差はほとんどなかった (第3表)。
    これらの結果より, 2つの薬剤間でこれらの植物の生育に及ぼす影響の強さには差があることが明らかとなり, また, ジメタメトリンがより阻害の大きい要因として, 作用点における阻害が強いことが指摘された。しかし, 両薬剤による生育阻害の受け方に供試植物間で違いがあること, すなわち,
    日本晴
    では両薬剤に抵抗性を示しながらも, それらによる生育への影響の差異がより大きく, 早生統一とタイヌビエでは比較的感受性で薬剤間の差が小さいことの機構については明らかではなく, 更に検討を要すると考えられた。
  • 糊化米粉の粘性に関する研究 (第2報)
    関野 章代, 藤原 孟
    家政学雑誌
    1986年 37 巻 9 号 751-758
    発行日: 1986/09/20
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    既報でアミログラフにより粘性を検討したが, 今回は同一試料を貯蔵してレオメータにより検討した.
    1) うるち米の
    日本晴
    , ホウネンワセともち米の糊化米粉は非ニュートン流動を示し, 降伏値をもつ.
    2) うるち米の
    日本晴
    , ホウネンワセは貯蔵により粘度が大きくなる.もち米も貯蔵により粘度が大きくなるが, うるち米ほどではない.
    3) うるち米の
    日本晴
    , ホウネンワセはチキソトロピー性を示し, かつ, 履歴曲線を描く.もち米は履歴曲線を描かない, チキソトロピーの性質をもっている.
    4) もち米のnの値はうるち米より大きく, ニュートン流動に近い.
    5) うるち米の
    日本晴
    , ホウネンワセのCassonプロットは屈折点があり, もち米にはなかった.
  • 前島 勇, 岩崎 真人, 新海 昭
    九州病害虫研究会報
    1977年 23 巻 1-3
    発行日: 1977/10/10
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    1.ほ場において感染株を植込み,ツマグロヨコバイの自然感染下で,わい化病の感染が品種の生育および収量におよぼす影響を調査した。
    2.ツマグロヨコバイの生息虫数は,農林18号・
    日本晴
    で若干少なかったが,品種問の差は少なく,生息虫数と品種の発病程度とは関係がなかった。
    3.戻し接種による感染株率調査では,ニシミノリ・ツクシバレ・農林18号・
    日本晴
    の感染株率が高く,金南風・西海139号ではきわめて低かった。
    4.本病に感染したレイホウ・ニシミノリでは,発病率が高く,草丈の短縮程度も大きく収量も低下した。ツクシバレは感染しても,草丈などの生育におよぼす影響が少なかった。
  • 石原 邦, 瀧川 佳秀, 斉藤 邦行, 小池 和明
    日本作物学会関東支部会報
    1986年 1 巻
    発行日: 1986/12/01
    公開日: 2017/08/24
    会議録・要旨集 フリー
    前報において, 受光態勢, 生長解析, 収量について
    日本晴
    と密陽23号の比較を行なった. 本報告では生育時期別に光合成速度を測定して求めた光-光合成曲線に加えて, 前報の層別刈取りによって求めた葉位別の個体群構造, 吸光係数の3つのパラメーターを用いて, 個体群光合成速度を計算し,
    日本晴
    と密陽23号を比較した. さらに,
    日本晴
    の3つのパラメーターを1つづつ密陽23号のパラメーターに置き換えることを通じて両品種の個体群光合成速度の相違が上述した3つのパラメーターのうちどのパラメーターによって主として生ずるかを検討した.
  • 斎藤 邦行, 下田 博之, 石原 邦
    日本作物学会紀事
    1990年 59 巻 1 号 130-139
    発行日: 1990/03/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    多収性が広く認められている日印交雑品種密陽23号と
    日本晴
    を用いて, 5ケ年にわたって, 収量および乾物生産特性の比較を行ない, その相違する要因を個体群構造, 吸光係数で示される受光態勢から解析した。密陽23号は
    日本晴
    に比べて1穂頴花数が多いことによりm2当り頴花数が多く, 収量, 乾物生産量は5ケ年を通じ常に
    日本晴
    よりも大きかった。天候の良い1984年の密陽23号の収量は754 g/m2となり,
    日本晴
    よりも184 g/m2, 32%多収であった。密陽23号の乾物生産量が常に大きい要因を生長解析を通じて検討したところ, 密陽23号の個体群生長速度 (CGR) は
    日本晴
    に比べ出穂期以後に大きくなり, これは平均葉面積指数の割合に密陽23号の純同化率 (NAR) が大きいことによることが認められた。密陽23号の吸光係数は
    日本晴
    に比べて出穂期以降小さくなり, この吸光係数の相違には出穂期以降
    日本晴
    に比べ密陽23号で垂直に近い葉身が多いこヒ, および穂による遮光の程度が小さいことが関係していた。なお, 個体群内の光強度の日変化から求めた吸光係数は朝夕大きく, 日中小さくなったが, この日変化の傾向に両品種間で相違が認められたのも出穂期以降であった。さらに, 登熟初期に認められた密陽23号のNARについての優位性は, 株間引きを行い受光態勢の影響を少なくした条件の下では認められず, 両品種間の相違は著しく小さくなった。このことから, 出穂期以後
    日本晴
    に比べ密陽23号のCGRが大きいことには, 受光態勢が大きく影響していることを推察した。
  • 小泉 信三
    日本植物病理学会報
    1994年 60 巻 5 号 585-594
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    罹病性品種として圃場抵抗性程度の異なる農林29号(弱)と
    日本晴
    (中程度強)を用い,畑苗代及び本田で,これらの品種をそれぞれ抵抗性品種(とりで1号またはフクニシキ)と混植し,罹病性品種を抵抗性品種と混植した場合の葉いもちの発病に及ぼす圃場抵抗性の影響を調べた。伝染源として本病罹病葉を散布した畑苗代試験,区の中央に伝染源として罹病苗を置いた本田試験及び自然感染による農家圃場での本田試験のいずれの場合においても,罹病性品種の混植割合の減少にともない各罹病性品種上での発病程度は低下し,この低下程度は農林29号の方が
    日本晴
    より顕著であった。また,
    日本晴
    は農林29号よりいずれの試験においても本病の発病が少なく,区の中央に伝染源を置いた本田試験では伝染源からの本病の発病減少の勾配は農林29号より
    日本晴
    の方が急であったことから,
    日本晴
    では圃場抵抗性による発病抑制に伴い,本病の株間の伝播が少なかったと推察され,これが抵抗性品種との混植による葉いもちの発病抑制が農林29号より
    日本晴
    で顕著でなかった原因として考えられた。
  • 岩田 博, 磯谷 敦子, 宇都宮 仁, 猪谷 富雄, 西尾 尚道
    日本農芸化学会誌
    2003年 77 巻 11 号 1130-1136
    発行日: 2003/11/01
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    米α-グルコシダーゼのデンプン蓄積との関連を解明するため,登熟中のα-グルコシダーゼ活性の変化を, α-アミラーゼ,結合型デンプン合成酵素 (GBSS), 枝切り酵素(プルラナーゼ)とともに調べ,さらに,アミロース,アミロペクチン含量などとの関連についても検討した.
    1. α-グルコシダーゼ活性は,米重量(
    日本晴
    0.9801, 山田錦0.9661), GBSS活性(
    日本晴
    0.9684, 山田錦0.9504), アミロース含量(
    日本晴
    0.9772, 山田錦0.9958)といずれも5%の危険率で高い相関があった.
    2. 精米歩合の異なる米の酵素活性の分布から, α-グルコシダーゼは,米内部で活性が高く, GBSSやプルラナーゼの分布に類似していた.
    3. 山田錦から精製したα-グルコシダーゼを生デンプンに作用させたところ,主にグルコースを生成した.
    以上から,登熟中の米α-グルコシダーゼは,デンプン蓄積と何らかの関連のあることが示唆された.
  • 松本 宏, チナウォン ソンバット, 石塚 皓造
    雑草研究
    1987年 32 巻 2 号 129-135
    発行日: 1987/08/31
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    前報において確認された, シメトリンとジメタメトリンにおけるイネ品種およびタイヌビエの生育阻害活性の差異について, その発現機構を明らかにするために, 14C-で標識したシメトリンとジメタメトリンを用いて, それらの吸収, 移行, および代謝について比較・検討した。
    供試植物としては, 前報と同様にイネ2品種 (
    日本晴
    , 早生統一) およびタイヌビエを用いた。薬剤の処理には, 前報で両薬剤の生育への影響に最も差が大きく現れた10-5M 24時間の根部処理を用いた。処理液は14Cの比放射能が等しくなるように調整し, 測定放射能での直接比較が出来るようにした。
    根部からの吸収および移行は, 処理24時間後までの植物体の各器官中に含まれる14C量を, 試料自動燃焼装置-液体シンチレーションスペクトロメーター系で測定した。イネ品種においては, シメトリンとジメタメトリンの吸収速度にはほとんど差が認められなかった。一方タイヌビエではジメタメトリンの吸収速度が大きかった (第1図)。根部から茎葉部への移行率はすべての植物でシメトリンが高く, シメトリンの体内移行速度がより大きいことが明らかとなった (第2図)。両薬剤とも光合成阻害剤であるので, 茎葉部中におけるそれらの濃度は, それらの生育阻害活性の重要な指標と考えられるが, 吸収, 移行の結果としての茎葉中における14Cの濃度は,
    日本晴
    ではシメトリン処理で高く, さらに他の植物よりも高い値を示した。早生統一とタイヌビエでは薬剤間の差は小さかった (3図)。
    前報において,
    日本晴
    はシメトリンに対して特異的な抵抗性があり, ジメタメトリンに対してはそれほど大きくはなく, 生育阻害の程度に明瞭な差のでること, また, 早生統一とタイヌビエは両薬剤に対してより高い感受性を示し, 生育への影響の薬剤間での差が小さいことを報告した。これらの生育に対する作用の特徴と吸収・移行の結果からは, 生育阻害活性の違いの要因として吸収, 移行を考えにくく, 他に要因があるものと考えられた。
    次に, 植物体内における代謝について検討した。ここではこれまで報告した方法に従い, 90%メタノール抽出, さらに溶々分配を行って, 未抽出残さ画分, 水溶性画分およびジクロルメタン可溶性画分に分画した。未変化の親化合物はジクロルメタン画分に含まれた。
    日本晴
    はシメトリンを速やかに代謝, 分解し, 水溶性物質および未抽出の残さ中へと変化させた。それに比較して, ジメタメトリンはそれらの画分の割合が小さく, 代講速度がより遅いことが明らかとなった (第4図A)。早生統一でもシメトリンの代謝の方が早かったが,
    日本晴
    と比べると速度が小さく, また, 2薬剤間の差も小さくなった (第4図B)。タイヌビエでは2薬剤間の差はほとんどなく, 共に代謝速度が
    日本晴
    と比較して非常に小さかった (第4図C)。薄層クロマトグラフィーによって親化合物の割合を測定したが, 同様の傾向が得られた (第1表)。
    これらの結果から,
    日本晴
    において, 2薬剤の生育への影響に差が明瞭に出る要因として,
    日本晴
    のシメトリンに対する特に高い解毒能が指摘される一方, 構造が類似しながらジメタメトリンではその速度が小さくなることが明らかとなり, このことと前報で指摘した作用点での阻害力の差異が, 生育への影響の差異の主因であると考えられた。また他の供試植物においては, 両薬剤とも
    日本晴
    と比較して代謝速度が小さく, かつ薬剤間の速度差が小さいことが示され, このことが生育阻害が大きいことと薬剤間の差が小さい要因であると考えられた。
  • 白米粒内の成分分布について
    吉沢 淑, 百瀬 洋夫, 石川 雄章, 島岡 芳和
    日本釀造協會雜誌
    1978年 73 巻 5 号 389-391
    発行日: 1978/05/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    日本晴
    , フジミノリ, 五百万石の精米歩合75%白米を調製, それぞれ胚側, 背側, 腹側に3分割して各部分の成分を分析し, 比較した。
    1. 3銘柄のうち
    日本晴
    は粗蛋白が6.5%と多く, Kが437PPm, P722PPmと少なく, 胚芽残存率も低い。澱粉価は約90%といずれも同様の値となった。
    2. 3銘柄とも胚側にK, Pが多く, 特に胚芽残存率の高いフジミノリと五百万石で顕著であった。澱粉価は各部分ほぼ同じ値であった。
    3. 粗蛋白は腹側より背側が多いが, 胚乳細胞の放射状配列の中心がほぼ米粒中心にある五百万石ではその差は僅かで, 中心が腹側にずれているフジミノリ, 特に
    日本晴
    ではその差は大きい。K, Pにも同様の傾向が認められた。
  • 徐 銀発, 大川 泰一郎, 石原 邦
    日本作物学会紀事
    1997年 66 巻 1 号 42-50
    発行日: 1997/03/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    最近育成された多収性品種タカナリと
    日本晴
    を用いて, 1991年から1994年の4年間にわたって収量及び乾物生産量を比較し, タカナリの多収要因を収量構成要素, 生長解析及び受光態勢を通じて検討した. 10 a 当たり収量は, 日照時間が少なく天候不良であった 91 年と 93 年では, タカナリは528~642 kg で,
    日本晴
    に比べて約 100 kg 高く, 日照時間が多く天候のよい 92 年と 94 年では, タカナリは 817~888 kg で,
    日本晴
    に比べて約 230 kg 高かった. 収量構成要素についてみると, タカナリは
    日本晴
    に比べてm2当たり穂数は少ないが, 一穂穎花数が多いことによってm2当たり穎花数が多く, 特に2次枝梗着生穎花数が著しく多いにもかかわらず登熟歩合が高かった. この要因はタカナリの乾物生産量と収穫指数ともに
    日本晴
    より著しく大きいことにあった. 乾物生産についてみると, 天候のよくない 91 年では出穂期以降, タカナリの個体群生長速度 (CGR) は
    日本晴
    に比べてもっぱら純同化率 (NAR) が大きいことによって大きく, 天候のよい 94 年では最高分げつ期以降, タカナリの CGR は NAR と平均葉面積指数 (LAI) がともに大きいことによって大きかった. タカナリの NAR が高い要因は, 幼穂形成期以降, 吸光係数, 個体群内の葉の配列, 穂の位置からみた受光態勢が
    日本晴
    より良好であることにあった. またタカナリの収穫指数が高いことには出穂後の穂重増加量と茎葉に蓄積された同化産物の穂への転流量を表す茎葉重減少量の大きいことが関係していた.
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