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クエリ検索: "本間千代子"
37件中 1-20の結果を表示しています
  • 平川 仁尚, 益田 雄一郎, 葛谷 雅文, 井口 昭久, 植村 和正
    日本老年医学会雑誌
    2007年 44 巻 2 号 247-250
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/05/24
    ジャーナル フリー
    目的 医学教育において,医学生に死生観の形成の場を提供することが必要であるが,終末期や死に関する授業が医学生の死生観にどのような影響を与えているかはいまだ明らかではない.本研究は,終末期医療・看護の授業の有無と医学生の死生観との関連を明らかにすることを目的としている.方法 2004年3月に,全国の医学科79校の教育責任者宛てに,5年生もしくは6年生全員に対する終末期医療・看護に関するアンケート調査の依頼状と調査票を送付した.調査時期は2004年4月から2006年3月までとし,実施方法は各校に任された.調査内容は,学生の属性,家族との同居の有無,信仰している宗教の有無,家族の信仰している宗教の有無,ペットの死の経験,家族の死の経験,親しい友人の死の経験,近親者の終末期に立ち会った経験,大学入学前に死に関する学習をした経験,平井らの開発した死生観尺度,であった.さらに,終末期医療・看護に関する授業と学生の死生観との関係を検討するため,入学後に選択・必修を問わず授業を受けた学生とそうでない学生との2群に分け,比較を行った.結果 調査協力の承諾が得られたのは16校(20.3%)で,協力校の入学定員合計は1,510人であった.その67.4%にあたる1,017人の学生から回答を得た.授業を受けた学生は受けていない学生に比べて【死後の世界観】・【死への関心】・【寿命観】の得点が高い傾向がみられた.授業の有無を従属変数としたロジスティック回帰分析を行った結果,それらの傾向はみられなくなり,【死への不安・恐怖】のみ授業を受けた群で得点が高い傾向がみられた.結論 死への不安の増加は死に対する認識が深まった結果と解釈できるが,医学科で行われている終末期医療・看護に関する授業が医学生の死生観形成に十分に影響を与えているとは必ずしもいえない.
  • 東京都と岩手県の比較調査
    本間 千代子
    日本看護科学会誌
    1996年 16 巻 2 号 294-295
    発行日: 1996/10/30
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
  • 林 容子
    日本看護管理学会誌
    2009年 12 巻 2 号 42-52
    発行日: 2009年
    公開日: 2018/12/28
    ジャーナル オープンアクセス

    本研究の目的は,医療変革期における医療施設の看護単位の副師長が役割をどのように遂行しているのかを明らかにすることである.調査参加施設は,病院機能評価を受審し,急性期入院加算の認定を受けている関東圏内の一般病院3施設とし,研究参加者は副師長経験年数3年目以上の看護師であった.データ収集方法は,副師長の職務規定書を含むデモグラフィックシートによる組織概要調査と半構成的面接調査を実施した.分析方法は,内容分析により,3施設のデータを統合して共通した副師長の役割遂行における現象を明らかにした.逐語録から抽出したデータ数は2293個であり,三段階でコーディングを行い洗練化した.その結果,【病院経営方針の推進による混乱】と【師長を中心とした役割遂行】の2つの状況が見出された.副師長の役割遂行に関するカテゴリーの関係の中から,医療変革期における病棟の状況と副師長の役割遂行の過程で,病棟を取り巻く殺伐とした雰囲気,影の存在としての役割遂行,副師長の役割葛藤,曖昧な権限委譲の4つの特徴的な現象が見出された.副師長は,師長補佐を中心とした役割遂行を権限委譲が曖昧な状態で行っていることもあり,役割に対する負担感や予測を超えた複雑な様相を呈する状況に対して閉塞感を持っていた.予測を超えた複雑な様相を呈する医療現場で,副師長が経験から得ている知識や能力をさらに活用する環境を整えて,現状に基づく職務内容の見直しや権限委譲について検討する必要があることが示唆された.

  • 寺岡 三左子
    日本看護管理学会誌
    2011年 15 巻 2 号 158-165
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/12/28
    ジャーナル オープンアクセス

    本研究の目的は,病棟における主任看護師(以下,主任)へのサポートのあり方を検討するために,主任が自分の役割をどのように捉えているかを明らかにすることである.病棟において一定の主任経験をもつ16名の参加者に対し半構成的面接を実施し,質的帰納的に分析した結果,4つのカテゴリーを含む以下の内容が明らかになった.主任は,現場の状況をリアルタイムに把握することが難しい看護師長(以下,師長)と,現場で直接患者と関わるスタッフとの間にある心理的ギャップを埋めるために【師長とスタッフをつなぐ】,様々な業務調整を行いながら【現場を仕切る】,ケアするスタッフをケアし,人間関係を円滑にするために【働きやすい環境をつくる】,【看護師としての専門職業人を育てる】ことをその役割として捉えていた.主任は,師長とスタッフの間を自由に行き来し,両者の間をつなぐことにその存在意義を見出しており,主任ならではの役割を見出せるような病棟組織のあり方を検討することの必要性が示唆された.また,役割遂行ためには,看護師として積み重ねてきた経験が活かせるような環境を整備することの必要性が示唆された.

  • 福岡 由紀
    日本看護管理学会誌
    2007年 11 巻 1 号 49-56
    発行日: 2007年
    公開日: 2018/12/28
    ジャーナル オープンアクセス

    副看護師長は,看護実践におけるリーダーとしての役割とともに,看護スタッフを育成し,看護師長のサポートを行いながら,看護組織を活性化していくという重要な役割を担っている.副看護師長のやりがいを高めるための支援は今後ますます重要になる.本研究は,病院に勤務している副看護師長のやりがいを構成する要素および副看護師長のやりがいに影響する看護管理要因を明らかにし,副師長のやりがいを高める看護管理の方策を検討することを目的とし,N県内の200床以上の23病院に勤務する全副看護師長456名を対象に質問紙調査を行った.

    回収数は323(70.8%),有効回答数は294(64.5%)であった.

    結果として,やりがいを構成する要素として「副師長としてのコミットメント」「周囲の人々からの心理的サポート」等があげられた.また,やりがいと有意な関係にある看護管理要因として,「副看護師長の役割が明確にされている」「権限委譲の範囲が把握できている」「看護部長や部長補佐は副師長の話しを聞いてくれる」「師長と部署運営などの話し合いをしている」「相談や評価,院外研修制度等の支援体制がある」があった.

    これらの結果より,副看護師長のやりがいを高めるためには,①副看護師長と看護師長とのコミュニケーション,②看護部門や上司による副師長の支援,が重要であると考える.

  • 佐藤 朝未, 渡邊 謙悟, 中野 正博
    バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集
    2010年 23 巻 9P-B-5
    発行日: 2010/10/09
    公開日: 2017/10/25
    会議録・要旨集 フリー
    Investigation based on the questionaire to students in medical, nurse, and midwife courses has been done in order to clarify their opinions on their desired marriage and family members. This studies concludes that the deference between men and women is larger than that between their course.
  • 竹内 朋子
    日本看護管理学会誌
    2010年 14 巻 1 号 85-94
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/12/28
    ジャーナル オープンアクセス

    【目的】以下の2点を目的とし,看護師のWFCについて検討した国内外の先行研究をレビューした.1)日本の看護師のWFCに関する研究上の課題を明らかにする 2)WFCを低減し,看護師にとって仕事と家庭生活の両立が可能な職場環境を整えるために取り組むべき実践上の示唆を得る.

    【方法】「CINAHL」と「医中誌」から16文献を抽出した.それらの研究内容を,研究者,発表年,研究デザイン,研究方法,対象者の属性と人数,WFCの扱い方,WFCの増大に関連する要因,WFCの増大によるアウトカム,その他得られた知見ごとにまとめた(表1).

    【結果考察】1)看護師のWFCの増大は,看護師個人だけでなく,看護組織全体にとっても様々な負のアウトカムをもたらすことが明らかにされていた.2)看護師のWFCは,職務上の負荷が大きく,サポートが少ない場合に増大するため,看護師のWFCを低減させるには,個人のライフスタイルに対応できる多様な就労形態を検討し,残業をなくすための体制を整備していくこと,また,両立支援的組織文化の醸成度を高めるような活動が有用である可能性がみとめられた.3)今後の看護師のWFC研究において,幅広く,かつ属性の統一されたサンプリングや,よりエビデンス・レベルの高い研究デザインの採用,両立支援的組織文化や心身の健康度との関連の検討が期待される.

  • -対照群の有無による比較-
    小林 八代枝, 勝本 清美, 本間 千代子, 國岡 照子
    日本看護科学会誌
    1994年 14 巻 3 号 88-89
    発行日: 1994/10/15
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
  • 國岡 照子, 小林 八代枝, 勝本 清美, 本間 千代子
    日本看護科学会誌
    1990年 10 巻 3 号 120-121
    発行日: 1990年
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
  • ─「看護職の仕事と生活の調和 実現度尺度」の開発─
    村上 眞須美
    日本看護管理学会誌
    2014年 18 巻 1 号 5-16
    発行日: 2014/07/15
    公開日: 2018/08/10
    ジャーナル オープンアクセス

    【目的】本研究では,看護職における仕事と生活の調和の状態を測定する尺度を開発することを目的とし,その信頼性,妥当性を検証する.

    【方法】男女共同参画会議「仕事と生活の調和(ワークライフバランス)に関する専門調査会」で作成した「仕事と生活の調和」実現度指標の個人の側面5分野の枠組みを基盤に,先行研究で明かになっている事柄を参考に質問紙の原案を作成した.エキスパートによる内容と項目の検討,プレテスト,予備調査を実施し質問項目の精錬を行った.本調査は,看護職600名を対象に調査を行った.尺度の信頼性は,Cronbachのα係数を算出し,構成概念妥当性の検証のために因子分析を行い,併存妥当性は,安達(1998)の開発した「職場環境,職務内容,給与に関する満足度測定尺度」との相関係数を算出した.

    【結果】本調査の有効回答数は218(36.3%)であった.因子分析は主因子法,プロマックス回転で行い,質問項目の取捨選択の基準は,共通性が0.2以下,因子負荷量が0.4未満,当該因子以外の因子負荷量が0.4以上とした.その結果,「時間の調整」「仕事のやりがい・職場の支援」「仕事以外の過ごし方」「家庭での過ごし方・家族の支援」「仕事とプライベートの切り替え」の5つの因子からなる,計28項目の尺度を開発した.各因子のCronbachのα係数は,0.65~0.902で,併存妥当性は「職場環境,職務内容,給与に関する満足度測定尺度」とのPearsonの積率相関係数を算出し,r =0.633,p <0.01と比較的強い相関が認められた.

    【結論】開発した尺度は,5因子28項目から構成され,信頼性,信妥当性が確認された.

  • 片岡 聡子, 畑田 早苗, 宮本 謙三
    作業療法
    2019年 38 巻 3 号 285-293
    発行日: 2019/06/15
    公開日: 2019/06/15
    ジャーナル フリー
    育児中・非育児中および男女を4群に分けて比較することにより,育児中の作業療法士(以下,OT)の生涯学習の現状と課題を明らかにする目的で,高知県作業療法士会所属のOTを対象に,私生活や生涯学習についてアンケート調査を行った.結果,育児中の女性OTは他のOTと同程度に生涯学習への関心があるにもかかわらず,生涯学習の機会への参加と,それに対する満足度は有意に低い状況が明らかとなった.育児中のOTが生涯学習の機会への参加に必要な要素として,本人の意欲,家族の理解や協力,時間の工面など,自助努力に依存するものが挙げられた.自助努力だけでなく,育児中のOTを取り巻く環境的側面からの支援の必要性が示唆された.
  • ―30歳未満と30歳以上の看護師の年代別比較―
    大重 育美
    日本がん看護学会誌
    2011年 25 巻 3 号 39-45
    発行日: 2011年
    公開日: 2016/12/27
    ジャーナル フリー
  • 清水 佐智子
    Palliative Care Research
    2015年 10 巻 1 号 306-311
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/01/16
    ジャーナル フリー
    この研究の目的は,①看護学生の終末期患者に対する態度は,講義によって向上するか,②身近な死の経験や看取り経験がある学生は,そうでない学生よりも終末期患者へ対する態度が前向きか,を明らかにすることである.FATCOD(Frommelt Attitude Toward Care of Dying Scale)-FormB-Jを用いて調査を行い,得点を緩和ケアの講義前後,死別や看取り経験ごとに比較した.69名から回答が得られ,「Ⅰ.死にゆく患者へのケアの前向きさ」「Ⅱ.患者・家族を中心とするケアの認識」の両者で,講義後の点数が有意に高かった(p<0.0001).死別・看取り経験の比較では,有意差がなかった.看取り経験がある学生は,点数が高い傾向にあった.終末期ケアの内容を含む緩和ケアの講義は,看護学生の終末期患者に対する態度向上に有用であることが示唆された.
  • 衣笠 陽子
    原価計算研究
    2015年 39 巻 2 号 91-102
    発行日: 2015年
    公開日: 2017/04/17
    ジャーナル フリー
    本研究は目標管理と方針管理の先行研究の整理を行い,目標管理と方針管理の異質性を確認した上で,その同質化と,一方で依然として残る本来の異質性に基づく相互補完性を指摘する。
  • ―昇進前後の役割移行に焦点を当てて―
    難波 奈保子, 吉武 久美子
    日本看護科学会誌
    2021年 41 巻 857-865
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/03/09
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    目的:本研究の目的は,主任看護師が昇進を通してどのように役割を移行していくのかを明らかにすることである.

    方法:8名の主任看護師を対象に半構造的面接を行い,データは修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した.

    結果:プロセスは,昇進前の経験に影響を受けて2つに分かれ,一つは主体的,もう一つは消極的であった.前者は,【いずれ管理者になることを決心する】【“主任看護師としての私”を自分とスタッフの両方が認識する】【師長とスタッフの考えをつなぐ方法を探る】,俯瞰して考えることで【立場を活かして組織と個人をつなぐ】であった.後者は,【なんとなく道が決まる】【師長の仕事を助ける】であった.プロセスの特徴は,循環する,引き戻ることであった.

    考察:主任看護師の役割移行に必要なことは,移行に特化した支援,役割を通して学び続けられる支援である.また,役割経験を通して新たな知見を広げる姿勢をスタッフの時期から育んでいく必要性も示唆された.

  • 鈴木 康宏
    日本健康医学会雑誌
    2017年 26 巻 2 号 86-92
    発行日: 2017/07/31
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー

    男性看護師と女性看護師のワーク・ファミリー・コンフリクト(以下:WFC)を比較するために,質問紙を用いて仕事と生活の実情ならびにコンフリクトの強さについて調査を行った。

    一般病床数200床以上の病院に勤務する男性看護師および同じ病院の産婦人科以外に勤務する女性看護師を調査対象とし,WFCスケール日本語版18項目および調査対象の背景に関する20項目について自記式質問紙調査を行った。調査期間は2016年1月であった。調査協力のえられた86施設,4098名(女性2403名,男性1695名)に配布し,1985名(女性1251名,男性733名,性別不明1名)より返信があった。分析には回答項目に欠損値がない1735人分(女性1081名,男性654名)のデータを用いて男性と女性に群別し比較を行った。

    男女でのWFCスケールは,WFCの平均値(SD)は女性が51.2(10.2),男性が49.6(10.5)であり,Welchのt検定の結果,p=.001であり有意差が認められた。加えて,ダミー変数を用いて性別を独立変数として投入し,WFCを従属変数とした線形重回帰分析を行い,R2=.093,Adjusted R2=.086,F-statistic=12.65,p<.001であった。性別では男性を1としたときの偏回帰係数は-1.665とマイナスであり,男性のWFCが低くなることを示していた。

    男性と女性を比較した結果,女性のWFCが高い傾向にあることが明らかとなった。また,性別以外にも残業時間や通勤時間,希望部署,看護師養成学校の違い,配偶者や子どもと同居していること,介護者の有無,認定資格の有無,役職の有無,仕事を続けている理由がWFCに影響があると明らかになった。

  • 茅野 理香, 村中 陽子
    日本看護学教育学会誌
    2021年 31 巻 2 号 121-133
    発行日: 2021/11/01
    公開日: 2022/04/01
    ジャーナル フリー

    〔目的〕大学病院で病棟勤務の主任看護師の役割遂行の実態および関連要因を明らかにする。

    〔方法〕全国の100床以上の大学病院53施設で病棟勤務の主任看護師1,786名を対象とした。個人特性、組織関連特性、役割遂行、看護実践の卓越性について質問紙調査を実施した。役割遂行と要因との関連をステップワイズ法による重回帰分析で検討した。

    〔結果・考察〕有効回答847部(回収率51.1%)を分析した。役割遂行の実態は比較的高い得点を示した。関連要因については、看護実践の卓越性自己評価尺度と有意な正の相関を示した。また自己研鑽・学習力、教育担当者の経験、主任看護師の職務記述書が関連していた。看護実践の卓越性が主任看護師の役割遂行に関連することから、計画的に専門領域の看護実践に秀でるように努力してきた者を主任看護師に任命することの有効性が示唆された。また自己研鑽の機会提供や職務記述書により主任の役割や能力を明確化する等の組織的な支援の重要性が示唆された。

  • 宗内 桂
    日本看護学教育学会誌
    2020年 30 巻 2 号 61-72
    発行日: 2020/11/01
    公開日: 2022/04/01
    ジャーナル フリー

    要旨:

    〔目的〕副看護師長(以下、副師長)が必要と認識する役割遂行上の支援を明らかにし、副師長への教育的支援体制を検討することを目的とした。

    〔方法〕3施設の副師長を対象に半構造的インタビューを行い、副師長が必要と認識する役割遂行上の教育的支援について質的帰納的に分析した。

    〔結果〕副師長26人の参加が得られた。副師長が必要と認識する役割遂行上の教育的支援は、昇任前の《昇任後に役立つ昇任前の経験》、《次期副師長としての昇任前教育》と、昇任後の現場教育である《師長による教育的関わり》、《副師長同士の教育的関わり》と、職場外教育の《学びが得られる研修への参加》、《副師長昇任後に期待する教育》であった。

    〔考察〕副師長への教育的支援は、中堅スタッフから副師長への円滑なキャリア移行のために昇任前から必要である。昇任後は、副師長が成人学習者であるという前提のもと、自律的に学ぶ姿勢をどのように支援するかという視点を取り入れる必要がある。

  • 櫻庭 奈美
    日本がん看護学会誌
    2018年 32 巻 論文ID: 32_sakuraba_20180219
    発行日: 2018/01/01
    公開日: 2018/05/30
    ジャーナル フリー

    要 旨

    本研究の目的は,看護師が認知機能低下を伴う高齢がん患者のがん疼痛をどのようにアセスメントしているのかを明らかにすることである.対象者は,5 年以上の臨床経験があり,認知機能低下を伴う高齢がん患者の疼痛緩和の経験がある看護師7 名である.方法は半構造化面接法と参与観察法を用い質的帰納的に分析した.結果,看護師が実践する認知機能低下を伴う高齢がん患者に対するがん疼痛アセスメントは【取り繕いの奥にある“つらさ”を推しはかる】【定まらない痛みの表現と向き合う】【時間をかけて痛みによる変化の裏付けを探す】【病態を基点に目に見えない痛みを予測する】【生活の中から“いつもの患者”を見直す】【記憶に働きかけ居心地を整える】という6 つのカテゴリに集約された.

    認知機能低下を伴う高齢がん患者に対して看護師が実践するがん疼痛アセスメントでは,患者の微細な変化を捉え,その変化の原因と内容を察知する能力が必要であることが示唆された.さらに,看護師自身の患者への関わり方についても検証し,患者の表現が痛みによる変化であるのかを複合的に判断していく必要性が示唆された.

  • 増田 裕子
    社会福祉学
    2021年 62 巻 3 号 1-16
    発行日: 2021/11/30
    公開日: 2022/02/02
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,継時的な母親のワーク・ファミリー・コンフリクト(WFC)の推移を把握し,WFCが高い時と低い時にウェルビーイングを高く保持する対処行動を明らかにすることである.調査方法はWFCとウェルビーイングの推移をライフラインで把握し,葛藤の高い時点について尺度を用いた質問紙調査と対処行動に関する面接調査を行った.尺度結果よりウェルビーイング度の高いWFC対処行動を抽出し,定性的(質的)コーディングで分析した.仕事領域で「働き方改革の活用」「職場・上司・同僚の理解」「仕事をする自己を肯定」「就労の安定」,家族領域で「夫・家族・友人に協力要請」「保育所・幼稚園・自治体に協力要請」「病院に協力要請」「子どもの安定」「自身のプラスの変化に着目」「環境・状況の変化」を抽出した.働く母親のウェルビーイングを高く保持するには,WFC度の高低によって異なる対処行動と支援が必要だと示唆された.

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