授業設計の手続き系列について教師・実習生を対象に調査・検討し,次の知見を得た.(1)授業設計過程は,教師5(目標検討,教材内容検討,授業展開構成,働きかけ,具体化・調整),実習生4(目標検討,教材内容・授業構成,発問・反応応答等,具体化)の階層・段階に分類でき,教師3〜4段階,実習生2〜3段階の手続きをとっている.(2)実習生に比べ教師はすべてが目標準拠の手続き系列であり,子ども依拠・相互作用に基づく検討等,次段の手続きを行う根拠や情報生成となる手続きを事前に行うなど,その機能・位置づけ・関連等を意識した手続き系列といえる.これは実習生から教師への経験の蓄積による変容・成長の差と考えられる.
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