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クエリ検索: "紗奈"
145件中 1-20の結果を表示しています
  • *井上
    紗奈
    日本心理学会大会発表論文集
    2018年 82 巻 3PM-052
    発行日: 2018/09/25
    公開日: 2019/07/19
    会議録・要旨集 フリー
  • *井上
    紗奈
    日本心理学会大会発表論文集
    2017年 81 巻 2A-051
    発行日: 2017/09/20
    公開日: 2020/03/27
    会議録・要旨集 フリー
  • *井上
    紗奈
    , 森 数馬, 本田 秀仁, 和田 有史
    日本心理学会大会発表論文集
    2015年 79 巻 1PM-011
    発行日: 2015/09/22
    公開日: 2020/03/27
    会議録・要旨集 フリー
  • *栢沼 晋太郎, 川添
    紗奈
    , 堤 優奈, 宮田 真宏, 大森 隆司
    人工知能学会全国大会論文集
    2018年 JSAI2018 巻 2L2-OS-6a-04
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/07/30
    会議録・要旨集 フリー

    エピソード記憶は海馬の重要な機能であり,人の健全な生活には欠かせない.しかし意思決定などに関わるその役割は不明確であり,クリアな理論はいまだ存在しない.そこで本研究は,全脳アーキテクチャイニシャティブ主催のハッカソンで我々が提案したモデルについて,そのタスクにおけるモデルの振舞を分析し,その特性について議論する.結果として,エピソード記憶と価値の連合は少数の事例での極めて速い行動学習を可能としており,Deep Learningなどの強力だが遅い学習と補完的な位置にあると考えられる.

  • *井上
    紗奈
    , 佐伯 勇
    日本心理学会大会発表論文集
    2021年 85 巻 PR-004
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/03/30
    会議録・要旨集 フリー

    認知症予防に関心があっても,健康な高齢者が自身の認知機能の状態を客観的に知る機会はあまりない。本研究では,認知症診断,認知症の前駆状態である軽度認知障害のスクリーニング用途など複数ある認知機能検査を概観し,そのうちのひとつをもちいて実施した地域活動について報告する。脳トレなどの気軽に遊べるゲームは多くあるが,科学的妥当性が担保される検査は限定されており,病院等の診断でもちいられる検査がほとんどである。健康な高齢者の認知機能を評価可能な集団式のファイブ・コグ検査は,実施にあたり専門知識が不要なため,地域活動でもちいられている。我々は,一般的な健診と異なり結果の良いところを褒める取り組みである「よいとこ健診」のオプションとして,同一地域において健康な高齢者に対し3か月ごと計3回のファイブ・コグ検査を実施した。その結果,認知機能低下の可能性を示した割合は46.7 %に上ったが,からだの検査が主である健診本体に比べ参加者が少なかった(42.5 %)。そこで,よいとこ健診の特徴であるコミュニケーション型フィードバックの活用により,高齢者に受容されにくい心理的ハードルを緩和する方法を検討した。

  • *井上
    紗奈
    , 渡邊 淳司, 和田 有史
    日本心理学会大会発表論文集
    2020年 84 巻 PH-005
    発行日: 2020/09/08
    公開日: 2021/12/08
    会議録・要旨集 フリー

    健康寿命の延伸において,高齢者の食生活の質を高めることは重要であるが,他の身体的な感覚同様,味覚・嗅覚においても加齢に伴う感覚変化が起きる。本研究では,若齢者との比較から高齢者における味覚・嗅覚の特徴について検討をおこなった。高齢者群は高齢者大学校に在籍する56名(平均73.45歳),若齢者群は大学生・大学院生55名(平均20.13歳)を対象とした。味覚調査では,テーストディスクを使用した全口腔法により閾値を測定した。嗅覚調査では,オープンエッセンスをもちい総合的な同定能力を測定した。加えて,参加者の主観的健康観についてVASにて回答を求めた。味覚・嗅覚調査の結果から,高齢者群は若齢者群に比べ全般的な感覚感度が低かった(味覚;t(109)=3.19, p<.01,嗅覚;t(109)=5.58, p<.001)が,主観的健康観では両群に有意差は認められなかった(味覚;t(109)=0.55, p=.58,嗅覚;t(109)=0.65, p=.52)。また,若齢者群では味覚感度が低いと嗅覚感度が高い傾向が認められた(高;β=0.60, p=.66, R2=.004,若;β=0.32, p<.05, R2=.10)。これらの結果から,高齢者は味嗅覚感度が低くても自覚しにくいが,味嗅覚以外の情報で感覚補完をする可能性が示唆された。

  • *井上
    紗奈
    霊長類研究 Supplement
    2017年 33 巻 P04
    発行日: 2017/07/01
    公開日: 2017/10/12
    会議録・要旨集 フリー

    アカエリマキキツネザル(Varecia rubra)に対し飼育下でおこなった先行研究において,色の選好に偏りがあることを発見した(Inoue and Shindo 2014, IPS他)。タッチパネルをもちいた2選択の色見本合わせ課題において,青のみ有意に正答率が低く(青28%,赤72%,黄81%),また反応潜時が長かった(青9516ms,赤2771ms,黄2761ms)。本種および2001年まで亜種として扱われていた近縁種であるクロシロエリマキキツネザル(Varecia variegata)は,種内で色覚多型を持つことでも知られているが,その背景はもちろん基礎的な色の知覚についてまだ分かっていないことが多い。そこで,クロシロエリマキキツネザルの生息地のひとつTorotorofotsy-Ihofa, Madagascarにて,生息環境において色知覚に影響を及ぼすような要因があるか探った。5頭から構成される1群のテリトリーを対象に18日間の調査をおこなった。群れの総観察時間(44時間53分)のうち休息(39%)と採餌(38%)に占められる割合が最も多く,すべての時間を20m以上の木々の樹冠部で過ごした。これらの行動のうち採餌に注目したところ,枝に両足でつかまって逆さまの状態で細い枝先の果実に近づき,顔を空に向ける形で採餌する行動を頻繁に示した。また,同種の利用する樹木や果実等の色を調べたところ,赤‐緑の色相に分類されるものが多く,青に分類されるものはみられなかった。これらの結果および先行研究の結果から,果実の背景となる空の明るい青色を避けることは,採餌をスムーズにおこなう効果がある可能性が考えられる。今後,飼育下,野生下双方において,色の彩度や明度を加えたより細かい分析をおこない,生息環境と色知覚の関係について検討していく。

  • *井上
    紗奈
    , *新藤 いづみ, *藤岡 隆二, *竹菴 明日香, *松本 令以
    霊長類研究 Supplement
    2013年 29 巻 P-201
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/02/14
    会議録・要旨集 フリー
     これまでさまざまな種の霊長類を対象とした比較認知研究がおこなわれてきたが,曲鼻猿における研究はまだ少ない.本研究で対象とするアカエリマキキツネザルは,マダガスカル島にのみ生息し絶滅が危惧されるキツネザルの一種である.原始的な特徴を残しつつも独自の進化を経ており,周日行性で嗅覚が鋭く,繁殖や子育てに特徴がみられる.本研究では,認知における進化的基盤を探るため,横浜市立野毛山動物園で飼育されている 2個体(オス;10歳,メス;13歳)を対象として,タッチパネルモニタをもちいた認知課題を導入した.装置は,タッチパネルモニタを飼育室の金網越しに設置し,モニタ画面上に画像を呈示した.被験体に対しモニタ画面に触る馴致をおこなったのち,画像選択課題を導入した.第一段階では,事前に設定したカテゴリーのなかから 1枚の画像が呈示され,被験体が画面に触れると必ず報酬(リンゴ片)が得られるものとした.第二段階以降は選択課題とし,2種のカテゴリーから 1枚ずつを対呈示し,被験体が正カテゴリーの画像を選択すると正答とした.正答時にはリンゴ片を報酬として与え,誤答時には無報酬で 2秒のタイムアウトののち次の試行へ移った.ただし,被験体2個体は同室のため,どちらかモニタ前に来た個体に試行をおこなわせ,被験順序は問わないこととした.また,被験体は探索時に鼻をもちいる傾向があったため,鼻タッチも手指タッチと同様に一反応として扱った.第一段階では,画像ごとの反応時間を調べることで,反応を誘発するパラメータについて検討した.また,テスト刺激として異なるカテゴリーの画像を試行間に挿入し,ベースカテゴリーの画像との反応時間の違いを調べた.第二段階では,異なるカテゴリーの組み合わせによる弁別学習について検討した.
  • 井上
    紗奈
    , 新藤 いづみ
    霊長類研究 Supplement
    2015年 31 巻 A18
    発行日: 2015/06/20
    公開日: 2016/02/02
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、横浜市立野毛山動物園において観察した、ペア飼育中のアカエリマキキツネザルのメスの死亡にともなうオスの“鬱”様の行動低下と、新しいメスとの同居による行動回復について報告する。対象は、同一個体と2年以上のペア飼育歴のあるオトナオス1個体である。観察は目視による行動観察とビデオ分析を組み合わせておこなった。2014年の年末より体調が優れなかったメスが、2015年3月に死亡した。メスの死亡翌日より、オスに食欲低下および閉所への引きこもりといった異常な行動低下が見られた。通常時は飼育室の上部に渡した止まり木を利用しているが、この時は、利用頻度の低い地面に置いたコンクリート製のU字溝の内側に入り、日中ほとんど出てこなくなった。また、餌用トレイへの給餌直後の接近がなくなり、摂食開始までに時間がかかったうえ、全体の摂食量も減少した。2週間後には、午前はU字溝の外に出るようになったものの、午後は再び中に入って出てこなくなった。このオスに対し、新たにメス(既知個体)を4月より同居させた。ケージ越しの顔合わせを1週間おこなったのち同室させたところ、顔合わせ直後からオスの行動が活発になり、飼育室全体の利用がみられた一方で、U字溝内部の利用が減少した。食欲も回復がみられ、給餌直後から摂食をするようになった。また、繁殖期は終了していたが、繁殖期に頻繁におこなわれるマーキング行動が観察された。1週間後の同室開始では、オスの食欲はさらに亢進し、メスが食べなかったときは2個体分の摂食があった。オスメスともにマーキングを繰り返し、お互いがマーキングした場所のにおいを嗅ぐ行動が見られた。初日のうちに求愛から交尾までが観察され、縄張りを主張する合唱を頻繁に繰り返した。同居の効果は顔合わせのみでも有効であったが、同室により行動が多様化し、オスの“鬱”様の行動低下が解消されたことが示唆される。
  • *井上
    紗奈
    , KABURU Stefano S. K., NEWTON-FISHER Nicholas E.
    霊長類研究 Supplement
    2012年 28 巻 A-04
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/11/01
    会議録・要旨集 フリー
     野生チンパンジーにおいて、同群の成熟個体を殺すことはまれである。特に、在位中のアルファオスが群れのメンバーによって殺される、という事例はこれまで報告されたことがない。本研究では、タンザニア・マハレ山塊国立公園のMグループでおきた殺害行動の概要と、死後の死体へのメンバーの反応について報告する。事件は、2011年10月2日におきた。アルファのPM(23歳)は在位4年目で健康なオスであった。事件は、PMと第二位のオス(PR)の喧嘩からPRが他のオスに助けを求めたことを発端とし、オス2個体を中心としたPMへの攻撃が始まった。攻撃は断続的に約2時間つづき、PMは死亡した。発表者はPMの死後直後に到着し、群れが現場から移動するまでの間、群れの観察をおこなった。到着時、PMの死体は水のない川岸すぐ脇の川底にあった。川岸15m程度頭上の木の枝に、攻撃時にPM擁護にまわったオスが座っていた。10m以内の藪にはPMを攻撃したオス数個体がいたが、数分でその場を離れた。その後、死体より3m以内の川岸にて、攻撃に加わっていないワカモノオスが枝を振り回して走り抜けるディスプレイをおこなった。直後に、数個体のメスが反対の川岸より15m~10m距離を横断した。そのうち1個体が向きを変えて死体の方へ接近したが、ワカモノオスのディスプレイにより離れた。つづいて来た子ども連れのメスが、死体に最接近した。顔に触れそうな距離で臭いを嗅ぎ、1m距離でしばし座った後、その場を離れた。一緒に来た子どもは、2m距離まで近づいたもののそれ以上は接近せず、少し離れた所から枝を振ったり、立ち上がってのぞきこむような行動をとった。事件は突発的におこったものだが、結果として現役アルファオスの死をもたらした。死後の死体への反応は、いずれも、通常ならアルファオスに対して絶対にとらない行動である。激しいけんかをしたと
  • *中村 美知夫, 井上
    紗奈
    , 伊藤 詞子
    霊長類研究 Supplement
    2012年 28 巻 A-24
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/11/01
    会議録・要旨集 フリー
    [目的]
     後天的な負傷を除けば、野生下で身体障害のあるチンパンジーが観察される例は少ない。マハレで、おそらく先天的に身体障害を持っていると思われるアカンボウが観察されたので、その症例を報告する。

    [方法]
     身体障害のあるXT11(2011年1月生、メス)の観察をおこなった。おもに9~11ヶ月齢にかけて、身体的特徴、身体能力、および母親や周辺個体がどのようにXT11に対応しているのか、についての情報を収集した。

    [結果と考察]
     外部から判断できるXT11の特徴として、背中の脊髄部分が盛り上がりその部分の毛が少なく、腹部には4~5センチほどの瘤がある。また、左手に6本目の指があるが、通常の指よりも細く、骨が入っていないのか手の角度によっては外側にだらりと曲がっている。また、顔の表情が通常よりも弛緩している。吸乳に問題はないようで、同齢児よりもやや体格は小さいものの、栄養状態は良好に見える。
     身体能力に関しては、上肢の把握力には問題ないため、母親の腹部の毛を掴むことはできる。しかし、下肢の把握力は完全ではなく、母親の腹部を掴めずにだらりと落ちてしまうことが多い。このため、母親は、移動する際に頻繁に片手でXT11を押さえねばならず、三足での歩行となることが多かった。さらに、体幹を立てることができず、自力で座ったり立ち上がったりすることはできない。このため、母親は毛づくろいなどの際には、XT11を地面に仰向けに寝かせていることが多く、樹上で採食する際にも常にXT11を支える必要がある。
     母親のXTは、これまでの子の場合、非血縁個体にも頻繁に運搬させ、どちらかと言えば放任型のメスであった。しかし、XT11については上の娘XP以外には一切運搬させず、非血縁のコドモが触るのを牽制することも観察された。娘のXPにも初めはあまり運搬させなかったが、観察後半では積極的にXT11の運搬を促す例も観察された。XT11の成長に伴い運搬する負担が増えたことが理由の一つかもしれない。
  • 同音異義語は識別が可能か
    舩田 眞里子, 舩田 忠, 二宮 理憙
    人間工学
    2005年 41 巻 Supplement 号 278-279
    発行日: 2005/06/11
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
  • *田邉 由幸, 松本
    紗奈
    , 三輪 葵, 髙橋 南帆, 藤田 融, 賀川 義之, 前田 利男
    日本薬理学会年会要旨集
    2023年 97 巻 97_2-B-P-047
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    The obesity-prone ddY-H mice spontaneously develop hyperglycemia and hepatic steatosis along with a significant increase in body weight and fat mass even when fed with a normal diet, whereas the obesity-resistant ddY-L mice maintain lean and hardly develop these metabolic syndrome-like phenotypes even on a high-fat diet (HFD). To investigate differences in lipid metabolism between ddY-H and ddY-L mice, we examined whether there was any difference in fat absorption. After overnight fasting, the mice (6 weeks old) were orally administered olive oil with or without inhibiting lipoprotein lipase (LPL) by intraperitoneal injection of tyloxapol or saline. Without tyloxapol, plasma triglyceride (TG) levels increased significantly in the olive oil-administered ddY-H mice. In contrast, the TG levels in ddY-L mice remained lower; however, the TG levels in both mice were almost the same in the presence of tyloxapol. When intralipos, a soy-bean fat emulsion, was injected intraperitoneally, the increase in plasma TG levels of ddY-L mice was considerably attenuated, and again, the TG levels in both mice became the same in the presence of tyloxapol. We also found HFD-induced higher expression of LPL transcripts in epididymal fat tissue of ddY-L mice. These results suggest enhanced LPL expression may attenuate plasma TG increase in ddY-L mice.

  • *高橋 達雄, 阿部 史葉, 打江 佳菜, 篠田 佳奈, 山崎 京介, 安田
    紗奈
    子, 松尾 由理, 野村 政明
    日本薬理学会年会要旨集
    2020年 93 巻 93_2-O-029
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/03/18
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    EphrinB2 is expressed in osteoclasts and functions as a coupling factor between osteoblasts and osteoclasts. In this study, EphrinB2 was systemically administered to ovariectomized (OVX) mice to verify its effects on bone loss and the mechanisms. EphrinB2 administration significantly suppressed OVX-induced bone loss, and EphrinB2 increased the number of osteoblasts and decreased the number of osteoclasts on the surface of trabecular bone. EphrinB2 inhibited the osteoclast differentiation of mouse bone marrow cells, mouse bone marrow-derived macrophages, and RAW264.7 to a similar extent in vitro. Since the inhibitory effect of osteoclast differentiation was not accompanied by suppression of gene expression of osteoclast markers such as ACP5, CTSK, and DC-STAMP, it was considered that cell-cell fusion for the maturation of multinucleated osteoclasts was suppressed. On the other hand, EphrinB2 promoted osteoblast differentiation of bone marrow cells, but not osteoprogenitor cells such as calvarial cells and bone marrow-derived stromal cells. This means that EphrinB2 indirectly promotes osteoblast differentiation by acting on cells other than osteoprogenitor cells contained in the bone marrow. EphrinB2 increased the expression of BMP2 in osteoclast progenitor cells, RAW264.7, suggesting the possibility that BMP2 is involved in the action of EphrinB2 to promote osteoblast differentiation. Taken together, these results indicate that EphrinB2 can be used as a novel osteoporosis therapeutic agent having a dual effect.

  • 松田 智子, 神戸 直智, 磯貝 理恵子, 山田 秀和, 岡本 祐之
    皮膚の科学
    2017年 16 巻 3 号 191-194
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/07/21
    ジャーナル 認証あり
    3歳,女児。アトピー性皮膚炎の加療歴あり。1歳頃より出現した両下肢の皮疹はそう痒を伴わず,ステロイド剤外用への反応がなかったため,近畿大学奈良病院にて生検を施行された。病理組織診で類上皮細胞肉芽腫を認め,関西医科大学皮膚科を紹介された。受診時,両足の外側縁に半米粒大の苔癬状丘疹が残るのみで皮疹は消退していたが,手背・足背に自覚症状がない嚢腫状の腫脹を認め,手指は近位に向かって腫脹していた。MRI 検査で腱鞘周囲に浮腫を認め,炎症の存在が示唆された。この時点では眼症状は見られなかったが,特徴的な臨床像からブラウ症候群を疑い,NOD2 遺伝子の変異を検討したところ,ブラウ症候群において最も頻度の高い変異である R334W 変異が確認された。ブラウ症候群は治療介入が遅れると関節拘縮や失明をきたす。本症に見られる皮疹は自覚症状を伴わず見逃されることも多いが,他臓器病変に比べて生検がしやすく,肉芽腫の確認により診断の契機になる点で,皮膚科医の果たす役割が重要と考える。(皮膚の科学,16: 191-194, 2017)
  • *梁川
    紗奈
    江, 福澤 加里部, 柴田 英昭
    日本森林学会大会発表データベース
    2014年 125 巻 P1-154
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/16
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】北海道北部の森林における特徴の一つに森林面積の9割程度の林床を占めるササが挙げられる。ササは地下部バイオマスが全バイオマスの約半分を占めるにもかかわらず、ササの地下部に関する研究は少ない。地下部におけるササの特徴を理解するため、植生タイプが異なる4林分でササと樹木の細根量を比較した。【方法】試験は北海道大学天塩研究林内にあるミズナラ優占天然林、シラカンバ二次林、トドマツ人工林および樹木のないササ地の4林分で行った。各林分、主要樹種である樹木から2m地点で、ササ地では無作為に、オーガーを使用し10cm深の土壌サンプリングを5反復行った。サンプルは持ち帰り、土壌を洗浄し細根をササと樹木に分け、各々について細根画像解析ソフトWinRhizoを使用し長さを計測後乾燥させ、重量を計測した。【結果】根長や細根バイオマスの値について、最大が二次林、次いで天然林やササ地、最小が人工林であった。比較的ササが育ちやすい環境である二次林や天然林、樹木がなくササのみが繁茂するササ地において値が大きく、林床が暗くササが育ちにくい環境である人工林で小さかったことから、細根量にササの存在量が大きく影響していることがわかった。
  • *梁川
    紗奈
    江, 福澤 加里部, 柴田 英昭
    日本森林学会大会発表データベース
    2015年 126 巻 T13-04
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/07/23
    会議録・要旨集 フリー
    森林生態系の一次生産や物質循環に対する細根動態の寄与については不明な点が多く、林床植生の役割が考慮された研究は少ない。北海道の代表的な林床植生であるクマイザサはバイオマスの約半分を地下部に配分するため、細根動態に影響すると考えられる。本研究では、ササを含めた細根動態と林分環境の関係及び細根形態特性を調べ、森林の細根動態における林床植生のササの役割を解明することを目的とした。調査は北海道北部に位置する4林分(人工林、天然林、二次林、ササ地)で行った。季節ごとに土壌表層10cmの細根バイオマスや形態を計測し、各季節の細根生産量をイングロースコア法で測定した。同時に林分環境(立木密度、地上部バイオマス、BA、地温、土壌含水量、土壌化学性)を測定した。立木密度やBAはササ細根バイオマスや全細根バイオマスと負の相関がみられたことから、樹木が少ない場所ではササ細根により全細根バイオマスが増加することが示された。年細根生産量はササと樹木が共存する天然林と二次林で大きかった。またササは樹木よりも細い形態の根を持つことが示された。以上より、林床植生のササが森林生態系レベルで細根動態に関与していることが示された。
  • 高田
    紗奈
    美, 神戸 直智
    アレルギー
    2014年 63 巻 8 号 1142-1143
    発行日: 2014/09/01
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 井上
    紗奈
    , 本田 秀仁, 森 数馬, 山本(前田) 万里, 椎名 武夫, 曲山 幸生, 永井 成美, 和田 有史
    認知科学
    2019年 26 巻 4 号 401-403
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2020/03/01
    ジャーナル フリー
  • 舘 友基, 原田 佳澄, 木村 圭佑, 上原 立資, 大髭 友浩, 松本
    紗奈
    , 井上 拓, 江口 梓, 坂本 己津恵, 松本 隆史, 櫻井 宏明, 金田 嘉清
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 0050
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期病棟)において,入院時点での退院時バランス能力の予測を行うことは重要である。Berg Balance Scale(以下,BBS)は転倒リスクや歩行自立の指標として幅広く用いられ,回復期病棟においても歩行自立の指標として報告が多くされている。また,小栢らはバランス能力は生活活動量との関連が強いと報告している。しかし,回復期病棟患者を対象とした受傷前の生活活動量とバランス能力との関連性や予測を検討した報告は少ない。本研究では,当院回復期病棟整形疾患患者に対して,退院時歩行自立判定に向けたバランス能力の予測を目的に,受傷前の生活活動量が与える影響に関して回復期病棟入院時の諸因子を含めて検討を行った。【方法】対象者は,平成24年6月から平成25年8月の間に整形疾患にて当院回復期病棟へ入院し,入退院時の評価を後方視的に調査できた31名(男性6名,女性25名,平均年齢83.2±5.6歳,平均罹患日数97.7±25.3日,平均在院日数64.4±22.0日)とした。評価項目はBBS,Life Space Assessment(以下,LSA),10m歩行時間,Functional Independence Measure(以下,FIM)とした。BBSは入退院時,LSA,10m歩行時間,FIMは入院時に評価を行った。また,LSAは社)日本理学療法士協会の評価期間を一部変更し,評価対象期間を受傷前1か月間とし,口頭にて家族に聴取した。統計処理にはIBM SPSS Statics18.0を使用し,退院時BBSと各項目間の関連性についてSpearmanの順位相関係数を用いた。さらに,退院時BBSに関わる因子の検討を行うため,退院時BBSを従属変数,その他の項目を独立変数として重回帰分析(ステップワイズ法)を行った。いずれも有意水準は5%とした。【倫理的配慮,説明と同意】本研究のデータの収集,分析にはヘルシンキ宣言に基づいて行い,当院の倫理委員会にて承認を得て実施した。【結果】各項目の平均点は,入院時BBS36.7±13.6点,退院時BBS46.6±11.2点,LSA64.9±36.7点,10m歩行時間22.0±18.2秒,FIM71.7±23.7点(運動項目46.8±13.2点,認知項目24.9±13.4点)であった。退院時BBSと入院時BBS(r=0.836),退院時BBSとLSA(r=0.825)に強い正の相関を認めた。また,重回帰分析の結果,退院時BBSを説明する因子は入院時BBS(β=0.623,p<0.05),LSA(β=0.355,p<0.05)の2変数が抽出された。このモデルの自由度調整済み決定係数はR2=0.788(p<0.05)であった。予測式はy=20.507+0.516×入院時BBS+0.110×LSAとなった。【考察】本研究の結果より,退院時BBSとLSAに強い正の相関を認め,先行研究と同様の結果を示した。受傷前の生活活動量が多いほど,受傷後のバランス能力が維持,改善されやすく,回復が良好な可能性が示唆された。また,重回帰分析の結果から,退院時BBSは入院時BBSとLSAに有意に関連しており,退院時バランス能力は入院時バランス能力と受傷前の生活活動量より予測が可能であることが考えられる。望月らの先行研究によると屋内歩行自立のカットオフ値をBBS43点と報告している。カットオフ値を目安にすることで,入院時点での歩行自立の予測にも有効であることが考えられる。このことから,受傷前の生活活動量を把握することで,退院時バランス能力の予測や歩行自立判定の一助になることも期待される。本研究の限界としては,あくまで当院回復期病棟における整形疾患患者対象の結果であるため各病院や施設で検討を行う必要性があると思われる。【理学療法学研究としての意義】回復期病棟において受傷前の生活活動量を予測に使用した報告は少ない。本研究の結果より,入院時のバランス能力に加え,受傷前の生活活動量を把握することで,より客観的なバランス能力の予測や歩行自立判定が可能であることが示唆された。
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