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クエリ検索: "繁殖期"
4,139件中 1-20の結果を表示しています
  • 由井 正敏, 鈴木 祥悟, 中村 充博
    野生生物保護
    1997年 3 巻 1 号 17-28
    発行日: 1997/08/25
    公開日: 2017/09/30
    ジャーナル フリー
    A breeding bird community in a mixed forest (28ha) in a suburb of Morioka City, Iwate Prefecture, northern Honshu, Japan, was investigated for 27 years between 1970 and 1996 by the territory mapping method. No significant difference was found in breeding pair density during the period, while a slight decrease was found in the number of breeding species. Composition of the bird community changed significantly during the period. Among the residents, Parus group densities increased mainly with the improvement of nest box instalation techniques. Picidae group densities increased in response to an increase of dead trees. Corvus group densities increased in accordance with an increase of human visitors in the study area. Mid-sized, short-distant migrants (Streptopelia orientalis, Hypsipetes amautotis, etc.) notably decreased due to an invasion of Accipiter gentilis and an increase in nest attacks by crows. Small sized species (Zosterops japonica and Carduelis sinica) increased without known reasons. Among the summer visitors, although most species decreased in accordance with the other areas of Japan, densities of Ficedura narcissina and Cettia squameiceps increased. A decrease in overwintering habitat in South-East Asia due to logging or other developmental actions may be a cause of the general decrease in the summer visitors.
  • 鈴木 究真, 小野関(湯浅) 由美, 田中 英樹, 松岡 栄一, 久下 敏宏, 角田 欣一, 相澤 省一, 森 勝伸, 野原 精一, 藥袋 佳孝, 岡田 往子, 長尾 誠也
    日本水産学会誌
    2016年 82 巻 5 号 774-776
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/10/06
    [早期公開] 公開日: 2016/08/30
    ジャーナル フリー
    電子付録

     群馬県赤城大沼で釣獲した放射性セシウムを含むワカサギを用いた飼育実験により,放射性セシウムの減衰過程を経時的に測定して生物学的半減期(Tbio)を算出した。その結果,実験期間を通じたワカサギのTbioは350-366日と推定された。また,2012年3-4月に繁殖行動が確認されたことから

    繁殖期
    前後でTbioを算出したところ,
    繁殖期
    前で181-195日,
    繁殖期
    後で389-440日となり,明らかな差異が認められた。このことは,
    繁殖期
    前後で放射性セシウムの代謝速度が変化していることを示唆した。

  • *清水 慶子, 伊藤 麻里子, 託見 健, 渡辺 元, 林 基治, 田谷 一善
    霊長類研究 Supplement
    2007年 23 巻 P-42
    発行日: 2007年
    公開日: 2009/05/30
    会議録・要旨集 フリー
     一般に、動物の分布域が赤道から遠ざかるほど、季節繁殖性がより明確に現れてくることが知られている。このことは霊長類においてもよく当てはまる。マカカ属のサルのうち、赤道域に生息するカニクイザルやブタオザルは周年繁殖動物であり、特定の
    繁殖期
    がなく、年間を通して月経が観察され、繁殖する。それより北の中国からインドに生息するアカゲザルは、季節繁殖の傾向が強い。さらに高緯度の日本に生息するニホンザルでは、明瞭な
    繁殖期
    の季節性がみられ、短日発情型の繁殖をおこなう。このニホンザルの季節繁殖性は屋内飼育条件でも明確に維持されるが、アカゲザルを屋内で飼育すると、周年繁殖傾向が強くなるとの報告もある。しかし、季節性繁殖リズムの発現機構については未だ不明な点が多い。また、オスにおける繁殖の季節性についての報告は少ない。私たちは、マカカ属サルのうち、実験動物として広く用いられているニホンザル、アカゲザル、カニクイザルの3種のオスを用い、夏と冬に血液を採取、血中生殖関連ホルモン動態を調べ、比較を行った。その結果、ニホンザルとアカゲザルでは、Follicle stimulating hormone (FSH) 、Luteinizing hormone (LH)および Testosterone (T) では
    繁殖期
    に高く、非
    繁殖期
    に低い季節差が見られた。一方、カニクイザルではこれらのホルモン値は、
    繁殖期
    に高く、非
    繁殖期
    に低い傾向が見られたものの有意な差は認められなかった。また、脂肪細胞から分泌されるレプチンは、3種ともに、
    繁殖期
    に高く、非
    繁殖期
    に低い傾向が見られたものの有意な差は認められなかった。体重変動も3種ともに、有意な季節性変化は観察されなかった。これら生殖関連ホルモン動態から、オスニホンザル、アカゲザルでは、メスと同様に
    繁殖期
    に季節性が見られること、カニクイザルでは
    繁殖期
    に明瞭な季節性が見られないことが示唆された。
  • 鈴木 優子
    九州病害虫研究会報
    1999年 45 巻 80-83
    発行日: 1999/11/15
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    シロガシラによる農作物への被害は,冬期の餌果実の量に影響されると考え,シロガシラの個体数と野生果実の着果量について調べた。これをふまえて被害との関係を検討した。野生植物として,年中実をつけるガジュマルを選んだ。都市部における個体数は春から秋の
    繁殖期
    には比較的多く,冬の非
    繁殖期
    には野生果実の着果量が多いときに多くなったが,野生果実と単純には関連していないと考えられる。対照的に農村部では個体数は
    繁殖期
    に少なく,非
    繁殖期
    に多かった。群れサイズはどちらの場所でも非
    繁殖期
    である冬に大きくなった。農作物への被害は,冬期にガジュマルの実が少ない年に多かったことからガジュマルの着果量が被害に影響している可能性がある。しかし,今後他の野生餌植物との関係を調査し,さらなるデータを蓄積する必要がある。
  • *小野 英理, *鈴木 樹理, *石田 貴文
    霊長類研究 Supplement
    2013年 29 巻 P-167
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/02/14
    会議録・要旨集 フリー
     霊長類では
    繁殖期
    にメスの臀部性皮に変化の見られる種がある.その外見上の変化は腫脹と色変化に分けられ,性ホルモンの調節を受けると考えられるが,依然として機序は不明である.我々はマカク性皮の紅潮に着目し,色変化をもたらす組織学的背景を調べた.非
    繁殖期
    (2011年 7月 , 2012年 8月)と
    繁殖期
    (2011年 10月 , 2012年 11月)に京都大学霊長類研究所のアカゲザル Macaca mulatta16頭とニホンザル Macaca fuscata15頭を対象とし,測色計によって性皮色変化を評価した(CIELab色空間:明暗軸L*,赤緑軸a*,黄青軸b*).平均的にニホンザルの性皮色はアカゲザルに比べて暗く(t検定,P<0.01)かつ赤かった(P<0.05).皮膚色変化はヒトで調べられており血管と色素が影響する.そのため測色の直後に性皮を採取して組織切片を作製し,HE染色と Fontana-Masson染色を行った.画像解析により表皮付近の血管数とメラニン量を計測し色値との相関を調べた(ピアソンの相関係数).その結果,アカゲザルは非
    繁殖期
    に血管数とL*(r=-0.84, P<0.001),a*(r=0.81, P<0.001),
    繁殖期
    に血管数とa*(r=0.57, P< 0.05)の相関が見られた.一方,メラニン量と a*の相関が非
    繁殖期
    のみに見られた(r=-0.56, P<0.05).ニホンザルでは
    繁殖期
    に血管数とL*(r=-0.59, P<0.05),b*(r=0.54, P<0.05)の相関が見られた一方,非
    繁殖期
    では相関は見られなかった.結果から血管数と色値の相関に種差が認められた.先行研究から a*はヘモグロビンの酸化程度,b*は血液量に影響されることから,近縁なマカク2種において異なる血管動態が性皮色の差異に影響することが示唆された.
  • 藤巻 裕蔵
    日本鳥学会誌
    2022年 71 巻 2 号 121-135
    発行日: 2022/10/24
    公開日: 2022/10/31
    ジャーナル オープンアクセス

    北海道では

    繁殖期
    に多くの鳥類は全域に生息する全域型の分布をする.一部の種は南部,南西部,東部,北東部,または北部に分布する型である.また地理的に東西南北の偏りはないが,海岸沿いと河川の下流沿い,中流沿いに分布する種がいる.このほか,広く分布する種でも,草原性鳥類は森林に入ることはほとんどないので,おもに平野部と盆地に分布する.森林性鳥類は,農耕地など森林外の環境にも生息する種を除くと,おもに森林のある山地に分布する.山地に生息する鳥類のうち,高標高地に生息する種の分布域は,低標高地にも生息する種におけるより小さくなる.南西部型の分布をする種では,温量指数が大きくなるほど出現率が高くなる.これに対し,北東部型の分布をする種では,温量指数が小さくなるほどよく観察できるようになる.また高標高地に生息する種では温量指数が小さくなるほど出現率が高くなる.これらのことは,一部の種では気温が分布を決める一つの要因になっていることを示唆する.北海道内の一部の地域に分布する種のうち,南部型や南西部型の分布をする種は,東部型,北東部型,北部型の分布をする種より多い.このことは,北海道の鳥類相(繁殖種)が北海道より北のサハリンやロシアのプリモーリエの鳥類相より北海道の南に位置する本州の鳥類相との類似性が高いことによると考えられる.

  • 川名 国男
    山階鳥類学雑誌
    2010年 42 巻 1 号 96-101
    発行日: 2010/09/30
    公開日: 2012/12/04
    ジャーナル フリー
    The song of the Japanese Night Heron Gorsachius goisagi has long been known from its distinctive low, carrying call which sounds like ‘ivoh—’. The actual status of the song, however, has little been studied. The author conducted a comparative survey of the song at song posts and during the breeding period at breeding sites in Tokyo in 2008, using a digital voice recorder and a digital video camera to record the song. The study documented the song at song posts during night for 10 consecutive nights. The song usually continued from sunset until next morning and in an extreme case, lasted for 10 hours. However, once a breeding pair was established, they immediately stopped singing and thereafter, the song was not observed during the breeding period regardless of day or night. Results of this study suggest that the singing activity of the Japanese Night Herons is done intensively at night for a short period from immediately after their arrival in Japan up until pair formation occurs, and that thereafter, no singing occurs either during the daytime or at night. The Japanese Night Heron derived its common name from the belief that it was a nocturnal species. This might be because male birds sing intensively only at night. However, the results of the present and previous studies revealed that this species to forage exclusively during the daytime both in the breeding and non-breeding seasons. This species can therefore be considered diurnal, except for short periods.
  • 長崎屋 圭太
    保全生態学研究
    2001年 6 巻 1 号 55-67
    発行日: 2001/07/20
    公開日: 2018/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
    1.地球規模で生物多様性保全の重要性が認識されている中,森林の管理経営のあり方においてもより高度かつ複雑なものが求められている.特に,急峻な地形の上で高度な経済活動が行われている我が国では,国土の7割を占める森林に対して,国土の保全や水資源のかん養,さらには地球規模での環境問題を背景とした地球温暖化防止や生物多様性の保全など,多種多様な要請が寄せられているところである.こうした様々な要請に応えうる森林を保全・育成するためには林業関係者のみならず国民全体で森林を守り育てていく必要がある.そのためには我が国の森林が国民生活にどのような役割を果たしているかを定量的に評価して,わかりやすく伝えていく必要がある.こうした趣旨から,林野庁では森林の持つ公益的機能の経済的な評価を実施しており,去る平成12年9月には,一定の前提をおいた試算として概ね75兆円とする評価結果を公表した.2.環境の経済的な評価は,環境経済学の分野で様々な手法が研究されているが,今般行った評価においては全国の森林をマクロにとらえてわかりやすく概算するという趣旨から,従来と同様「代替法」を用いた.3.森林の持つ公益的機能のうち特に生物多様性保全機能の評価については,その機能量をどのように把握すればよいのか,経済評価を行う際の私的財を何に求めるかという難しい問題がある.また,そもそも経済評価を行う対象かどうかという判断も求められる.4.結局,現時点では森林の生物多様性保全機能全体を評価することは不可能と考えなければならないが,森林が鳥類の生息の場として果たしている機能だけを取り上げて評価することは十分に可能であると判断した.そこで我が国の森林性鳥類の生息可能数を既存の研究論文から推計し,それを人工的に飼育した場合の餌代をもって鳥類の生息を維持する機能として評価したところ,年間約3兆7,800億円という推算値が得られた.5.今後の森林政策は,生態系としての森林の健全性を維持することを基本とし,その上にたって森林の果たしている各種の役割を持続的に発揮し続けることを目指す必要がある.そのためには,今後,生態系としての健全性の評価の基礎となるような森林資源データの整備,野生鳥獣との共存や生態系の保全に寄与する森林施業のあり方を探る調査研究を進めていく必要があると考える.
  • 堀江 玲子, 遠藤 孝一, 野中 純, 尾崎 研一
    日本鳥学会誌
    2007年 56 巻 1 号 22-32
    発行日: 2007/05/01
    公開日: 2007/07/12
    ジャーナル フリー
    栃木県において,ラジオテレメトリー法を用いてオオタカAccipiter gentilisの雄成鳥の
    繁殖期
    (6~8月)と非
    繁殖期
    (10~12月)の行動圏を調べた.14個体の
    繁殖期
    の平均行動圏面積は最外郭法100%多角形による推定で1,052 ha,95%固定カーネル法で899 haであった.行動圏面積は解析期間前半に比べて後半に有意に増加した.14個体中4個体で,観察点から巣までの距離と調査日の間に有意な正の相関があった.これらの個体では,解析期間後半に幼鳥への給餌頻度が減少し,巣から離れた場所でも採餌を行うようになった結果,行動圏面積が増加したと考えられる.6個体の非
    繁殖期
    の平均行動圏面積は最外郭法100%多角形による推定で2,609 ha,95%固定カーネル法で1,678 haであった.非
    繁殖期にも主に繁殖期
    の行動圏を継続して利用したが,その一方で巣から離れた地点も利用したため,平均行動圏面積は
    繁殖期
    の1.9倍となった.本調査地の行動圏は
    繁殖期
    ,非
    繁殖期
    ともにヨーロッパや北米での報告よりも小さかったが,
    繁殖期と比べて非繁殖期
    の行動圏が特に小さかった.雄成鳥は
    繁殖期
    の行動圏を通年利用するため,
    繁殖期
    の行動圏はオオタカの保全上,重要な地域と考えられる.しかし,非
    繁殖期
    の行動圏内に冬期の重要な餌動物や採餌環境が存在するなら,非
    繁殖期
    の行動圏の保全も考慮するべきであろう.
  • *佐藤 拓哉
    日本生態学会大会講演要旨集
    2005年 ESJ52 巻 P1-088
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/03/17
    会議録・要旨集 フリー
     隔離された小個体群にとって,繁殖個体の移動や繁殖成功は,個体群の遺伝的多様性の維持に関係する要因として重要である.演者は,河川源流域(約1.2 km)に隔離された在来イワナ個体群Salvelinus leucomaenis japonicusにおいて,
    繁殖期
    における成熟個体の移動と繁殖行動を,個体群全体を対象に1
    繁殖期
    を通じて調べた.
    繁殖期
    前の2003年9月に,調査河川においてイワナの捕獲調査を行ない,尾叉長100 mm以上の個体の背ビレ,腹ビレ,胸ビレにイラストマーを注入して個体識別をした.このマーキング方法によって,双眼鏡を用いて観察すれば,繁殖行動中の個体を個体レベルで認識することができた.
     繁殖行動は,2003年10月15日から30日にかけて行なわれた.
    繁殖期
    前約1ヶ月のイワナの移動方向について,雄ではほぼ同数が上流と下流方向に移動したのに対し,雌では多くが上流方向に移動していた.また,雌雄ともに移動しなかった個体はごくわずかであった.一方,
    繁殖期
    中には,雄はいぜんとして上流と下流方向に広く移動したが,多くの雌は始めの産卵場所から移動しなかった.イワナの移動距離は,
    繁殖期前と繁殖期
    中ともに,雄の方が長く,その差は特に
    繁殖期
    中で大きかった.しかしながら,雄の
    繁殖期
    中の平均移動距離は,100 m程度(生息流程の約10分の1)であった.本個体群では,スニーカーの繁殖参加がほとんど認められず,雌との産卵に貢献しているのは,ペア雄のみであることが示唆された.また,ペア産卵に成功した雄は大型個体に限られていた(繁殖行動に参加した雄の約54 %).一方,繁殖行動に参加している雌は,すべて少なくとも1回,産卵を行なった.
     繁殖参加個体の比較的小さな移動範囲と大型雄に偏った繁殖成功は,本個体群の有効集団サイズを小さくする方向に働くと考えられる.
  • 田中 清裕
    爬虫両棲類学雑誌
    1987年 12 巻 2 号 45-49
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    Hynobius takedai was observed in the breeding season at Joyama in the city of Toyama in 1983. Measurements of five dimensions i. e., head width, head length, snout-vent length, tail length, and maximum tail height, were taken and the males were also individually marked. Twenty males and eighteen females appeared at the breeding site, and five of the males succeeded in protecting their territories. The males with territories (MTs) appeared earlier in the water than the males without territories (non-MTs). The males with larger bodies succeeded in protecting their territories and inseminating, since they were dominant in the struggle among fellow males. The snout-vent length of the MTs was more than 50mm, and their heads were wider than those of the non-MTs. The longer the snout-vent length of the MTs was, the larger their head and tail were, compared with those of the non-MTs and the females. The heads of the MTs grew larger and their tails grew longer only during the breeding season.
  • M. M. Patel, A. V. Ramachandran
    山階鳥類研究所研究報告
    1988年 20 巻 2 号 91-100
    発行日: 1988/09/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    この研究はドバト(Columba livia)の生殖活動に松果腺がどうかかわっているのかを理解するためのものである。17β,3β,3αヒドロキシステロイド脱水素酵素の活動について
    繁殖期
    (3月~5月)と非
    繁殖期
    (6月~8月)において正常なハトと松果腺除去のハトの精巣と卵巣について組織化学的研究を行った。非実験の正常なハトでは精巣と卵巣における酵素の活動は非
    繁殖期よりも繁殖期
    の方が高かった。松果腺除去によって
    繁殖期
    における生殖腺は委縮し,非
    繁殖期
    には肥大した。松果腺を除去したハトでは
    繁殖期
    にはすべての酵素は生殖腺の不活発な委縮状態にみられるように,すべて不活発であった。松果腺除去のハトにおける非
    繁殖期
    のステロイド脱水素酵素の活動増加は生殖腺の肥大にみられるように生殖腺は活発な活動を示した。
    したがって今回の実験結果から松果腺は非
    繁殖期
    には生殖活動に対し抑制的に働らくのに対し,
    繁殖期
    には促進的な役割りを果たすものと推測される。
  • 西村 允一, 中村 紀夫, 近藤 知彦, 平山 秀介
    日本緬羊研究会誌
    1973年 1973 巻 10 号 35-44
    発行日: 1973年
    公開日: 2011/04/22
    ジャーナル フリー
    めん羊の繁殖効率を高めることを目的として, 道立滝川畜試にけい養中の, コリデール種, ロムニーマーシユ種, サフォーク種, ドーセットホーン種, チェビオット種, ドーセットホーン雑種, およびチェビオット雑種の7品種, 70頭のめん羊を用い, 昭和44年8月1日から469日間にわたり雌めん羊の繁殖季節を品種別に調査した。
    1. コリデール種 : 本極の平均発情開始日は8月30日, 平均発情終了日は2月4日,
    繁殖期
    間は172日間, 発情回数は10.1回であった。
    本種の発情開始日は比較的早い方であるが, 発情終了日がもっとも早かったので
    繁殖期
    は中庸であり, 発情回数もやや少ない品種であった。
    2. ロムニーマーシユ種 : 本種の平均発情開始日は9月4日, 平均発情終了日は2月17日,
    繁殖期
    間は187日聞.発情回数は11.1回であった。
    本種の発情開始日および終了日は中庸であったが,
    繁殖期
    間は比較的長い品種であり, 発情回数も比較的多かった。本種はドーセットホーン種についで比較的長い
    繁殖期
    を有する品種と考えられる。
    3. サフォーク種 : 本種の平均発情開始日は9月13日, 平均発情終了日は2月18日,
    繁殖期
    間は172日間, 発情回数は10.6回であった。
    本種の発情開始日および終了日はやや遅くなる傾向がみられ, コリデール種より2週間遅かったが,
    繁殖期
    間および発情回数は中庸な品種と考えられた。
    4. ドーセットホーン種 : 本種の平均発情開始日は8月13日, 平均発情終了日は2月24日,
    繁殖期
    間は206日間, 発情回数は12.3回であった。
    本種の発情開始日は調査品種中でもっとも早く, 終了日がもっと遅かったので,
    繁殖期
    間は特に長く, 従って, 発情回数がもっとも多い品種であった。特に長い
    繁殖期
    を有することが本種の特性と考えられた。
    5. チェビオット種 : 本種の平均発情開始日は9月28日, 平均発情終了日は2月9日,
    繁殖期
    間は147日間, 発情回数は8.6回であった。
    本種は発情開始日がもっとも遅く, 発情終了日が比較的早かったため,
    繁殖期
    間はもっとも短く従って, 発情回数がもっとも少ない品種であった。
    繁殖期
    の短いのが本種の特性と考えられた。
    6. ドーセットホーン雑種 : 本種の平均発情開始日は8月29日, 平均発情終了日は2月17日,
    繁殖期
    間は179日間, 発情回数は10.8回であり,
    繁殖期
    は中庸な品種であった。
    7. チェビオット雑種 : 本種の平均発情開始日は9月19日, 平均発情終了日は2月24日,
    繁殖期
    間は177日間, 発情回数10.4回であり,
    繁殖期
    はドーセットホーン雑種と同様に中庸な品種であった。
    8. 平均性周期は16.4日~17.1日であり, 一般に言われているとおりであった。
    9. サイレントヒート (発情の徴候がみられない排卵) の出現は若干の品種でみられたが, 出現率には品種間で差は認められなかった。また, サイレントヒートの出現する時期は,
    繁殖期
    の初期および末期が多かった。
  • *宮城 佳明, 衣笠 利彦, 彦坂 幸毅, 廣瀬 忠樹
    日本生態学会大会講演要旨集
    2005年 ESJ52 巻 G204
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/03/17
    会議録・要旨集 フリー
    高CO2条件下では、光合成速度が促進されるため多くの植物で繁殖収量が増加する。しかし、その促進程度には種間差があることが先行研究により指摘されている。オオオナモミでは、高CO2条件下では栄養器官の成長は促進されるが、種子生産は促進されない。これは、種子生産が窒素によって律速されているからだと考えられた (Kinugasa et al.2003 Oecologia 137:1-9)。そこで、我々は窒素の獲得、利用の違いが繁殖収量の高CO2応答に種間差をもたらすと考え、11種類の一年生草本を高CO2条件(700ppm)と大気CO2条件(370ppm)にしたオープントップチャンバー内で育て、各々の種から繁殖収量を得た。繁殖収量を、
    繁殖期
    間の長さ、
    繁殖期
    間中の成長速度、および繁殖器官への資源転流率の積として表し、繁殖器官の窒素量を、
    繁殖期
    間の長さ、
    繁殖期
    間中の窒素獲得速度、および繁殖器官への窒素転流率の積として解析した。高CO2処理により有意に繁殖収量が増加したものが7種、変化しなかったものが4種であった。ほとんどの種で、収量の増加は
    繁殖期
    間中の成長速度の上昇で説明された。また、その中の多くの種で、
    繁殖期
    間中の窒素獲得速度が上昇しており、高CO2条件による獲得窒素の増加量と繁殖収量の増加量の間には正の相関があった。特にマメ科植物の窒素獲得量の高CO2応答は大きく、窒素固定による影響が示唆された。これらのことから、
    繁殖期
    間中に獲得、利用できた窒素量が高CO2条件下で高い植物ほど繁殖収量の増加が大きいと結論された。
  • 濵田 知宏
    Bird Research
    2024年 20 巻 A1-A9
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/02/07
    ジャーナル 認証あり
    J-STAGE Data

    現在,

    繁殖期
    におけるコルリの確認地点は全国的に減少傾向にあり,クロジは増加傾向にあるとされている.両種は滋賀県の山地帯で
    繁殖期
    に局所的に確認されるが,分布状況については不明な部分が多い.そこで,滋賀県全域の山地帯7山系48調査地において,2020年から2023年までの5月から7月のあいだに雄の囀り個体数調査を行なった.その結果,コルリについては5山系23調査地で,クロジについては3山系8調査地で囀りを確認した.コルリは2000年代の記録と比較すると,山系でみた場合に
    繁殖期
    の分布に変化はないが,2つの山系で生息地の減少が示唆された.クロジは1990年代より前には
    繁殖期
    の記録が無いことから,近年
    繁殖期
    の分布は拡大していると考えられる.

  • 5.十勝川下流沿いの鳥類
    藤巻 裕蔵
    山階鳥類研究所研究報告
    1989年 21 巻 1 号 76-83
    発行日: 1989/03/15
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.十勝川下流(河口~札内•十勝合流点)沿いで調査地4か所を設け,1981~1987年の5月中旬~7月上旬に線センサス法で鳥類の調査を行った、
    2.全調査地で47種の鳥類が観察され,このうち相対優占度2%以上の主要種は,オオジシギ,ヒバリ,ノゴマ,ノビタキ,シマセンニュウ,マキノセンニュウ,コヨシキリ,ホオアカ,シマアオジ,アオジ,ベニマシコで,すべて灌木•草原性鳥類であった。
    3.各調査地における鳥類群集の多様度指数は,それぞれ3.49,3.13,3.94,3.55で,調査地点では大きな差はなかった。
    4.川沿いは農耕地に比べ,より多くの灌木•草原性鳥類が生息できる環境である。
  • 平野 敏明, 植田 睦之, 今森 達也, 川崎 慎二, 内田 博, 加藤 和明, 金井 裕
    Bird Research
    2009年 5 巻 T1-T13
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/03/23
    ジャーナル フリー
    鳥類の生息状況のモニタリングにおけるスポットセンサスの有効性を検討するために,越冬期と
    繁殖期
    に各13か所の森林で,ラインセンサスとスポットセンサスによる,鳥の種数・個体数の把握状況の比較を行なった.その結果,越冬期・
    繁殖期
    ともにスポットセンサスは,ラインセンサスより多くの種を記録し,しかも記録率も短時間で高くなった.記録された個体数は,越冬期・
    繁殖期
    ともにスポットセンサスとラインセンサスのあいだに正の相関がみられたが,越冬期は両手法で記録された個体数の差が大きかった.
    繁殖期
    のスポットセンサスの各定点の最大値の合計値とラインセンサスの最大値は極めて近い値をとり,個体数のおおまかな比較も可能と考えられた.以上の結果から,鳥類の生息状況のモニタリング調査のために,スポットセンサスは効率的な方法と考えられた.
  • 堀江 玲子, 遠藤 孝一, 山浦 悠一, 尾崎 研一
    日本鳥学会誌
    2008年 57 巻 2 号 108-121
    発行日: 2008/11/01
    公開日: 2008/12/09
    ジャーナル フリー
    栃木県において,ラジオテレメトリー法を用いてオオタカAccipiter gentilisの雄成鳥の
    繁殖期
    (6月,8月)と非
    繁殖期
    (10月,12月)における行動圏内の環境選択を調べた.各個体の95%固定カーネル法による行動圏内からランダムに選んだ1,000地点をランダム点とし,ランダム点と観察点を応答変数とするロジスティック回帰分析により環境選択を解析した.ロジスティック回帰分析の説明変数に,ランダム点と観察点から巣までの距離を含めた結果,雄成鳥は,非
    繁殖期
    には巣の近くをよく利用する傾向があったが,
    繁殖期
    にはこの傾向はなかった.
    繁殖期
    ,非
    繁殖期
    ともに雄成鳥は森林を強く選択する一方,市街地を強く忌避していた.しかし,市街地の近くを忌避する傾向はなかった.
    繁殖期
    には水田よりも畑地・草地を選択していたが,非
    繁殖期
    には逆に水田を選択する個体が多かった.森林を利用する場合には,
    繁殖期
    には林縁部(林縁から50 m以内)を選択したが,非
    繁殖期
    には林縁選択性が低下し,森林内部をより多く利用した.以上の結果より,森林と農耕地が混在する地域でオオタカの採食環境を保全する場合には,行動圏内の森林と隣接する畑地・草地等の開放地を維持・管理し,それらの地域内に市街地が大幅に増えないようにすることが重要だと考えられる.また,
    繁殖期
    には巣の近くを選択的に利用する傾向はなかったが,営巣域周辺は一定の範囲を保全すべきであろう.
  • 後藤 晃
    魚類学雑誌
    1993年 40 巻 2 号 269-272
    発行日: 1993/08/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    一夫多妻で雄が卵保護をするカンキョウカジカにおいて, 自然河川個体群での雄の
    繁殖期
    間 (実効
    繁殖期
    間), 雄の体長とその繁殖成功 (一
    繁殖期
    に得る受精卵の総数), および雄に雌の体長に応じた番い選好性があるか否かについて調査した.その結果, 生理的繁殖可能期間 (レ2ヵ月間) に比べて, 雄の実効
    繁殖期
    間は最長でも13-15日間で, 多くの場合は1週間以内と短かかった.雄は大型の個体ほど高い繁殖成功を得ていたが, それはその実効
    繁殖期
    間が長いからではなく, 雌が人型雄を選好するためであると考えられた.一方, 雄の体長とその雄が番った雌の体長との問には相関が認められなかった.この結果から, 本種には体長に依存した同類交配はなく, 雄は出会った雌とほぼ無選択に交配すると推察された.
  • 蛯名 純一, 坂 有希子, 東 信行, 三上 かつら
    Bird Research
    2015年 11 巻 S1-S7
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/03/21
    ジャーナル フリー
     青森県三沢市において同所的に繁殖したニュウナイスズメ Passer rutilans とスズメ P. montanus を観察した.2013年には自然状態で観察を行い,両種はほぼ同時に繁殖を開始した.ニュウナイスズメでは3巣の繁殖うち2巣が,スズメでは4巣のうち2巣が繁殖に成功した.2種の巣が最も近接していた場所の巣間距離は約2mで,そこではニュウナイスズメは繁殖に成功し,スズメは繁殖を中断した.2014年には巣箱20個を設置し,ニュウナイスズメ6巣が繁殖したが,スズメは営巣しなかった.スズメは採食のためだけに調査地内のサクラの木に訪れた.また,ニュウナイスズメはカラの巣を利用した可能性も示唆された.羽田(1953)はニュウナイスズメの分布境界Rutilans Lineを提唱したが,本調査地もまた冷涼な気候であり,この条件を満たしていた.
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