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クエリ検索: "胃腸炎"
6,534件中 1-20の結果を表示しています
  • 橘 洋美, 小川 大輔, 加原 健治, 藤井 総一郎, 早川 信彦, 鶴見 哲也, 三宅 孝佳, 國友 忠義, 岡崎 守宏
    岡山医学会雑誌
    2008年 119 巻 3 号 261-265
    発行日: 2008/01/04
    公開日: 2008/07/04
    ジャーナル フリー
    A 60-year-old woman was admitted to our hospital with abdominal pain and diarrhea. Examination revealed eosinophilia (white blood count, 24,900/ml; eosinophils, 79.9%) and an elevated immunoglobulin E level. Abdominal computed tomography showed fluid collection and diffuse intestinal wall thickening, and biopsy specimens from the stomach, duodenum and colon showed eosinophil infiltration. We diagnosed the patient with eosinophilic gastroenteritis, and started treatment with steroid hormones (predonisolone, 40 mg/day perorally). The patient's symptoms and eosinophilia improved dramatically and she was discharged.
    Eosinophilic gastroenteritis is an inflammatory disease characterized by eosinophil infiltration into the gastrointestinal tract. It usually involves the stomach and small intestine, but may also involve the entire whole gastrointestinal tract. Although ascites sometimes complicates this disease, massive ascites, as in our patient, is rare. Here we report a case of eosinophilic gastroenteritis with massive ascites and diffuse intestinal wall thickening. Steroid hormones are an effective treatment for this disease, and early diagnosis and the administration of steroid hormones are essential.
  • 詫間 義隆, 吉岡 敏文, 澤山 智之, 荒尾 徳三, 清藤 哲司, 田中 盛富, 間阪 拓郎, 山崎 弘子, 上坂 好一
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1999年 41 巻 7 号 1308-1312
    発行日: 1999/07/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は53歳,女性.嘔気,嘔吐を主訴に当科入院.上部消化管内視鏡検査で胃幽門前庭部にIIa+IIc様病変を認め,同部からの生検では好酸球浸潤を認めた.末梢血中の好酸球も上昇し,好酸球性
    胃腸炎
    と診断した.プレドニゾロン内服によって臨床症状は消失し,末梢血好酸球も正常化し,内視鏡検査でも病変は消失した.本邦の胃病変を伴う報告例55例を検討したところ,本例のようにIIa+IIc様病変を認める報告はなく,癌との鑑別上重要と思われた.
  • 田中 裕也, 安部 信吾, 笠井 和子, 中岸 保夫, 三好 麻里
    日本小児アレルギー学会誌
    2010年 24 巻 5 号 713-718
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/19
    ジャーナル 認証あり
    【はじめに】画像上スキルスが疑われたアレルギー疾患の既往がない好酸球性
    胃腸炎
    の1例を経験したので報告する.【症例】14歳男児.主訴;腹痛と嘔吐.既往歴;特記すべきことなし.【現病歴】約2週間にわたる腹痛と嘔吐を認め近医受診.造影CTで胃体下部から上部空腸に全周性の壁肥厚を認め,スキルス腫瘍が疑われ転院となる.【検査所見】WBC 9200/μL(Eos 29.0%)ECP 70.9μg/L.内視鏡的胃十二指腸生検で粘膜への好酸球の浸潤を認めた.【治療経過】プレドニゾロン1mg/kg/dayで治療を開始したところ末梢血好酸球数,血清ECP値は速やかに正常化した.しかしエコー所見の改善が得られず消化管通過障害症状も改善しなかった.外科的治療も検討したが侵襲の大きな手術になることを考慮し,ステロイドパルス療法を2クール行ったところ通過障害症状が改善し経口摂取が可能となった.現在外来でPSLを慎重に漸減中である.【まとめ】好酸球性
    胃腸炎
    はアレルギー素因のない場合でも発症しうるので鑑別診断として注意を要する.本症例は早期の診断と治療により外科的治療を避けられたと考えられた.
  • 小河内 芳彦, 小林 浩司
    超音波検査技術
    2022年 47 巻 1 号 31-36
    発行日: 2022/02/01
    公開日: 2022/01/22
    [早期公開] 公開日: 2021/12/16
    ジャーナル フリー

    好酸球性

    胃腸炎
    はまれな疾患である.本疾患は発症年齢が幼児から成人までさまざまである.また,多くの症例では粘膜・粘膜下層の肥厚が主となるが,発生部位も全消化管が対象となるため超音波検査では診断が難しいと思われる.

    患者は6歳未満幼児女性.腹痛,下痢,血便で当院入院.超音波検査で下行結腸から直腸にかけて粘膜下層を中心とする壁肥厚を認め,増悪時には潰瘍を疑う壁内のstrong echoを認めた.血中好酸球の増加,便中好酸球の出現,血清IgEの増加を認めたため,好酸球性

    胃腸炎
    疑いでプレドニゾロン(PSL)の投与を開始した.その後確定診断のため他院で下部内視鏡を行い,採取された組織から好酸球性
    胃腸炎
    と診断された.超音波検査は小児腹痛患者には被曝線量の観点からもファーストスクリーニングにおいては重要な位置づけとなる.決して確定診断には至らないが本疾患を疑う場合には好酸球の値に注意しながら経過を追うことが超音波検査の重要な役割と考える.

  • 浜辺 友也, 中松 大, 藤井 祥史, 大杉 直人, 杉本 彩, 松本 健吾, 向井 香織, 山本 政司, 西田 勉, 田村 裕美
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2023年 65 巻 9 号 1421-1427
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/09/20
    ジャーナル 認証あり HTML

    症例は42歳男性.2016年に心窩部痛にて近医受診し,EGDを施行され,胃前庭部・十二指腸球部に多発潰瘍性病変を指摘され紹介となった.当院初回のEGDでは,食道には異常を認めず,胃・十二指腸病変部の生検にて100/HPF以上の好酸球浸潤を認め,好酸球性

    胃腸炎
    と診断した.ステロイド内服で治療を開始し,改善が見られた後にボノプラザン内服を継続していたが,2021年のEGDで,下部食道に輪状溝・縦走溝を伴う血管透見の消失した粗造な粘膜領域を認めた.同部位の生検でも著明な好酸球浸潤を認め,好酸球性
    胃腸炎
    の食道病変と診断した.好酸球性
    胃腸炎
    は全消化管に起こり得るが,異時性に食道病変が顕在化した報告は稀であり報告する.

  • 箱田 滋, 萩原 里香, 石床 学, 新谷 裕, 木内 俊―郎
    日本臨床救急医学会雑誌
    2007年 10 巻 5 号 517-522
    発行日: 2007/10/31
    公開日: 2024/02/02
    ジャーナル フリー

    好酸球性

    胃腸炎
    は末梢血好酸球増多に消化管への好酸球浸潤を伴い,全消化管に病変を認める比較的まれな疾患である。今回,われわれは末梢血好酸球数の漸増で好酸球性腸炎を疑い,消化管内視鏡検査による生検にて確定診断した1例を経験した。症例は61歳,女性。腹痛・下痢で発症し,当初は感染性
    胃腸炎
    の疑いで絶食および抗生剤投与で治療を開始したが,入院第1病日から末梢血好酸球数1482/μlと高値を示し,第12病日には8021/μlまで漸増した。上部・下部内視鏡検査による生検で好酸球性
    胃腸炎
    と診断し,第12病日からステロイド投与を開始した。第14病日には好酸球数221/μlまで減少し,第20病日に退院となった。好酸球増多を伴う腹痛の症例においては好酸球性
    胃腸炎
    を疑い,上部・下部消化管検査を施行し,早期にステロイドを投与することが有効であると思われた。

  • 村松 友義, 丸高 雅仁, 松三 彰, 渡邊 直美, 村上 和春
    日本消化器病学会雑誌
    2002年 99 巻 7 号 808-813
    発行日: 2002/07/05
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    症例は35歳,女性.ダイエット目的でビール酵母を2カ月間服用していたが上腹部痛,右背部痛,下痢が出現したため来院した.来院時末梢血白血球9500/mm3で好酸球が39%を占めていた.腹水および胃,十二指腸の生検で多数の好酸球を認め好酸球性
    胃腸炎
    と診断した.ステロイド投与により症状および検査所見は速やかに改善した.本症例の免疫学的所見を提示するとともに若干の文献的考察を加えた.
  • 黨 康夫, 小川 忠平, 大友 守, 荒井 康男, 佐野 靖之, 田代 裕二, 古田 一裕, 若林 邦夫, 伊藤 幸治
    アレルギー
    1999年 48 巻 1 号 50-55
    発行日: 1999/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    症例は30歳女性. 1997年5月中旬頃よりの腹痛, 腹部膨満感で当院救急外来を受診. 腹部X線写真にてイレウスを疑われ, 緊急入院となった. 白血球数の増加(12300/μl)及び好酸球比率の上昇(42.5%)を認めたが, CRPは陰性であった. 腹部CTにて大量の腹水貯留及び回腸から上行結腸にかけて広範囲に腸管壁肥厚が認められた. 腹水中細胞のほとんどは好酸球であった. さらに末梢血及び腹水中IL-5が著明高値を呈した. 消化管粘膜生検では好酸球浸潤は証明されなかった. 6月3日よりプレドニゾロン50mg/日の経口投与を開始し漸減. 症状は著明に改善し末梢血好酸球数, IL-5も正常化した. これらの所見から漿膜下優位型の好酸球性
    胃腸炎
    と診断した. 鑑別には腹水中好酸球増加の確認が有用で, かつIL-5が疾患活動性の指標となりうる可能性が示唆された.
  • 西村 浩, 大浦 元孝, 富田 哲男
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1989年 31 巻 8 号 2196-2205_1
    発行日: 1989/08/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     好酸球性腸炎の1例を経験した.症例は63歳,女性.腹痛と水様下痢を主訴とし末梢血好酸球増多を認めた.上部消化管内視鏡検査にて十二指腸球部~下行部にび漫性に浮腫状変化がみられ,内視鏡下生検組織像で粘膜~粘膜下層に著明な好酸球浸潤を認めた.ステロイド治療が奏効し,治療開始数日後には臨床症状・末梢血好酸球増多の改善がみられた.ステロイド治療前後の内視鏡像の比較をした報告は少ないが,自験例では治療開始後18日目の内視鏡像・内視鏡下生検組織像でも改善がみられ,病理組織学的にもステロイド治療の速やかな有効性を確認し得た.本邦での切除例の検討から,診断困難な症例におけるステロイドを用いた早期の診断的治療の意義が示唆された.また,自験例を含めた本邦報告例60例の集計・検討により,従来のKleinの分類に"Transmural disease"の項目を追加することが望ましいと考えられた.
  • 白石 衣里, 安永 祐一, 長井 健悟, 松浦 倫子, 山井 琢陽, 池添 実里, 柳川 和範, 西原 承緒, 乾 由明, 興梠 隆, 西川 正博
    日本消化器病学会雑誌
    2009年 106 巻 11 号 1625-1635
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/05
    ジャーナル フリー
    24歳男性.腹満·下痢·嘔気で受診.好酸球増加(36%),低蛋白,大量腹水(好酸球95%)と小腸壁肥厚,全消化管粘膜の発赤·浮腫と好酸球浸潤,便中α1-アンチトリプシン·クリアランスとインターロイキン-5の高値を認めた.腹水と蛋白漏出性胃腸症をともなった,漿膜下および粘膜主体の混合型の好酸球性
    胃腸炎
    と診断,プレドニゾロン内服で改善した.腹水患者の鑑別に好酸球性
    胃腸炎
    を念頭に置く必要があると考えられた.
  • 平島 詳典, 喜多嶋 和晃, 杉 さおり, 香川 浩一, 村上 和成, 藤岡 利生, 熊本 俊秀
    日本消化器病学会雑誌
    2007年 104 巻 5 号 660-665
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/05/07
    ジャーナル フリー
    症例は75歳,男性.主訴は胸のつかえ感.著明な末梢血好酸球の増多,IgEの上昇を認め,CTでは食道,回腸末端部の壁肥厚,腹水を認めた.上下部消化管内視鏡検査では所見に乏しかったが,生検にて食道,胃,小腸に好酸球浸潤を認め,好酸球性
    胃腸炎
    と診断した.prednisolone(PSL)の経口投与にて胸部症状,画像所見の改善を認めた.本邦において本例の如く食道炎を主体とした好酸球性
    胃腸炎
    の報告は少なく,貴重な症例と考えられた.
  • 吉田 菊喜, 遠藤 廣子
    環境感染
    2001年 16 巻 4 号 270-278
    発行日: 2001/12/07
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    Norwalk-like virus (NLV) 集団発生に, 患者ペア血清を用いた抗体ELISA法を試行し, PCRの結果と比較検討した. 平成12年4月初旬, 仙台市内の医療機関で約20人の入院患者・患者家族・医療機関職員が次々と下痢と嘔吐を訴えて発症した. 患者発生の経時的ヒストグラムでは発生後2~3日をピークとした一峰性を示したが, 喫食調査の結果, 食中毒は否定され, ヒトからヒトへの感染が疑われた. 患者糞便のPCR検査では15検体を検査して6例にPCR増幅産物が得られた. その塩基配列は6例すべてが同一で, NLV遺伝子II型のCamberwell株と94%の相同性を示すことが明らかになった.
    NLVのキャプシド遺伝子を組み込んだバキュロウイルスで発現させた中空ウイルス粒子を抗原とし, 患者血清を検体とした抗体ELISA法を試行した. その結果, 20検体中11例が陽性と判定され, PCRよりも多くの感染者を見出すことができた. NLVの各種抗原に対するプレ・ポスト血清の反応性を比較すると, ポスト血清においてCamberwellに近縁な104株に対して特異抗体価の上昇が観察され, PCR法の結果が再確認された. さらに抗体の交叉反応性, NLVの侵淫状況についても考察を加えた.
  • 松岡 克善, 日比 紀文
    日本内科学会雑誌
    2011年 100 巻 1 号 65-70
    発行日: 2011年
    公開日: 2013/04/10
    ジャーナル フリー
    小腸のウイルス感染症としては,急性
    胃腸炎
    が最も臨床的に多い疾患である.ウイルス性急性
    胃腸炎
    は集団感染も引き起こすため,疫学的にも重要である.ウイルス性
    胃腸炎
    の原因としては,ロタウイルスとノロウイルスがほとんどを占めるが,その他にも腸管アデノウイルス,アストロウイルスなども急性
    胃腸炎
    を引き起こす.また,近年免疫抑制状態の患者におけるサイトメガロウイルスによる腸炎が注目されている.
  • 辻田 由喜, 松本 浩, 中村 康子, 野々山 恵章
    脳と発達
    2011年 43 巻 4 号 282-284
    発行日: 2011年
    公開日: 2014/12/25
    ジャーナル フリー
     軽症
    胃腸炎
    関連けいれん (convulsion with mild gastroenteritis ; CwG) 患者において, 特異的な血液・生化学的変化が生じていないかどうかを検討した. 同時期における同年齢の
    胃腸炎
    症状だけの患者を対照群として比較したところ, 男女比, 血清尿酸値, 血清クロールで2群間に有意差を認めた. また, CwG患者群では血清尿酸値は全例で高値であった (平均±SD 10.0±2.2mg/dL). 両群とも同程度の代謝性アシドーシスを伴っていた. CwGでは高尿酸血症と代謝性アシドーシスを伴っており, 病態への関与が考えられた.
  • 朝山 直樹, 北台 靖彦, 永井 健太, 東山 真, 松尾 泰治, 佐野村 洋次, 岡 志郎, 吉田 成人, 上野 義隆, 伊藤 公訓, 田中 信治, 茶山 一彰
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2013年 55 巻 11 号 3555-3561
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/11/30
    ジャーナル フリー
    症例は20歳,女性.主訴は心窩部痛,下腿浮腫.初診時血液検査で末梢血好酸球分画の増加と低蛋白血症を認めた.上部消化管内視鏡検査では胃体部に発赤,腫大した皺襞,びらん,及び白色滲出物の付着を広範に認め,生検組織で粘膜内に多数の好酸球が浸潤していた.腹部超音波検査と腹部CT検査で層構造の保たれた胃壁の肥厚と少量の腹水を認めた.蛋白漏出シンチグラフィーより蛋白漏出性胃腸症を伴う好酸球性
    胃腸炎
    と診断した.本症例はステロイド剤を使用することなく,プロトンポンプ阻害剤と粘膜保護剤のみで症状,検査所見とも短期間で改善した.
  • 大平 学, 松井 芳文, 浦島 哲郎, 碓井 彰大, 谷口 徹志, 落合 武徳
    日本消化器外科学会雑誌
    2006年 39 巻 9 号 1534-1539
    発行日: 2006年
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    症例は38歳男性で, エイの肝臓を生食後, 右下腹部痛が出現し, 改善しないため当院を受診した. 初診時, 右下腹部に圧痛, Blumberg徴候を認めた. 血液検査所見で白血球数15,200/μl, CRPが9.48mg/dlと高度な炎症所見を認め, base excessが-7.4mmol/Lと代謝性アシドーシスを呈した. CTで上行結腸に, 壁の限局的な肥厚と周囲の脂肪織濃度の上昇を, また回腸にも部分的に壁の肥厚を認めた. 以上より, 腹膜炎の診断で緊急手術を施行した. 開腹すると, 混濁した腹水が少量貯留し, 上行結腸と回腸にそれぞれ5cm大の硬結を触知し, 硬結を中心にそれぞれ腸管部分切除を施行した. 病理所見で上行結腸, 回腸ともに全層性に著明な好酸球主体の炎症細胞の浸潤を認めた. 術後測定した好酸球分画は9.0%と高値を呈し, 好酸球性腸炎と診断した.
  • 尾崎 舞, 安宅 正幸, 谷田 孝, 大井 健太郎, 竹本 大樹, 中村 誠一, 牧野 正人
    日本大腸肛門病学会雑誌
    2004年 57 巻 4 号 204-208
    発行日: 2004年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    症例は,ハチアレルギーの既往を有する55歳の男性で,以前より誘因なく腹痛を認めていた.盲腸のIIa型腫瘍(m癌)に対して,内視鏡的粘膜切除術(EMR)が施行されたが,断端陽性のため手術目的に当科に入院となった.術前の下部消化管内視鏡検査で,EMR後の瘢痕とは別に上行結腸に粘膜下腫瘍を思わせる病変を認めた.腹腔鏡補助下右半結腸切除術を施行時,上行結腸漿膜に浮腫状の変化と,所属リンパ節の腫大を認めた.術後病理学的所見では,EMR後の病変は瘢痕のみであったが,粘膜下腫瘍様の病変部は全層性,かつび慢性の好酸球浸潤を示し,所属リンパ節にも好酸球浸潤が認められ,好酸球性大腸炎と診断された.末梢血好酸球分画は,術前16%,術後1カ月目には28%と高値を示していたが,半年後には2%と正常範囲内となり,術後1年3カ月の現在,腹部症状なく経過している.大腸粘膜下腫瘍に好酸球増多をともなう場合は,好酸球性大腸炎を考慮することが必要であると考えられた.
  • 中村 育夫, 村林 紘二, 赤坂 義和, 楠田 司, 高橋 幸二, 小川 朋子, 臼井 正信, 堀 智英, 橋本 康志
    日本臨床外科学会雑誌
    2001年 62 巻 7 号 1648-1653
    発行日: 2001/07/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    多発潰瘍を認め診断に難渋した好酸球性
    胃腸炎
    の1例を経験したので報告する.症例は72歳男性.主訴は嚥下困難.胃透視で幽門輪近傍は狭窄し,胃内視鏡で前庭部小蛮側が短縮し前庭部から胃角部にかけて2型胃癌様病変を認めた.生検の結果,悪性所見は認めなかった. CTでは胃角部から胃前庭部にかけて造影される比較的平滑な壁肥厚を認めた.なお,患者は, 1カ月に5kgの体重減少を認めた.以上より,幽門狭窄を伴う悪性リンパ腫を疑い幽門側胃切除を施行した.摘出標本では胃角部と前庭部小弯に潰瘍を認め,病理組織検査では粘膜型の好酸球性
    胃腸炎
    と診断された.
  • 柿島 安博, 杉枝 正明, 中島 節子
    日本食品微生物学会雑誌
    1999年 16 巻 3 号 193-196
    発行日: 1999/10/29
    公開日: 2010/07/12
    ジャーナル フリー
    Small round structured virus (SRSV) genes were detected from 14 of 1, 366 fecal samples which were collected from healthy food handlers working at school lunch facilitiesusing reverse transcription-polymerase chain reaction (RT-PCR) during one year between June 1997 and May 1998. The SRSV genes were detected from two persons after twoweeks but not after four weeks; thus, the excretion of SRSV genes was believed to continue for at least two weeks at least. Analysis of the SRSV gene sequences confirmed that these strains belonged to two different types in genogroup II of Norwalk-like viruses.
  • 小原 弘嗣, 増田 靖彦
    日本臨床外科学会雑誌
    2009年 70 巻 6 号 1690-1694
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/12/04
    ジャーナル フリー
    Predominant subserosal layerタイプの好酸球性
    胃腸炎
    の1症例を経験したので,これを報告する.多量の腹水と好酸球が30%以上を占める白血球の上昇を認め,イレウス症状が改善しないため,確定診断が得られないまま,手術を施行.回腸末端に狭窄を伴う腸管壁肥厚が認められ,回腸末端から約40cmの小腸を含めた回盲部切除術を施行した.病理検査では,漿膜下優位に好酸球の瀰慢性浸潤が認められ,好酸球性
    胃腸炎
    と診断し,ステロイド投与を行い,症状の改善が認められた.幸いにも縫合不全など術後合併症はおこらなかったが,好酸球性
    胃腸炎
    では,この疾患に対する認識がなく安易に開腹手術を施行すると,大きな合併症を起こしてしまう.この疾患においては,疾患自体の認識だけにとどまらず,主な4タイプの症状や検査データの違いを把握した上で,治療にあたることが重要である.
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