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クエリ検索: "誤用"
5,676件中 1-20の結果を表示しています
  • 市川 保子
    日本語教育方法研究会誌
    1994年 1 巻 2 号 22-23
    発行日: 1994/04/02
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    外国人学習者がおかす
    誤用
    は、その文の中、時には文を越えて複数の要素と結び付いて引き起こされることが多い。文法項目Aの
    誤用
    を正すためには、B、C・・の項目についても関連付けて指導がなされなければならない。本発表では、ムード表現における
    誤用
    を分析し、
    誤用
    の関係図の作成を試み、
    誤用
    要因をどのように把握、指導すべきかを考える。
  • 井上 幸
    JSL漢字学習研究会誌
    2019年 11 巻 76-82
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2023/04/17
    ジャーナル オープンアクセス
    ベトナム人留学生の漢字字形(筆画の構成)の
    誤用
    分析を試みる。授業(主に漢字小テスト)にて収集した字形から,
    誤用
    例を抽出し,その類型の紹介を行う。すでに拙稿「ベトナム人留学生の書字について―漢字字形の
    誤用
    例抽出―」で一部報告したが,一画の増減(過剰か脱落)や,複合的に
    誤用
    が発生し全く別の形で別字でもないもの(創作)などがある。本稿ではその後収集した例を加え事例報告する。
  • 大山 浩美, 小町 守, 松本 裕治
    自然言語処理
    2016年 23 巻 2 号 195-225
    発行日: 2016/03/14
    公開日: 2016/06/14
    ジャーナル フリー
    近年,様々な種類の言語学習者コーパスが収集され,言語教育の調査研究に利用されている.ウェブを利用した言語学習アプリケーションも登場し,膨大な量のコーパスを収集することも可能になってきている.学習者が生み出した文には正用だけでなく
    誤用
    も含まれており,それらの大規模な
    誤用
    文を言語学や教育などの研究に生かしたいと考えている.日本語教育の現場では,学習者の書いた作文を
    誤用
    タイプ別にし,フィードバックに生かしたい需要があるが,大規模な言語学習者コーパスを人手で分類するのは困難であると考えられる.そのような理由から,本研究は機械学習を用いて日本語学習者の
    誤用文を誤用
    タイプ別に分類するというタスクに取り組む.本研究は,以下の手順で実験を行った.まず,
    誤用
    タイプが付与されていない既存の日本語学習者コーパスに対し,
    誤用
    タイプ分類表を設計し,
    誤用
    タイプのタグのアノテーションを行った.次に,
    誤用
    タイプ分類表の階層構造を利用して自動分類を行う階層的分類モデルを実装した.その結果,
    誤用
    タイプの階層構造を利用せず直接多クラス分類を行うベースライン実験より 13 ポイント高い分類性能を得た.また,
    誤用
    タイプ分類のための素性を検討した.機械学習のための素性は,単語の周辺情報,依存構造を利用した場合をベースライン素性として利用した.言語学習者コーパスの特徴として,
    誤用
    だけではなく正用も用いることができるため,拡張素性として正用文と
    誤用
    文の編集距離,ウェブ上の大規模コーパスから算出した正用箇所と
    誤用
    箇所の置換確率を用いた.分類精度が向上した
    誤用
    タイプは素性によって異なるが,全ての素性を使用した場合は分類精度がベースラインより 6 ポイント向上した.
  • 村尾 愛美, 伊藤 友彦
    音声言語医学
    2013年 54 巻 4 号 251-255
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/10/25
    ジャーナル フリー
    近年,日本語を母語とする特異的言語発達障害(SLI)児において時制,受動文,格助詞などに問題が見られることが報告されている.しかし,自然発話の全体的な特徴について詳しく検討したものはほとんどない.そこで本研究では,日本語を母語とするSLI児の自然発話の
    誤用
    全体の特徴を検討した.対象児は10歳のSLI児2例(A児,B児)であった.週に1回15~30分の自由会話場面の発話を収集し,分析した.総録音時間はA児289分,B児166分であった.その結果,2例に見られた
    誤用
    は形態論的・統語論的
    誤用
    ,語彙の
    誤用
    ,談話の
    誤用
    ,創造的
    誤用
    (creative errors)に分類された.2例ともに形態論的・統語論的
    誤用
    の割合が最も高く,次いで創造的
    誤用
    の割合が高かった.これらの結果から,日本語のSLI児の自然発話の特徴として,形態論的・統語論的
    誤用
    が中核をなすこと,創造的
    誤用
    も特徴の一つであることが示唆された.
  • ―前接詞が助詞の場合を中心に―
    李 坤
    ことば
    2023年 44 巻 91-108
    発行日: 2023/12/31
    公開日: 2023/12/31
    ジャーナル フリー

    本稿では主に中国語母語話者日本語学習者の「を」の不使用と過剰使用の

    誤用
    データを手掛かりに、前接詞が助詞の場合における、「を」の後接の可否および学習者の
    誤用
    要因について検討した。結果は以下のとおりである。①学習者の過剰使用は主に格助詞ととりたて助詞に集中しており、不使用は主に並列助詞ととりたて助詞に集中している。②格助詞、並列助詞の
    誤用
    は主に学習歴が短い学習者に集中しているが、とりたて助詞の
    誤用
    は学習歴の増加につれ、
    誤用
    率も上がっていく。③格助詞と並列助詞の場合、学習者の
    誤用
    は主に文法ルールを理解できていないことが原因である。④とりたて助詞の場合、学習者の
    誤用
    要因は文法ルール違反、名詞成分と述語との関係の混乱、「を」の後接の有無と文体との関係の不理解、使用条件の不理解という4点が考えられる。

  • ―「カラ」と「カラノ」及び「デ」と「デノ」を中心に―
    楊 雯斕
    日本語教育方法研究会誌
    2018年 24 巻 2 号 92-93
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/16
    研究報告書・技術報告書 フリー
    Corpus analysis (YUK Japanese essay corpus of Chinese native speakers studying Japanese with taggers 2016, Ver. 6) reveals that the uses of "KARA" and "KARANO", "DE" and "DENO" confuse Chinese Japanese learners. Questionnaire previously conducted by the author with native speakers of Japanese and Chinese Japanese learners being the participants further suggests the tendency of Chinese Japanese learners not differentiating "KARANO" and "NO", "DENO" and "NO". This study investigated the actual uses of case particles "KARA" "KARANO" and compound adnominal particles "DE" "DENO" in Japanese language textbooks, trying to suggest improvement for teaching methods.
  • Kazuko Yonekawa, Alicia San-Mateo-Valdehíta
    日本・スペイン・ラテンアメリカ学会誌
    2022年 33 巻 71-89
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/05/23
    ジャーナル オープンアクセス

    本稿の目的は、日本語を母語とする49名の第二外国語としてのスペイン語学習者の作文コーパス(CEDEL2のサブコーパス、5763語)における冠詞使用について、習熟度レベル別に正用と

    誤用
    を特定し、冠詞のない母語を持つ学習者を対象とした類似の先行研究の結果と比較することである。分析はCorder(1971)に従い、冠詞使用を正用・
    誤用
    に分別し、欠落、過剰使用、誤選択の記述観点により分類した(Alexopoulou, 2006)。1109の冠詞使用のうち925の正用と184の
    誤用
    が認められた(平均
    誤用
    率16.59%)。習得レベルが上昇するに伴い
    誤用
    率は、Aレベル28.33%、Bレベル21.65%、Cレベル9.06%と低下し、レベル間の
    誤用
    率には統計的有意差が認められた。誤選択による
    誤用
    の頻度が最も高く(64.13%)、欠落(33.15%)、過剰使用(2.72%)がそれに続いた。初出の名詞に定冠詞を用いる誤選択が、全ての習得レベルにおいて頻度が最も高い
    誤用
    であった。日本語、中国語、スロベニア語、セルビア語、トルコ語など冠詞のない母語を持つ学習者が、スペイン語で名詞を指示する際に持つ困難さは共通していることが確認された。

  • 黒田 直美
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本稿は,タスクベース授業における口頭訂正フィードバックの改善を目指したアクションリサーチペーパーである。筆者は,本大学院での日本語教育実習を通して様々な課題に取り組む中で,予測がつかない
    誤用
    に対する訂正フィードバックが疎かになっていることに気づき,
    誤用
    を認識しながらも訂正行動に出ないのは何故か,疑問を抱くようになった。そこで,春学期の実習では口頭訂正フィードバックを積極的に実践し,
    誤用
    に対する筆者の訂正/非訂正行動における傾向と問題点の把握および要因を分析した。その結果,秋実習,冬実習よりも訂正行動の実践割合には改善が見られた一方,まとまりのある発話における文法上の
    誤用
    や表現に関する
    誤用
    に対しては,非訂正行動に至る傾向があることが明らかとなった。その要因として,筆者の推測による発話意図の解釈,対処するべき
    誤用
    の見極めと判断の遅さが観察され,さらに筆者のビリーフが非訂正行動に少なからず影響を与えていることもわかった。本稿では,実習を通して得た気づきに基づいて口頭訂正フィードバックの改善案を提示し,今後の課題とする。
  • 白土 保, 丸元 聡子, 村田 真樹, 井佐原 均
    自然言語処理
    2006年 13 巻 3 号 243-260
    発行日: 2006/07/10
    公開日: 2011/03/01
    ジャーナル フリー
    現代の日本社会において, 日本語の敬語に関する様々な
    誤用
    が指摘されてきている. 日本社会における敬語の
    誤用
    は, 言語によるコミュニケーションを通じた社会的人間関係の構築を妨げる場合がある.敬語の
    誤用
    を避けるには, 敬語の規範に関する正しい知識の習得が不可欠である.このような知識習得を効率的に行うため, 敬語学習を支援する計算機システムの実現が期待される.このような背景の下, 我々は日本語発話文に含まれる語形上の
    誤用
    , 及び運用上の
    誤用
    を指摘するシステムを開発した.本システムは, 日本語発話文, 及び発話内容に関係する人物間の上下関係を表すラベルを入力とし, 入力された日本語発話文における
    誤用
    の有無, 及び
    誤用
    が含まれる場合にはその箇所と種類を出力する.発話に関わる人数は最大4名まで取り扱うことができる.正例, 及び負例を用いた実験によってシステムの妥当性を検証したところ, 一部のケースを除き, 本システムが妥当な出力を行うことが確認された.本システムは, 特に敬語の初学者に対する学習支援システムとして有用と考えられるが, その他の人々にとっても, 文書作成における敬語の語形のケアレスミスをチェックする等の用途として幅広く活用できると考えられる.
  • —深層格の視点から—
    澤 隆史
    音声言語医学
    2010年 51 巻 1 号 19-25
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/04/16
    ジャーナル フリー
    本研究では, 聴覚障害児の作文における格助詞の使用と
    誤用
    の特徴を, 深層格の視点から検討することを目的とした. 聾学校中学部生徒50名の作文で使用されている9種類の格助詞をすべて抽出し, 正用と
    誤用
    に分類した. さらに格助詞が表す深層格ごとに正用数,
    誤用
    数,
    誤用
    の特徴について分析した. その結果, 同一の格助詞でも表示する深層格によって正用数の差が大きいことが示された. また
    誤用
    の特徴について分析した結果, 正用数が多く, 表示できる深層格の種類が多い格助詞において誤りも多く生じること, 同じ深層格を表示する格助詞の間で置換の誤りが生じやすいことが示された. これらの結果から, 聴覚障害児の格助詞の使用や
    誤用
    は, それぞれの格助詞が表示する深層格と密接に関連することが示唆された.
  • ――シンハラ語母語話者の作文に見られる「ガ」を中心に――
    永井 絢子
    日本語教育
    2015年 161 巻 31-41
    発行日: 2015年
    公開日: 2017/08/26
    ジャーナル フリー

     本研究は,シンハラ語母語話者日本語学習者の作文に見られる主な助詞の

    誤用
    傾向と「ガ」「ヲ」の使用状況を示すとともに,先行研究であまり注目されてこなかった「ガ」に注目して
    誤用
    の要因を考察した。作文を小テスト得点から3群に分けて分析した結果最も
    誤用
    率が高かったのは中位群の「ガ」であった。「ヲ」の
    誤用
    率は3群とも低く,「対象」用法が安定して使用されていたが,「ニ」「デ」の
    誤用
    の大半は「ニ」と「デ」の混同であった。「ガ」の
    誤用
    のうち「×ガ→○ヲ」(「ガ」が誤り,「ヲ」が正しい)は3群とも約8割を占め,その多くは絶対他動詞を取っていた。その要因として,シンハラ語の格標示の影響で「ガ」と「ヲ」の区別に注意が向きにくいこと,意志性の低い他動詞の目的語に「ガ」を選択している可能性が考えられた。「×ガ→○ヲ」は運用上の大きな問題であり,指導において「ガ」「ヲ」をより重視する必要があることが示唆された。

  • 児童期の日中国際児を事例に
    戴 寧
    華僑華人研究
    2021年 18 巻 70-81
    発行日: 2021年
    公開日: 2023/09/27
    ジャーナル フリー
    Under the multiple cultural backgrounds of growth, children from Chinese-Japanese transnational families need to learn various languages as daily communicative tools. When they communicate with non-multilinguistic speakers, there exists a varying degree of “errors” of performance. These “errors” of performance do not entirely reflect in the sense of the linguistic constitution, such as grammar and spelling. In other words, albeit multilinguistic speakers sophisticatedly master the linguistic structure, they sometimes “misuse” the language in individual situations anyhow. These “errors” of performance are often seen as inadequate competence and often be corrected by the surrounding circumstances. This paper will focus on the multilinguistic speakers’ “errors” of performance from the anthropological perspective. I will not search for the error from the grammatical structure point of view but shed some light on the questions below: for what kind of emotional purpose, and in what kind of context, multilinguistic speakers use the language in that way? Simultaneously, I will combine speakers’ explanations to discuss the rationality of the “errors” of performance.
  • 村尾 愛美, 伊藤 友彦
    特殊教育学研究
    2014年 52 巻 3 号 163-168
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/11/19
    ジャーナル フリー
    英語を母語とする特異的言語発達障害(SLI)児においては、言語の困難さが持続することが特徴として知られている。しかし、日本語を母語とするSLI児については不明な点が多い。本研究では、日本語を母語とするSLI児2例(A児、B児)の約10年にわたる自然発話データの収集開始期(A児10歳0か月、B児6歳4か月)と収集終了期(A児19歳5か月、B児15歳9か月)を比較することによって、SLI児の自然発話における格助詞の
    誤用
    の持続性を検討した。その結果、格助詞の
    誤用
    頻度は、収集終了期では2例ともに有意に低下していた。形態論的・統語論的
    誤用に占める格助詞の誤用
    の割合は、収集開始期では2例ともにその他の形態論的・統語論的
    誤用
    に比して著しく高い傾向が認められ、終了期においても、B児では格助詞の
    誤用の割合がその他の誤用
    に比して高い傾向が持続していた。これらの結果について考察を加えた。
  • ―助詞選択と述語選択に関する誤用を中心に―
    CHAUHAN Anubhuti
    日本語教育
    2018年 170 巻 47-61
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/08/26
    ジャーナル フリー

     本研究では,ヒンディー語を母語とする日本語学習者に見られる対のある自動詞・他動詞 (以下,自他動詞) の

    誤用
    傾向・使用実態を学習期間別,自動詞・他動詞別に調査した。その結果,下位群では,述語選択の
    誤用
    が最も多く,中位群では,格助詞選択の
    誤用
    が比較的多かった。そして,上位群ではヴォイスに関する
    誤用
    が占める割合と述語・格助詞の選択に関わる
    誤用
    の割合にはあまり差が見られなくなった。つまり,先行研究で指摘されている通り,自他動詞の習得段階が「語彙を選択する→格助詞を選択する→文法的で意味が通じる文を作れる」のように展開していくことが窺えた。しかし,自動詞・他動詞別に考察すると,自動詞では,3群ともに述語選択の
    誤用
    が最も多く,他動詞の習得段階と異なり,語彙習得が助詞習得に必ずしも先立つわけではないことが示唆された。対のある自動詞の過剰使用による
    誤用
    の原因として,ヒンディー語が自動詞表現を好む言語であることが考えられた。

  • 市川 保子
    日本語教育方法研究会誌
    1995年 2 巻 2 号 22-23
    発行日: 1995/09/23
    公開日: 2017/02/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    The Study and research on the development of a dictionary of Japanese language learners' errors has been done since 1994 supported by a Monbusho research grant. One thousand error sentences were classified into 87 items belonging to 8 fields. Error sentences are simple sentences of elementary and intermediate levels. The classification and analysis of errors faces several problems: How is an error to be defined? By what criterion? How does the frequency of errors relate to the their importance? How should the learners' native tongue and their Japanese language proficiency be taken into consideration? This paper discusses these problems while reporting about the development of the dictionary up to now.
  • ―自然発話と実験課題の誤用率の比較―
    村尾 愛美, 伊藤 友彦
    音声言語医学
    2017年 58 巻 2 号 177-184
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/05/31
    ジャーナル フリー

    日本語を母語とする特異的言語発達障害児(以下SLI児)が格助詞の使用に困難を示すことが明らかになっている.このことから,格助詞の

    誤用
    が日本語のSLI児の臨床的指標の一つとなる可能性が示唆される.しかし,格助詞の自然発話および実験課題における
    誤用
    率は明らかになっていない.本研究では,SLI児の自然発話における格助詞の
    誤用率と実験課題における格助詞の誤用
    率を明らかにすることを目的とした.対象児は小学2~5年生のSLI児9例であった.本研究の結果,SLI児の自然発話の
    誤用
    率は1.5%であった.これに対して,実験課題の
    誤用
    率は53.1%であり,自然発話よりも著しく高かった.この結果から,日本語を母語とするSLI児を同定するためには,自然発話のみならず,実験課題も必要であることが示唆された.

  • 佐藤 啓子
    JSL漢字学習研究会誌
    2009年 1 巻 11-12
    発行日: 2009/03/07
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成プログラムにより来日した外国人ろう研修生に対する日本語指導を行った経験から、ろう者が書記言語を学ぶ上での困難点、ろう者特有の
    誤用
    について述べる。また、
    誤用
    をふまえた上で実際の授業における工夫点についても言及する。
  • ――リキャストと自己訂正を促す介入の比較――
    菅生 早千江
    日本語教育
    2008年 139 巻 52-61
    発行日: 2008年
    公開日: 2022/10/30
    ジャーナル フリー

     リキャストは,対象者の

    誤用
    の後に自然な言い直しを与える訂正フィードバックである。本稿では,中上級日本語学習者の受益表現の
    誤用
    を対象に,リキャストと,明確化要求などの自己訂正を促す介入を,対象者の反応に着目して記述した。その結果,
    誤用
    が受益補助動詞か格助詞かによって,リキャストと自己訂正を促す介入から異なる反応が見られた。

     受益補助動詞の脱落の場合,自己訂正を促す介入では,回数を重ねても自己訂正が引き出せない例が散見した。格助詞の

    誤用
    の場合,リキャストでは正用リピートの反応が
    誤用
    のタイプの中で最も少なかった。それに対して自己訂正を促す介入は,100%自己訂正を導いた。その大半が1度の介入で正用を引き出した。

     本研究によって,他の言語を対象とした先行研究同様,リキャストは,

    誤用
    の位置が文中か文末かによって訂正に気づかせる効果が異なる可能性があり,自己訂正を促す介入は,文全体の意味に関わる
    誤用
    に対して効果的に働く可能性があることが示唆された。

  • *安田  明太, 小森  健太郎
    理学療法学Supplement
    2003年 2002 巻 QP792
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/03/19
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】本邦での医学研究における統計的方法の重要性への認識は一般的には高いとは言えない。筆者は第37回日本理学療法学術大会(以下静岡学会)で前回の学会抄録集を基に、「理学療法研究における統計学の現状」という演題名でその現状と問題点について述べたが、今回はデータ・尺度・t検定について、その学会でのコンセンサスが充分であるとは言い難いが、
    誤用
    について検討をした。【方法】静岡学会抄録集(837題)より、以下のことについて検討した。1.症例数とデータ数が一致していないことがある。延べ患者数で処理している。(例えば、11名の両下肢22脚など)。この状態でn=22として統計処理するには無理があるのではないか。2.尺度に対して統計処理の方法が適当でない。順序尺度はノンパラメトリック検定(以下ノンパラ)で処理しなければならないのに、パラメトリック検定で処理されている場合がある。〔例えば、ADL評価(FIM・バーサルインデックスなど)のように、数値を振り当てて、スコア化したもの。〕またその逆で数量データ(間隔尺度以上)に対してノンパラで処理されているものがある。3.“対応のあるt検定”を適用すべきものに対して、“t検定”を使用したと記載しているものがある。(“t検定”と“対応のあるt検定”との区別がついていない。)【結果と考察】 1.症例数とデータ数が一致しないものは23件あっが、7件に関しては統計処理をしていないので、まちがいであるとは言えない。残り16件の内、7件は基礎研究などで健常者からのデータや、対照群としてデータをとったものであった。4件はTKA術後で、3件がその他の膝疾患であった。動物の器官には2つが一組の対になって構成された器官が少なくないが、ここでは、両下肢(膝)を対象にして測定し1人から2つのデータをとったものが多かった。それには少しでもデータ数を増やしたいという思いがあったのかも知れない。2.数量データ(間隔尺度以上)にノンパラを使用していたものは13件、逆にFIMなどの順序尺度に対してパラメトリック検定を使っているものは10件であった。医学上の評価、例えばアプガー指数・長谷川スケール・ADL評価のFIMやバーサルインデックスは、いっけん間隔尺度のように見えるが本来は順序尺度であり、ノンパラで検定されなければならない。 3.ここでは4題が“対応のあるt検定”を適用しなければならないのに、“t検定”を使用したと記載していた。“対応のあるt検定”は一標本の時間的な前後の比較、左右差(健側と患側の比較)など、一つの標本に関して、2群を比較してその差を検定するものであるが、たぶん“対応のあるt検定”と“t検定”の区別がついていないのではないかと推測する。
  • 斉藤 紀子
    日本語教育方法研究会誌
    2020年 26 巻 2 号 66-67
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/08/05
    研究報告書・技術報告書 フリー
    Since 2016, this author has been studying how grammatical knowledge can be applied in classroom situations in a Japanese teacher training program. This paper reports on exercises to explain grammatical errors in ways effective for hypothetical adult and youth learners. Over the course of multiple practice and review sessions, explanations offered to hypothetical adult learners became more concise, although the explanations tended to be drawn directly from the teacher class learning. In the case of hypothetical young learners, students learned to employ simple explanations free of difficult grammatical terms, though the selection of examples and sentence structures displayed the need for further improvement.
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