抄録
ポリスチレン-block-ポリ (エチレン-CO-ブチレン)-bloch-ポリスチレントリブロックコポリマー(SEES) の分子構造が,接着特性と相構造におよぼす影響を検討した。ポリスチレンブロック含有量20wt%で中間ソフトブロックが高水素添加率のもの (A) を基準に,ポリスチレンブロック含有量13wt% (B), 中間ソフトブロックが低水素添加率 (C), 中間ソフトブロックヘの無水マレイン酸基の導入(D), 中間ソフトブロックに短いポリスチレンユニットをランダムに導入 (E), ポリスチレンブロック含有量30wt%で片末端へのアミノ基の導入 (F) の効果を比較した。透過型電子顕微鏡観察によるA-Eの相柵造は,ポリスチレンの球状ドメイン構造とシリンダー椛造が共存していた。Fは導入したアミノ基の影響でポリスチレンブロックの凝集力がより高くなるので,ラメラ構造とシリンダー椛造が共存していた。ビール強度とタックは,基準のAに対してBやDが高かった。Bは中間ソフトブロックの運動性が向上するため,Dは無水マレイン酸基が被着体との界面の接着性に寄与するためである。