粒子サイズが異なる3種類のエマルション系アクリル粘着剤に単層カーポンナノチューブ(SWCNT)を導入したコンポジット粘着剤を作製し,粒径がコンポジットの導電性に及ぼす影響を検討した。カルボキシメチルセルロースナトリウムおよびルチンの共添加効果により水媒体中で高分散したSWCNTは分散剤成分にラッピングされていることが,透過型電子顕微鏡観察より確認された。ポリマーに対しSWCNTの添加量を0.43phrで同一とした各コンポジットの表面抵抗率は,粒子サイズが157nm,326nm,454nmへと大きくなると,5.34×10⁹Ω/□,2.57×l0⁵Ω/□,1.43×10⁵Ω/□へと低下し,粒子サイズが大きいほど高導電性となった。粒子サイズが大きい場合,比表面積が小さくなるため,粒子間領域に偏在するSWCNTの存在密度が相対的に大きくなり導電性が高くなったと考えられる。
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