日本接着学会誌
Online ISSN : 2187-4816
Print ISSN : 0916-4812
ISSN-L : 0916-4812
47 巻, 4 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
総説
総合論文
  • 白石 浩平, 相良 宗作, 原田 大, 杉山 一男, 矢野 徹, 阪口 敬子
    2010 年47 巻4 号 p. 131-137
    発行日: 2010/04/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    高植物度の産業用部品の開発を目的に,ポリ (L一乳酸) (PLA) の物性改善を未加硫天然ゴム (NR),エポシキ化天然ゴム (ENR) を主成分として,結晶化促進剤および加水分解抑制剤の添加によって行った。ここに結晶化促進剤は開発したポリ (D一乳酸) とデンプン共重合体 (COPLA-DTM) と加水分解抑制剤としてのポリカルボジイミド (PCDI) を用いた。5%W/W の COPLA-D および3%W/W のPCDI添加で10%W/W の NR/ENR の添加によって,実用化の上で重要となる耐加水分解性を保持し,かつ97%W/W 植物由来の PLA 複合材料でポリプロピレン樹脂レベルの耐衝撃性および耐熱性を示す樹脂を調製することが可能となった。
  • 中村 吉伸, 加藤 陽介, 今村 圭吾, 藤井 秀司, 浦濱 圭彬, 永田 員也
    2011 年47 巻4 号 p. 138-145
    発行日: 2011/04/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    ポリスチレン-block-ポリ (エチレン-CO-ブチレン)-bloch-ポリスチレントリブロックコポリマー(SEES) の分子構造が,接着特性と相構造におよぼす影響を検討した。ポリスチレンブロック含有量20wt%で中間ソフトブロックが高水素添加率のもの (A) を基準に,ポリスチレンブロック含有量13wt% (B), 中間ソフトブロックが低水素添加率 (C), 中間ソフトブロックヘの無水マレイン酸基の導入(D), 中間ソフトブロックに短いポリスチレンユニットをランダムに導入 (E), ポリスチレンブロック含有量30wt%で片末端へのアミノ基の導入 (F) の効果を比較した。透過型電子顕微鏡観察によるA-Eの相柵造は,ポリスチレンの球状ドメイン構造とシリンダー椛造が共存していた。Fは導入したアミノ基の影響でポリスチレンブロックの凝集力がより高くなるので,ラメラ構造とシリンダー椛造が共存していた。ビール強度とタックは,基準のAに対してBやDが高かった。Bは中間ソフトブロックの運動性が向上するため,Dは無水マレイン酸基が被着体との界面の接着性に寄与するためである。
研究論文
研究論文
  • 伊藤 正栄, 野口 徹, 植木 宏之, 犬飼 茂樹, 飯生 悟史, 竹内 健司, 遠藤 守信
    2011 年47 巻4 号 p. 146-153
    発行日: 2011/04/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    石油は最も価値のある重要な資源であり,いかに石油の可採年数を延ばすかは人類共通の課題である。現時点の技術では,地下埋蔵量の約1/3しか取り出すことができない。しかしながら,高温・高圧力シールなどの技術を革新することができれば,埋蔵量の2/3が採掘可能となり,即ち可採量を倍増よることにより可採年数を倍に伸ばせる。本研究の目的は高性能高温高圧シール材の開発により,世界資源危機の回避に貢献することである。CNTゴム複合材の研究は多数おこなわれているが,CNTの均一分散およびCNT/マトリックスの接着性という2つの大きな課題があるため,大きな実用化の成功例は殆どない。本グループは以前開発したCNTの均一分散技術に加え,さらにCNTの熱処理と表面酸化などの手法を取り入れ,CNT/フッ素ゴムの接着性を改良するCNT表面処理技術の開発に成功した。フッ素ゴムとの接着改善のため,CNT表面に最適な酸化物を形成させ,安定した長い結合で,高温劣化と伸び低下の問題を解決し,耐熱性,耐圧性および過酷環境下での耐久性が飛躍的アップした高温高性能シール材の開発に成功した。
ノート
  • 鉄本 卓也, 後藤 康夫
    2011 年47 巻4 号 p. 154-157
    発行日: 2011/04/01
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
    粒子サイズが異なる3種類のエマルション系アクリル粘着剤に単層カーポンナノチューブ(SWCNT)を導入したコンポジット粘着剤を作製し,粒径がコンポジットの導電性に及ぼす影響を検討した。カルボキシメチルセルロースナトリウムおよびルチンの共添加効果により水媒体中で高分散したSWCNTは分散剤成分にラッピングされていることが,透過型電子顕微鏡観察より確認された。ポリマーに対しSWCNTの添加量を0.43phrで同一とした各コンポジットの表面抵抗率は,粒子サイズが157nm,326nm,454nmへと大きくなると,5.34×10⁹Ω/□,2.57×l0⁵Ω/□,1.43×10⁵Ω/□へと低下し,粒子サイズが大きいほど高導電性となった。粒子サイズが大きい場合,比表面積が小さくなるため,粒子間領域に偏在するSWCNTの存在密度が相対的に大きくなり導電性が高くなったと考えられる。
feedback
Top