2024 年 16 巻 1 号 p. 95-98
症例の概要:初診44歳の女性.審美不良を主訴に来院.左側口唇口蓋裂を伴い出生し,顎裂部再建術と歯科矯正治療の既往がある.上顎ブリッジの支台歯の齲蝕による審美障害と診断し,ブリッジ除去と同時にプロビジョナルデンチャーを装着し審美性を改善後,電鋳テレスコープ義歯を装着した.
考察:審美性改善と上顎残存歯の負担軽減のため,粘膜支持を最大限に利用した電鋳テレスコープ義歯を装着した.これにより,残存歯の負担を軽減し良好な経過につながったと考えられる.
結論:左側口唇口蓋裂を伴う上顎部分歯列欠損症例に対して電鋳テレスコープ義歯にて補綴治療を行うことにより,審美性を改善し,患者の口腔関連QOLが向上した.