抄録
【目的】 健康への関心の高まり、生活習慣病の増加によりサプリメントの利用、需要が拡大していると思われる。サプリメントは、米国のDietary Supplement、欧州のFood Supplementsに基づいて栄養補助食品と訳される場合が多く、栄養素摂取の充足、健康増進などに寄与することを目的とした食品である。サプリメントは手軽にビタミンやミネラル等を補給できる便利の良い食品であるが、サプリメントに対する正しい知識を持ち、適切な利用をしなければ効果が無く、また多量摂取などの間違った利用法では、健康に悪影響を与える危険性がある。現在短期大学生の中には、サプリメントを適切に利用していない学生がいると考えられ、その利用実態を把握する必要があることから、今回は短期大学生を対象とした調査を実施した。
【方法】 短期大学生200名を対象として2009年1月にアンケート調査を実施した。調査方法は無記名方式の質問紙を用い、分析はSPSSを用いて行った。
【結果】 サプリメント利用経験者は47.5%であり、そのうち現在も利用している者は22.1%であった。サプリメント利用経験者のうちサプリメントの効果を実感している者は21.1%と少なく、効果を実感していない、どちらともいえない者の方が上回っており、明確なサプリメントの効果を実感することは困難だと考えられる。サプリメントの分類に関する質問項目では、サプリメントを食品であると正しく回答出来た者は29.8%と少なく、38.3%においてはサプリメントを薬と認識し利用していることが明らかとなった。今回の調査から、今後若年者が正しくサプリメントを利用できるように指導していくことが必要だと考えられる。