日本調理科学会大会研究発表要旨集
2019年度大会(一社)日本調理科学
セッションID: 2B-2
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口頭発表
福祉型障害児入所施設における軽度知的障害児を対象とする調理学習の経過評価
*上田 由香理日笠 有理冨田 文代
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抄録

【目的】障害者入所施設の機能として退所後の地域生活,障害者支援施設への移行に向けた「自立支援」が求められている。知的障害児は健常児に比べて肥満である割合が高いことから,生活習慣病予防の観点からも自ら食事をつくる力の習得が重要である。そこで,障害児入所施設の軽度知的障害児を対象に,調理学習を実施し,評価した。

【方法】1)対象:福祉型障害児入所施設に在籍する15〜17歳の知的障害のある男児12名 2)教育実施者:施設の管理栄養士1名 3)実施時期:2019年1月〜2月 4)実施内容:対象児を2名ずつ6回に分け調理実習を実施した。献立は「ごはん,味噌汁,納豆(市販食品を使用),キャベツの浅漬け」であり,管理栄養士がテキストを用いて作り方を説明後,対象児が各自レシピを見ながら調理した。5)評価方法:調理風景をビデオ録画により記録したデータをもとに,調理過程ごとに管理栄養士の支援方法について分析した。評価は「0:できなかった」「1:プロンプト(直接手をとって教える)」,「2:モデリング」「3:ジェスチャー」「4:直接言語教示」「5:間接的言語教示」「6:支援なしでできた」の7段階に分類した。

【結果および考察】1)最も支援を必要とした作業は,浅漬けの「適切なしぼり具合を見極められる」であり,直接言語教示が83%であった。2)「浅漬けの野菜をボウルに移す」作業は75%の児が自分でできた。3)「みそ汁の火加減を調節する」ことを自分でできたのは25%であった。

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