日本調理科学会大会研究発表要旨集
2024年度大会(一社)日本調理科学会
セッションID: 1P-32
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生産地における住民のもち米ともち粉の消費状況
-もち粉普及をめざしたレシピ開発に向けて-
*福士 一恵, 宮崎 早花, 久保田 のぞみ
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抄録

【目的】北海道名寄市及び近郊は日本一のもち米産地であり、多くのもち製品に使用されている。一方、もち米の消費量は年々減少し、需要月や消費層も偏っている。名寄市立大学栄養学科(以下栄養学科)学生は、産地での消費拡大を目的に、農家と共同して、もち米を活用した商品開発を行っている。そこで、地域住民のもち米消費状況および嗜好を把握するために調査を実施した。

【方法】調査は2023年、名寄市近郊で行われた4回のイベント会場において、栄養学科学生が開発したもち粉スイーツ購入者を対象に実施した。内容は、もち米に対する嗜好、もち粉の認知及び使用状況、もち粉スイーツの購入理由等とした。調査は名寄市立大学倫理委員会の承認を得て実施した。

【結果・考察】購入者82人の94.9%は名寄市及び近郊住民で、年代は40代23.1%、50代と60代がそれぞれ20.7%であった。86.6%がもち米を好きと回答し、最もよく食べるもち米料理・製品は、赤飯36.6%、次に大福24.4%で、もち米を食べる頻度は2~3ケ月に1回が36.6%、月に1回が30.5%であった。もち粉の認知度は82.9%であったが、料理やお菓子に使用した経験は、よくある15.8%、数回46.3%、1度6.0%、まったくない26.3%であった。もち粉スイーツの購入理由は、「栄養学科学生が考案したレシピに興味がある」が42.4%(n=59)で、自由記載では「地域を盛り上げる活動」と評価され、地域貢献につながることが推察された。生産地ではもち粉の認知度は高いものの、家庭での利用が一般化でないため、栄養学科の学生による商品開発や家庭用レシピを提案することで、もち粉の普及に寄与することが示唆された。

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