日本応用きのこ学会誌
Online ISSN : 2433-0957
Print ISSN : 1345-3424
カバアナタケ(Fuscoporia obliqua)栽培に関する研究
福島 隆一小平 律子下坂 誠岡崎 光雄
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ジャーナル オープンアクセス

2002 年 10 巻 4 号 p. 221-228

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抄録
カバアナタケの菌糸成長最適温度は30℃,最適pHは5〜7であった.培養中に形成された子実体の断片を,新しい培地に接種するとすみやかに新たな子実体を形成した.また,マンニトール,ソルビトール,トレハロースを培地に添加すると,子実体形成率が向上した.これらの糖類と小麦粉を添加したシラカンパオガクズのビン培養により60日間の培養期間で培地重量の13%程の子実体が得られた.また,これらの子実体は胞子を形成していることを確認した.1年にわたる長期培養においては菌核の形成も認められた.
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© 2002 日本きのこ学会
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