抄録
本研究の目的は,小学生の援助要請に対してソーシャルスキルおよび対人的自己効力感が与える影響を検討することである。330名の小学生(男子178名,女子152名)を対象に,教師および友人への援助要請意図,ソーシャルサポート,悩みの経験,抑うつ,ソーシャルスキル,対人的自己効力感を尋ねた。共分散構造分析の結果,対人的自己効力感は教師への援助要請意図に正の影響を与えていたが,友人への援助要請意図に対する影響力は非常に弱いものであった。さらに,性別,悩みの経験,抑うつ,ソーシャルサポートは援助要請に対して先行研究と同様の有意な関連を示したが,悩みの経験と抑うつの影響力は非常に弱いものであった。