2025 年 24 巻 4 号 p. 275-279
2025年4月15日、森林総合研究所第二樹木園においてソメイヨシノの倒木が発生した。倒伏した個体は農林さくら通りに沿って植栽されている13本のソメイヨシノのうちの1本であり、他の個体についても同様の倒伏リスクが懸念されたことから、残存する12本を対象に目視および機器を用いた腐朽診断を実施し、併せて倒伏個体の観察による倒木原因の究明を行った。診断の結果、12本中6本において外観観察および機器診断による異常所見が認められた。特に、腐朽空洞率が60 %以上と診断された2個体については、伐倒などの対策が早急に求められると判断された。また、倒伏個体に関しては、根系の著しい減少と強風による根返りが主な倒木の要因であると推察された。