2026 年 68 巻 6 号 p. 1203-1252
日本消化器内視鏡学会は,「Minds 診療ガイドライン作成マニュアル 2020 ver. 3.0」に従い,evidence-based medicine(EBM)に基づいた「被包化膵壊死(WON)に対する内視鏡診療ガイドライン」を作成した.WONは,壊死性膵炎後に液状化した壊死組織が被包化され囊胞性病変を形成した重篤な局所合併症であるが,近年では経消化管的治療により良好な治療成績が得られている.執筆はCQ(clinical question)形式とし,必要に応じてBQ(background question)・FRQ(future research question)を設けた.なお,一部のCQにおいては,レベルの高いエビデンスが少ないため,専門家のコンセンサスを重視せざるを得なかった.本ガイドラインは,疫学,診断,治療の 3項目を柱に構築し,現時点での指針とした.