日本地球化学会年会要旨集
2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
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G4 初期地球から現在までの生命圏の地球化学
赤外分光分析を用いた渦鞭毛藻シスト壁を構成する抵抗性高分子の構造推定と保存性の評価
*安藤 卓人松岡 數充Karin ZonneveldGerard Versteegh
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p. 66-

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抄録

過去の渦鞭毛藻生産を理解するために,抵抗性高分子で構成される渦鞭毛藻シストが用いられてきた。Alexandrium catenella/pacificumは分解に弱い単純楕円形で無色のシストを形成する。本研究ではA. catenella /pacificumシストを赤外分光分析し,他の有機質微化石(パリノモルフ)と比較することで,シスト壁の高分子構造の推定とその保存性の評価を行なった。分析の結果, A. catenella /pacificumシストは,無色シストのなかでもLingulodinium polyedrumに最も類似したスペクトルであるが,1000~1250cm-1のピーク形状が異なることがわかった。L. polyedrumは後期暁新世から現世堆積物に産することから,保存性は高いといえる。2種類のシスト壁の保存性の違いは,高分子構造のわずかな違いにも由来してるかもしれない。

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