抄録
収穫後の取り扱いや流通中に農産物を温度変化に曝すことは, 棚持ちや品質に影響する。本報告は, 1℃に7日と14日間貯蔵し20℃に曝すことによって, 小売の陳列条件を真似て保管したブロッコリー花蕾の生物物理的変化について検討した。
花蕾の外観特性と色は, 貯蔵期間の延長にもかかわらず品質が保持された。呼吸速度は, 20℃に曝すと急激に増加した。冷蔵貯蔵から移動した1日目, 7日間冷蔵貯蔵された花蕾のグルタミンシンターゼ (GS) 活性は, ほとんど維持されたが, 一方14日間貯蔵ではわずかに活性が増加した。その後, 両貯蔵期間のGS活性は, アンモニア蓄積に一致して継続的に減少した。基部での, GS活性とアンモニア含量は, 貯蔵時間に伴ってわずかに減少した。さらに, 基部でのグルタメートデハイドロゲナーゼ (GDH) -アミノ化活性は, 全貯蔵期間を通して継続的に減少した。収穫後の生物物理的なほとんど同じ変化が, 両貯蔵条件で認められた。