脈管学
Online ISSN : 1880-8840
Print ISSN : 0387-1126
ISSN-L : 0387-1126
症例報告
3日間で30 mm拡大し無痛性に破裂所見を示した感染性腹部大動脈瘤
月岡 祐介中原 嘉則大西 遼桑島 壱成立石 烈角 康平塩屋 雅人金村 賦之
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2021 年 61 巻 8 号 p. 75-78

詳細
抄録

3日間で30 mmの拡大と無痛性の破裂所見を来した感染性腹部大動脈瘤を経験したので報告する。症例は78歳の女性。下痢と食思不振を主訴に前医に搬送され,感染性腹部大動脈瘤の診断で当院に紹介となった。入院3日目に理学療法士が腹囲の急激な拡大に気づいたため緊急CTを撮影し,瘤径の拡大と破裂所見を認めた。緊急で非解剖学的再建を行い救命し得た。培養からはサルモネラ菌が検出されこれが起因菌と考えられた。

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top