2023 年 50 巻 2 号 p. 232-236
総合健診の標準化において、用語の統一は重要な課題である。2018年に日本人間ドック学会が設立し、2019年より日本総合健診医学会が加わった「人間ドック・健診用語集作成員会」では、画像検査で使用される所見・診断名の標準用語と類義語のシソーラス(対応表)作成作業が行われ、成果は2021年に健診標準フォーマットVer3.2として反映された。一方で、シソーラスを一般公開する意味での「健診標準フォーマットテキスト」発刊、新たな画像検査用語についての追加検討、既往歴病名の標準化、受診者向けの用語説明文策定など、まだ多くの課題が残されている。