エレクトロニクス実装学会誌
Online ISSN : 1884-121X
Print ISSN : 1343-9677
ISSN-L : 1343-9677
研究論文
行動下発汗量計測可能なヘルメットデバイス開発と新たな熱中症罹患早期推定指標への適用可能性
小須田 司笹川 倖之介皆内 佳奈子橋元 伸晃
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 24 巻 6 号 p. 541-550

詳細
抄録

炎天下での建設現場などで,熱中症予防には体内の水分量を維持することが必要であり,そのためには,全身発汗量を把握することが重要である。このため,本研究では建設現場で着用義務のあるヘルメットに着目し,各個人の行動下における発汗量計測機能を有するウェアラブルデバイスの開発を行い,それを用いて全身発汗量を推定できる可能性を示した。さらに,この計測で推定される全身発汗量は,熱中症罹患に有効な指標である深部体温上昇よりも,早い段階で熱中症罹患を推定できる指標として使用できる可能性があることを示すことができた。

著者関連情報
© 2021 一般社団法人エレクトロニクス実装学会
前の記事 次の記事
feedback
Top