日本教育工学会論文誌
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教育実践研究論文
協同学習の基本技法を用いた数学授業における生徒の協同作業に対する認識の変容
島 智彦渡辺 雄貴伊藤 稔
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2016 年 39 巻 4 号 p. 293-304

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抄録
 本研究では,中学校の数学授業に,協同学習の基本技法と協同の価値提示を取り入れ,生徒の協同作業に対する認識の変容を調査することを目的に2つの研究を行った.研究Ⅰでは,第1著者が,日常的に協同学習の基本技法を取り入れ,適宜協同の価値提示を行う授業について,第1学期を通して継続して行い,主に個人志向因子の低下という側面から協同作業に対する肯定的な認識を高めることが示された.研究Ⅱでは,同学年,同科目を指導する他の2名の教師に同様の授業について第2学期を通して継続して行ってもらい,個人志向因子の低下および互恵懸念因子の低下という側面から協同作業に対する肯定的な認識を高めることが示された.以上より,協同学習の基本技法と協同の価値提示を取り入れることが,協同作業に対する認識を肯定的に変化させ,生徒間の相互作用を重視した指導を導入していく際の有効な方法であることが示唆された.
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© 2016 日本教育工学会
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