日本教育工学会論文誌
Online ISSN : 2189-6453
Print ISSN : 1349-8290
ISSN-L : 1349-8290
資料
LINEのプライバシー設定と利用行動の現状と関連する要因の検討
西村 洋一
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 40 巻 4 号 p. 367-377

詳細
抄録

本研究の目的は,ソーシャルメディア利用におけるプライバシー設定が利用者にどのように行われ,どのような要因がそれに関わっているのかを検討することである.特に,ソーシャルメディアの1つに位置づけられ,若者の利用が活発であるLINEを取り上げ,310人の大学生を対象に調査を実施した.結果は以下のとおりである.広範囲に情報が開示される懸念の少ないLINEの利用において,プライバシー設定は既存の他者とつながるための部分については弱い設定とし,未知の他者とつながる可能性のある設定や利用行動はあまり多くは見られなかった.また,プライバシー設定や利用行動と関わる要因として,知覚された規範や効用認知が有意な関連を示したが,インターネット上のプライバシー懸念は強くは関連していなかった.これらの結果を踏まえ,ソーシャルメディアの特徴を捉えながらプライバシーの扱いについて知見を深め,応用していくことの必要性などについて考察を行った.

著者関連情報
© 2017 日本教育工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top