日本教育工学会論文誌
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論文
理解確認のための説明が説明者と聞き手の理解および自己評価に及ぼす影響
伊藤 貴昭
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2022 年 46 巻 2 号 p. 313-324

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抄録

本研究では,自分の理解を確認するための説明活動に焦点を当て,説明者および聞き手に及ぼす影響を検討した.統計学の「カイ二乗検定」を材料に,大学生を対象にオンライン上で実験を行った.32名の大学生をペアに分け,一人を説明者(16名),もう一人を聞き手(16名)として,説明者には理解を確認するための説明をオンライン上で生成させ,それをレコーディングした.聞き手にはペアの相手の映像を視聴させた.事後テストを比較したところ,両群の間に有意な差は検出されなかった.発話をカテゴリー分析した結果,理解に寄与するとされる「データの意味づけ」に関する発話のみ,説明者の事後テストとの間に有意な相関関係が見られた.また,説明前後の自己評価から,説明者と聞き手では自己評価の変化に違いがあることが示された.本研究の結果は,理解確認のための説明を実施する際に説明者および聞き手それぞれに対する留意点を示唆している.

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© 2022 一般社団法人日本教育工学会
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