本研究では,多職種での問題解決能力の育成に関し,有効な教育的支援への示唆を得ることを目的としている.そのために,4職種のコメディカル (看護師,理学療法士,作業療法士,臨床工学技士) を養成する医療系大学において,ジグソー法の要素を加えた多職種連携PBLを実践し,KBDeXによる発話分析と質問紙調査を実施した.発話分析結果から,学科合同グループワーク時に「アンケート」の次数中心性が増加し,学科ごとに異なる資料が,職種 (学科) 間の議論を促進していたことが示唆された.また,発話内容や質問紙調査における自由記述の回答から,対話型論証モデルを援用したワークシートが学習を支援するツールとして機能し,事実・データや論拠に基づく対話を促していた可能性が示された.