日本臨床外科学会雑誌
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症例
右副腎悪性腫瘍が疑われた後腹膜神経鞘腫の1例
丹後 泰久宇治 祥隆高尾 貴史入江 康司
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キーワード: 後腹膜神経鞘腫, FDG-PET
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2010 年 71 巻 3 号 p. 850-854

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抄録
右副腎領域に発生し,FDG-PETにて悪性腫瘍が疑われた後腹膜神経鞘腫の1例を経験したので報告する.症例は35歳,女性.心窩部痛と背部痛を認め,前医を受診.腹部CTにて,右副腎領域,下大静脈背側に6cm大の境界明瞭な充実性腫瘤像を認めた.MRI検査では,T1強調像にて低信号,T2強調像にて高信号の腫瘤であった.FDG-PET検査で,同部に高集積を認め,遅延像で集積の増加を認めた.右副腎癌を含めた悪性腫瘍の疑いで開腹手術を行った.腫瘍は表面平滑で境界明瞭であり,周囲組織への浸潤を認めなかった.病理組織学的所見はAntoni type A主体の良性神経鞘腫であった.術後11カ月,再発所見は認めていない.
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© 2010 日本臨床外科学会
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