日本油化学会誌
Online ISSN : 1884-1996
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寄生性線虫, Ascaris suumにおけるスフィンゴミエリン
杉田 陸海栗本 綾子John T. DULANEY鈴木 實鈴木 明身太田 聡
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1996 年 45 巻 11 号 p. 1261-1266

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抄録
高等動物には普遍的に存在しているスフィンゴミエリン (セラミドホスホコリン) も, 下等動物においては, 極めてその分布が限られており, 今までに, はっきりと単離及び同定について報告されているのは, 軟体動物の一部 (貝類) からにすぎない。こうした中で, 動物寄生性線虫のブタカイチュウ, Ascaris suum (袋形動物, 線虫網) を用いてスフィンゴミエリンの存否を精査し, セラミド成分の異なる2種類のスフィンゴミエリン (24 : 0脂肪酸-d, br 17 : 0長鎖塩基を成分とするもの及び24 : 0ヒドロキシ脂肪酸-d, br 17 : 1長鎖塩基を成分とするもの) の単離に成功した。
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