日本油化学会誌
Online ISSN : 1884-1996
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超臨界二酸化炭素によるサフラワー種子油の抽出
Hassan S. GHAZIASKARFarkhonde DANESHVAR
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1998 年 47 巻 11 号 p. 1265-1271,1281

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抄録
サフラワー種子油の抽出開発の目的で超臨界二酸化炭素の使用を試みた。その結果超臨界流体抽出技術の最適化に成功し油を100%抽出することができた。抽出の最適条件は圧力では490バール, 温度では70℃, 抽出時間は50分でモディファイヤーとして300マイクロリットルのヘキサンを加えて連続抽出をすればよい。サフラワー種子から抽出される油は濃縮されたリノール酸を含み乾性油として分類される。SFE (超臨界流体抽出法) で抽出された油はそのIRスペクトル, 酸価, ケン化価, ヨウ素価および屈折率が従来から行われていた溶媒抽出法で得られるデータとほぼ同じである。しかしながらSFE法は有機溶剤の消費をなくし抽出に要する時間も短くて済む。
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