主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第41回年会 香川大会
開催日: 2017/08/29 - 2017/08/31
愛媛大学プロテオサイエンスセンターでは,タンパク質研究の先端技術を利用して,生きた細胞を使わずに転写・翻訳の過程(セントラルドグマ)を可視化する実験教材を考案し,これを基盤とした教育プログラムを中学生,高校生,高校教員などを対象に実施してきた。当研究センターにおいて実用化されたコムギ胚芽の抽出液による無細胞タンパク質合成技術は活性や安定性に優れ,タンパク質研究において必須の先端技術であるのみならず,これを利用した実験教材では簡単な操作によって1 時間程度で緑色蛍光タンパク質の合成を目視できるようになる。また生きた細胞を使わないため,遺伝子組換え実験には該当せず,実施場所も実施担当者も選ばない。このような本学独自の教育プログラムを全国の高校教員を対象とした3 泊4 日の合宿研修(サイエンス・リーダーズ・キャンプ)および全国の高校生を対象とした合宿研修(ウィンターサイエンスキャンプ)などにおいて実施し,愛媛県以外の中高生がこの実験教材を体験できる可能性を拡充した。一方,主に県内の高校生を対象にした学習講座(未来の科学者養成講座)では,この教育プログラムを足がかりとして,さらに高度な内容の学習および課題研究の取り組みによって,都市部の高校生と同様の先端科学研究の取り組みを体験させることができた。