2008 年告示の学習指導要領で復活した「放射線教育」については,その後発生した東日本大震災 と福島第一原子力発電所事故によって大きな混乱が生じた.今でも震災からの復旧復興がその途上であると同様,中学校での放射線教育は放射線災害や原子力発電の負の部分としての影響もあってか,放射線安全のための放射線に関するリテラシー育成には十分至っていない. 本研究は,原子力規制人材育成プログラムとして取り組んだ「放射線安全のための大学間連携放射線計測専門家・教育者育成プログラム」のうち,教育者育成プログラムとして実践した内容についてである.プログラム受講後の教員志望の大学生および院生に対して「合意形成のための議論」について調査した結果,合意形成することの難しさと,想定した授業シーンでの効果的な言語活動のあり方についての理解が見られたので,実践プログラムの内容と共に報告する.