日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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論文集
サリチル酸誘導体の化学構造の解析の過程の教材化
*山口 忠承石原 美希角田 莉奈高見 静香
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抄録

小型核磁気共鳴装置を用いた有機化合物の解析は,化合物の化学構造知ることを通じて有機化学の理解を深めることにつながる.しかし,高校の現場で活用するためには,短時間での反応や精製の簡単さや,簡単な実験操作に加えて,生成物の純度を上げる等の制約がある.本研究では原料としてサリチル酸を用いて,サリチル酸エチル,アセチルサリチル酸の合成を行い,それぞれの化合物の化学構造の解析を試みた.これに加えて,原料を含めて,3つの化合物の物性差が学校現場で簡単に明らかになる手法の検討を行った.高校の有機化学を習う単元や,大学の教養レベルの実験で活用できる化合物の化学構造と,各物理的な性質が関連付けたICT教材を作成した.

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© 2019 日本科学教育学会
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