2019 年 61 巻 p. 91-98
愛知県のシソ生産者に対するアンケート調査を行い,生産者の約9割がシソモザイク病を経験し,ほ場内の1割以上でモザイク病が発生したことがある生産者も約3割存在する等,シソモザイク病の発生実態を明らかにした。さらにアンケート結果の統計解析により,近隣に露地シソ類があると,有意に発病リスクが高まることを明らかにした。
現地栽培ほ場において,2016年夏作に感染源となる露地シソ類の除去といった耕種的防除を中心とした防除対策を実施したところ,対策を実施しなかった2015年夏作と比較し,発病株率が減少した。その他,側窓付近で発生が多いことや7~11月に発病が多いことを明らかにした。2017年夏作では,感染源の除去に加え,7~11月にかけて重点的に防除を実施したところ,2016年夏作と比較しても,より一層発病株率が減少した。
これらのことから,感染源除去と適期の薬剤散布を組み合わせた防除体系が,シソモザイク病の発生抑制に有効であると考えられた。