日本きのこ学会誌
Online ISSN : 2432-7069
Print ISSN : 1348-7388
エリンギPleurotus eryngiiとバイリングPleurotus nebrodensisの交配による新品種の作出
野上 大樹金子 周平高畠 幸司
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2023 年 31 巻 02 号 p. 55-59

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抄録
新しいタイプのきのこを生産するために,エリンギPleurotus eryngii とバイリングPleurotus nebrodensis の交配育種を行った.それぞれの供試菌株の単胞子分離を行い,一核菌糸体株を40系統ずつ作製し,1600通りの組み合わせで交配を行った.平板培地上における菌糸の特性と,スギオガクズ培地での栽培試験により,9菌株の二核菌糸体を選抜した.栽培用培地にて選抜した2系統ON26,ON27について反復試験を行い,ON26における収量性と生育所要日数に関する形質が安定している事を確認した.ON26はバイリングのような菌糸蔓延後の5℃,30日間の変温処理を必要とせず,エリンギと同等の栽培日数で子実体形成が可能で,菌傘表面の色は薄い特徴を保持していた.エリンギとバイリングの交雑系統の本供試菌株ON26は,親株であるエリンギMS55およびバイリングMS564と異なる子実体外観と栽培日数を有する新しいタイプのきのことして選抜できた.
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2023 日本きのこ学会
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