日本食品科学工学会誌
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研究ノート
小豆ポリフェノール飲料による高脂肪食投与雌マウスの体重増加抑制
小嶋 道之西 繁典齋藤 優介弘中 和憲小疇 浩前田 龍一郎
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2007 年 54 巻 5 号 p. 229-232

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抄録

高脂肪食餌と同時に小豆ポリフェノール(APP)飲料を7週間与えた雌マウスの肝臓障害はほとんど認められず,糞重量にもコントロールとの差は認められなかった.しかし,APP飲料を7週間与えた雌マウスの体重は,コントロールよりも有意に低く,特に卵巣周囲の脂肪重量が顕著に低かった.また,APP飲料を与えた雌マウスの糞に含まれる脂肪含量がコントロールよりも有意に高く,糞中への脂肪排泄が示された.また,in vitro実験により,APPの濃度に依存した膵リパーゼ活性の抑制作用が認められ,活性阻害のIC50は38.0ppmであった.これらの結果より,長期間,高脂肪食餌と同時にAPP飲料を雌マウスに与えると,APPが膵リパーゼ活性を抑制することにより食餌性脂肪の消化・吸収を抑制し,脂肪が糞中に排泄されて,体重増加の抑制が起きていると推定した.

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© 2007 日本食品科学工学会
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